夜馬裕のレビュー一覧
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真の厭とは
著者が「厭」と感じるものは何か、後書きでそれが記されている。悪意を隠そうともしない人である。それどころか嬉しそうに他人に披露する、これほど「厭」なことは他にない。怪談の怖さは死者ではない。日常に存在しているのだ。
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Posted by ブクログ
2026.09.08
恐怖をあおるような劇画的な表現がウソくさい気がして、これまで実話怪談を避けてきた。
大島てるさんの文章が、実話とはいえ正統派ミステリーのようでどれも引き込まれた。日比谷公園の話も京都の母親の話も、怖いけどつらくなる。村田らむさん大阪の話も怖いけど悲しい。実在の地名や事件名が出てくるので臨場感がある。これが実話だと思うと、怖くもあり、胸がしめつけられるように苦しくもなる。ある程度土地勘があるだけに、事件事故にまつわる心霊ものは本気でゾクっとした。
意外にも淡々とした文章が多くてとても引き込まれた。一話が短いのもいいね -
Posted by ブクログ
怪談などの番組でよく見かける方々が書いた実話怪談集。国道1号線を舞台にしているという事で、読んでみました。
読んでいると地域によって怪談の質が違う気がした。地域性があるっていうのかな?上手く説明が出来ないんだけど…。東京から始まり西へ移動して行き、大阪が最終地点。それで余計に思ったのかな?
私は、黒木あるじさんの話が好きです。"敬う"という気持ちを大切にしたいと思いました。
1番怖いと思ったのは夜馬裕さんの『逝きて還りし天下の険』です。オチがとにかくゾッとしました。
ホラーは好きで、小説も読みます。今回読んだのは、怪談師をしている方々の実話怪談集。だから読むのではなく怪談師たちの語りを聞く方が良かったかな、と思いました。より怖さを増したかも。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2026年1冊目。★3.5。
最初から最後まで岸本悠美子さんがずっとこわい。前書きでは「岸本さんって誰だっけ??」だったけども、読み進めてくうちに「あああの怖い婆ちゃんかー!!」と鮮やかに記憶が蘇り、途端、前書きがあの声と口調でらくらく脳内再生。ごくごく当たり前のことを言うかのように至極淡々と喋るのが、なんとも不気味なのよね。後書きなんて、丁寧な言葉で書かれたただの恐喝じゃん。なんで妻の実家メモしてんのかと思ったらそういうことかい。怖いわ。顔の広い金持ち怖いわ。つか大森P、大森Pこんな本出していいんですか。危ないもんの片棒担いでませんか。貴方も個人的に150万くらい振り込まれたクチですか。ねえ。ちょっと。
あと、放送時には良樹くんにパーツが増えてることにまったく気づいてなかったんで、「そうだったの!?」って新鮮にびっくりしたな。罪判定で物理的にフュージョンしちゃう儀式こわすぎる。そんで強制的によく知らんおじさんとフュージョンしちゃった良樹くんが重ねて気の毒すぎるわ。その上最終的に矢代さんもべつに悪くなかったわけだから、もうまとめて気の毒しかない。悠美子さんは息子にこれ以上色んなオプションが増えてもOKなんだろうか。ところで腕が四本あるのはカイリキーだっけゴーリキーだっけ。ちょっと忘れちゃった。
個人的には、映像作品としても書籍としてもイシナガキクエの方に軍配が挙がったかなー。でもTXQシリーズは好きだから、今後もこやって書籍出たらたぶん買ってしまうわ。「魔法少女山田」こそよくわかんないで終わっちゃったから色々補填して欲しいし、「UFO山」は好きなやつだし道民としてより楽しかったからさらに深めたい。楽しみだなぁ。 -
Posted by ブクログ
イシナガキクエを50年以上探し続ける男が自ら命を断つ。その取材に関わり、後に命を断った女性の兄が取材を継続する
番組を見ていなかったので、ひとつの「読み物」として読み始めた。「モキュメンタリーである」ことはよーく理解しながらも、ここまで気持ちがざわざわするとは想定外だった
モキュメンタリーものはときどき「嘘やん」となるストーリーもあるなか、この小説は「嘘やん」のスキを突かれてこちらの感情にうまく入り込んでくる感じ。「そんなことあるかい」と「嘘やろ?まじで」が交互にきて、感情が忙しかった
結局イシナガキクエとはなんだったのか
男はイシナガキクエをなぜ探したかったのか
それほどホラー要素はないように思えるが、この話が人怖から始まっていると考えるとこれほど恐ろしい話はない
これは「イシナガキクエ」に関わった男の、悲しい、究極の愛のお話だと、私は思う
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Posted by ブクログ
この世界と違う世界を行き来する人の話やあの世界についれていかれそうになる人の話などの怪談集。
あの世に関しては神話にもあるくらいだから日本人にとっては馴染み深いもの。黄泉の国はギリシャ神話にもあるが(冥府、というらしい)、キリスト教世界の天国や地獄とは違うんじゃないだろうか。キリスト教の天国なんて神の領域だから自由な想像すらも許されない感じがする。宗教画の世界が精一杯。雲の上で天使が飛んでるような・・・。それに対して日本の「あの世」のバリエーション豊富なこと・・・。いいところなのか悪いところなのかもよくわからない。人それぞれになってしまうところが、極めて日本らしい。
私は毎日昔話を子供に読んであげているのだが、昔話はあの世から出てくるいろいろなモノたちでいっぱいである。姿形を変えて人を騙しにきて、あの世をちょっと見せたりする。
日本では大昔から、子供から大人まで異形の世界やら霊のいる世界を想像しては楽しんでいたのだろう。真っ暗な夜道、鬱蒼とした裏山、家の小部屋や押入れ、古びた旅館、賑わう街の曲がり角が全て別世界の入り口になる。正直、こんなワクワクできるエンタメは他にないと思う。 -
Posted by ブクログ
映像作品の補足としての書籍。
実際、映像作品だけでは不完全燃焼で想像するにもまだまだパーツが足りない感が多かったので、こちらの書籍により大分補足されてそれは良かった。
が、それでも全ての謎の答えが明確に提示されたわけではないので、若干の消化不良感は残る。
とはいえ、作品テーマ的にTV番組のモキュメンタリー故に
実際のTV番組で本当に作れたこと、そしてその高品質な映像のお陰で書籍にも画像をふんだんに明示でき、かつ映像へのリンク(QRコード)もしており
全体的にかなりクオリティの高いモキュメンタリー作品であると感じた。
映像作品を観た人は、一読することはオススメします。
想像だけでは難しい、もう少し踏み込んだ裏事情を知ることができます。