トマトスープのレビュー一覧
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この漫画を読み、自分の偏見を自覚。たとえば奴隷制は人権無視の酷い制度であり、非人道的なものだというイメージがあったのだけど、少なくともイランではイメージとは違ったらしい。ものである側面ももちろんあるのだが、買われた家で家族のように迎えられることや、結婚だってできたらしい。それと、天文学や数学の知識にも驚かされた。モンゴル帝国の話ではあるが、漫画などのストーリーで読むことで、新しい見方ができると思う。
さて、この漫画は、史実にも登場するファーティマをモデルにした漫画らしい。アニメが素晴らしく、そこから入ったのだが、漫画の方も面白い。アニメではできないコマ割りの表現や、デフォルメが効いたキャラク -
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ネタバレバトゥのキプチャク遠征からグユクのカラコルム帰還決定までを描く第6巻。
早々に退場してしまったけれど、コルゲンもまた魅力的だった。その死と遺志を受けて、向かう先を見据えたグユクの立ち姿がまた良い。
彼らに比べ、主人公・シタラの方はというと、大きな動きを取りづらいこともあり、出番は少なく、その計略は(今は)地味にも感じられる。しかし例えば、キプチャクに往かせたシラを見送る独白の凄まじさ、その孤独や虚しさ。それを見ると、この物語がきらびやかな表舞台に立つ男たちのための物語ではなく、シタラやドレゲネ、オイラト族の娘たちのような、虐げられる女性たちの物語なのだと改めて思わされる気がする。 -
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「その血と記憶はいつだって 征服者(モンゴル)を見ているぞ」(p133)
とうとう出たね。理念と武力で抑え込んだかのように見えても、その大地に染み込んだ血は乾くことはなく、首を垂れて近侍するその者の記憶は塗り替えられることはない。
英雄チンギス・カンの子のひとり〈コルゲン〉は庶出であり、母はメルキトから降ったダイル・ウスンの娘クラン。彼の中には征服した者と降った者の両方の血が流れており、その血の記憶が彼個人を繊細にせしめている。「母上はメルキト族の人々を守るために父上に嫁いだ その末に僕が生まれて 今こうして別の人々を組み伏している…」(p98)と西征の途上で想いを馳せるコルゲン。当時の人 -
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「新しいモンゴルを作る」(p22)
オゴタイにはそのための素養は備わっており彼自身にもそれが見えているのだろう。
皇后ボラクチンも聡明であり、帝業を妨げるものは排さんとする。
「今やモンゴルは広大な世界を手に入れた」(p61)
帝国の都「カラコルム」の建造にも着手し、街道が整備され遠く離れた人と物が行き交うようになった。
「交易の「道」 生産の「都市」 これこそ大カアンが望んだモンゴルの姿だ」(g80)とボラクチンが語るように、歴史上でも未曾有の大国家建設は着々と進んでゆく。
華々しく発展を遂げるモンゴルだが、憂いが無いわけではない。
「後継者だ 大カアンの そして私の」(p84)
い -
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以前、Xで1話の試し読みを読んだことがあり、「面白いなぁ〜」という印象があった。
今季アニメ化されると知り、1〜最新刊までまとめて購入。そして一気読み。やはり第一印象から変わらずおっもしれ〜〜〜。
高校受験レベルの世界史知識しかない私でも、「見たことある名前だな…」がたくさん出てくる。学生の時にこの漫画があったら、世界史の授業がもっともっと楽しいものになっていただろうなぁ。
現在の世界史の教科書に、数ページ、もしくは1行・1単語しか載っていないかもしれない。
けど、その数行にはシタラたちが、今の私たちと同じように考え、悩み、苦しみ、そして復讐に生きた数十年があることを思う。
最期を見届ける -
Posted by ブクログ
アニメが放送されているのは知っていましたが、観てはいませんでした。
ところが、先日(中森明菜さんを観ようと)Mステを観ていましたら、SEKAI NO OWARIさんが本作アニメのオープニングテーマを歌ってらして、そのあまりの素晴らしさに感動して、アニメを観始めましたw
そしたら、面白かったんですよw♡
で、原作本も読み進めています。
まずタイトルの「天幕」ですが、この場合はモンゴル人のテントを指します。そして、「ジャードゥーガル」とはペルシャ語で「魔女」という意味だそうです。
なぜモンゴル人のテントで、なぜペルシャ語なのかは、物語上のポイントです(ので秘密ですw)。
そして、こ -
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ネタバレめちゃくちゃ面白かったので感想。
これは、モンゴルに征服されたペルシャの少女が復讐を誓い、「知恵」を武器に帝国を内側から崩壊させるため暗躍する物語。
復讐もの自体は定番のテーマだけど、この作品の何が面白いって、複数陣営が入り乱れる政争を見事に描き切っているところ。
巨大なモンゴル帝国は、当然一枚岩じゃない。
誰が悪で誰が善という単純な話でもなく、全員がそれぞれの目的や野望を持って動いていて、その無数の思惑が重なって「歴史」という大きな流れができていく。
その中で主人公は、モンゴルが積み重ねてきた征服の歴史に人生を奪われた一人として、復讐を胸に暗躍していく。
もちろん、そんな大帝国を維持している