トマトスープのレビュー一覧

  • 天幕のジャードゥーガル 2

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    1巻では主人公であるシタラがファーティマになるまでを丁寧に描いていたが、2巻でもう1人の重要人物であるナイマン族の娘〈ドレゲネ〉がモンゴル帝国の大カアンの妃に収まるまでを濃密に描き上げている。

    ふたりに共通しているのは、大事な居場所や親しい人達をモンゴル族に奪われており、その憎しみや怒りが未だに心中を吹き荒れていること。
    暴風雨を呪いで起こすことができるという「ジャダ石」を偶然にも手にしたファーティマが偶然にもジャダ石を捜していたドレゲネと出逢うことになるのはもはや運命。

    草原の覇者・モンゴル族がいよいよ金国征伐に乗り出す前夜。帝国の内外に嵐の気配が迫りつつある。

    1巻でも象徴的だったが

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    2025年09月26日
  • 天幕のジャードゥーガル 1

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    あたくし、中学生時分に『蒼き狼と白き雌鹿Ⅳ』という歴史シミュレーションゲームにドドドハマりしたことがありまして、それがきっかけのひとつで大学の史学科を選んだくらいの影響を受けまして、なんなら在学中も一番興味があったのはモンゴル帝国史だったりしました。

    それから早ウン十年、社会人デビューと共にすっかり勉強する習慣がなくなったあたくしはあれだけ覚えた年号もなんもかんも抜け去ってしまいましたが、それでもこの作品はあたくしの意識の奥底に眠る、歴史好きの血を沸騰させてくれたんだ!!

    まだまだ全然冒頭だし可愛らしい画風に騙されていたけど、めっちゃ丁寧に練られているであろう考証とトマトスープ先生の中世ユ

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    2025年08月30日
  • 天幕のジャードゥーガル 1

    無料版購入済み

    笑顔の奥で

    運命に抗う女性の話。
    賢く振る舞い、感情を即座には出さず、うちに秘めてエネルギーとする…
    后に会った時のファーティマの内心の言葉が心に響いた。
    モンゴル人の妄想と、現実への想像力の欠如の対比が素晴らしかった。

    #ドキドキハラハラ #アツい

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    2025年05月16日
  • 天幕のジャードゥーガル 1

    ネタバレ

    知らなかった事を後悔する面白さ

    世界史の教科書ではさらりと触れただけの、モンゴル帝国のイスラム世界侵略。当時の奴隷身分だった主人公シタラの境遇や、主人である奥様との絆によってめちゃくちゃ感情移入させられるし、ムハンマドの「学び」に対する考え方に共感もさせられます。
    見捨てればいいだけの奴隷を命懸けで庇った奥様……
    「私の娘」という最後の言葉に涙腺が緩みました。
    シタラの当面の目的は奥様の本を取り返す事でしょうが、シタラが仕える事になる「ソルコクタル・ベキ」もまた聡明かつ優しくて、シタラは奥様と同じ様に、いつの間にか彼女を慕うようになりそう。
    知らなかった「世界史の裏のリアル」が知れる、読んでなかった事を後悔する面白さです!

    #タメになる #感動する #泣ける

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    2025年05月15日
  • 天幕のジャードゥーガル 5

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    やはりこのかわいらしい絵柄で権謀術数がめぐらされる権力闘争劇をやる、という発想が素晴らしかったわけだ。絵柄と内容の相乗効果が凄まじい。

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    2025年05月05日
  • 天幕のジャードゥーガル 1

    Ako

    購入済み

    絵柄に騙されてはいけない

    少し古い感じのかわいい絵ですが、歴史の裏を綴るマンガです。
    モンゴル帝国の華々しさの裏で暗躍する、妃や女奴隷など女性達を中心にストーリーが進みますが、よくある後宮もののように、色と愛で話が進む訳ではありません。
    女達の生き様をの描き方が見事で、歴史好きにはお勧めです!

    #深い

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    2025年05月04日
  • 天幕のジャードゥーガル 5

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    ネタバレ

    オイラト族への粛清、南宋、キプチャク、高麗への同時遠征、そしてクチュの急逝までを描く第5巻。

    オイラト族への粛清は、それが淡々とスムーズに進んでいく分だけ、機械的な不気味さや気持ちの悪さを感じさせた。まるで、悲恋や悲劇を美しく描かない、という意思もまた見せられたようで圧倒される。

    今巻で初登場したコルゲンの表情が魅力的。(彼が今後の展開でどんな役割を担うかはまだ分からないけれど)物語の面白さだけでなく、こういう絵を出してくるから、辛い展開が多い物語でも読めてしまうのだなと思う。

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    2025年04月16日
  • 天幕のジャードゥーガル 2

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    毛皮や宝石であれ、という決意がとても悲愴で、自分の人生を生きることが難しい世界とはどんなに辛いものかと思う。
    2巻では急転直下、チンギス・カンが死亡して息子が即位するところから始まる。これから国がどうなっていくのか、主人公がどう立ち回っていくのかとても気になる。

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    2025年03月14日
  • 天幕のジャードゥーガル 1

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    ある日モンゴル帝国に攻めいられ、主人を失った奴隷少女が主人公の話。弱いものは虐げられるという、残酷な現実をありありと実感した。
    巻末のコラムでイスラム国の文化を知れるのがとても良かった。

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    2025年03月14日
  • 天幕のジャードゥーガル 1

    無料版購入済み

    奴隷は物でも誇りが有る

    主人公が、奴隷で女性という位の低さの中でも、誇りを持って生きている。

    知識を得て、笑顔で、使えるモノを使って人生を切り開いていく。
    応援したくなる。

    #深い #ドキドキハラハラ

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    2025年01月29日
  • 奸臣スムバト(1)

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    ネタバレ

    13世紀、モンゴル帝国の侵略を受けるジョージア王国を舞台に、各陣営の思惑とオルベリアン一族の因縁が描かれる歴史漫画。
    シリアスな展開が多いけれど、展開の緩急の巧みさ、主人公・スムバトや兄・エリクムの聡明さなどが良い塩梅となって、物語に入りやすかった。
    次巻以降はさらに重い展開になりそうだけれど、続けて読んでいきたい。

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    2025年01月15日
  • 天幕のジャードゥーガル 4

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    4巻も面白かった。

    激動の3巻から再起の4巻へ。ファーティマの心の底に今も燃える怒りが、単なる復讐劇ではなくいろいろな方面に流れて複雑に影響していくのが面白い。
    人々の持つ自民族や故郷への誇り、愛、それらを美しいものとしつつその反対にあるものや裏で苦しむ人々のことも同時に描く。モンゴル側でいえばソルコクタニがまさにそうだが、ファーティマやドレゲネにとっても同じである、それが残酷で丁寧に表現されている。
    平和とはなにか。身も蓋もない結論を感想しそうだったので口をつぐんでおく。ただそんなメタ的次元の言葉を述べるよりも、当事者たちの目線から物語を追うほうがよほど真に迫るものがあるはずだ。彼女たちの

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    2024年10月07日
  • 天幕のジャードゥーガル 4

    匿名

    購入済み

    次が楽しみ

    先が気になり過ぎてやばい!次巻も楽しみ
    先生には健康でいていただいて最後までこの面白さのまま突き抜けてもらいたい

    #切ない #ドキドキハラハラ

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    2024年09月14日
  • 天幕のジャードゥーガル 4

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    ネタバレ

    好きが高じて学者先生スレスレまでいってるオタクさん(褒めてる)すごく尊敬する。書かれてないだけで先生の資格お持ちかも分からんが。

    百田さんもモンゴルの本を書かれてるし、密かなブームなのかしら…

    ウズベキスタンの遺跡はモンゴル軍の破壊の上に作られていたことを思い出す。
    チンギス、オゴタイ、クビライは学校でも習うけれど、ファーティマは出てこなかった。皇妃についてもさして習わなかった。歴史の流れは変わらずとも、どんな人生があったのか、先がとっても気になる。

    そして絵が独特でとっても可愛い。ネットで続きとコラムが読めるので嬉しい。

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    2024年09月01日
  • 天幕のジャードゥーガル 4

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    ネタバレ

    副題の『A Witch's Life in Mongol』が示すとおり、モンゴルにより全てを奪われたファーティマ、そしてドレゲネがいよいよ「魔女」となり始める第4巻。
    しかしその復讐でまず犠牲になるのは、モンゴルの中枢部ではなく周縁部の弱い者であることも匂わされていて、被害者であることが免罪符になりえ続けるのか、それともそんな懊悩は飛び越えていってしまうのか、しんどい展開もありそうだけど次巻の刊行を待ちたい。

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    2024年08月19日
  • 天幕のジャードゥーガル 4

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    ペルシャやモンゴルや周辺の様々な部族の風物も美しく描かれて、それぞれの故郷や属する部族や国への想いがあるもの、諦めないものの物語。武力ではなく豊かなマーケットを広げていこうと考える大カーン、賢く聡明で人間的な感情も豊かでそれゆえに冷酷でもある女性たちの行動。
    とても面白い。これからどうなるのか。しかし登場人物相関図を見返しながら読むのはなかなか大変。

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    2024年08月17日
  • ダンピアのおいしい冒険 6

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    ・3巻が出たころ、本屋で表紙を見かけて「すっきりしたかわいい絵柄だな〜ほのぼのグルメ冒険譚かな〜」と思って手に取った。
    ・まさかこんなに業の深い話だとは...。
    ・海賊のみなさん、無謀さと野蛮さが素敵。こんな人たちじゃないと帆船で何年も航海できませんわ。
    ・ロイヤルソサエティに原稿を提出する場面、歴史的に起きることはわかっていても感動しちゃったな。
    ・番外編の『楽園に背を向けて』が苦い味わいでまた良いんだ。

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    2024年05月25日
  • 天幕のジャードゥーガル 3

    購入済み

    話は難しいが絵は可愛い

    知らない文化の覚えにくい名前の人々の昔の話だけど、絵が可愛くて表情豊かな登場人物のお陰で何度も読み直しながら理解できた。3巻特に話がどんどん深いところ入っていくけど、しっかり理解しなくてぼんやりと読んでてもシタラの気持ちにしっかり寄り添えるから早く続き読みたいなー!となりました。

    #ドキドキハラハラ #泣ける #切ない

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    2024年03月29日
  • ダンピアのおいしい冒険 1

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    会社員しながら趣味で漫画を描いてる?!
    こんなに濃い内容で、絵も個性的でステキで、会社員しながら趣味で漫画?!
    すごい••••••!!!!!

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    2024年02月10日
  • ダンピアのおいしい冒険 6

    購入済み

    マジもったいない

    面白いのはここからなんだ。ダンピアの冒険は、2回目の航海なんだ。3回目だってあるんだ。
    ここで終わってしまうのがもったいなさすぎる・・・。面白い漫画だった。もったいない。ずっと言ってる
    面白いからこそもったいない

    #怖い #カッコいい #タメになる

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    2024年01月21日