トマトスープのレビュー一覧
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アニメが放送されているのは知っていましたが、観てはいませんでした。
ところが、先日(中森明菜さんを観ようと)Mステを観ていましたら、SEKAI NO OWARIさんが本作アニメのオープニングテーマを歌ってらして、そのあまりの素晴らしさに感動して、アニメを観始めましたw
そしたら、面白かったんですよw♡
で、原作本も読み進めています。
まずタイトルの「天幕」ですが、この場合はモンゴル人のテントを指します。そして、「ジャードゥーガル」とはペルシャ語で「魔女」という意味だそうです。
なぜモンゴル人のテントで、なぜペルシャ語なのかは、物語上のポイントです(ので秘密ですw)。
そして、こ -
Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃ面白かったので感想。
これは、モンゴルに征服されたペルシャの少女が復讐を誓い、「知恵」を武器に帝国を内側から崩壊させるため暗躍する物語。
復讐もの自体は定番のテーマだけど、この作品の何が面白いって、複数陣営が入り乱れる政争を見事に描き切っているところ。
巨大なモンゴル帝国は、当然一枚岩じゃない。
誰が悪で誰が善という単純な話でもなく、全員がそれぞれの目的や野望を持って動いていて、その無数の思惑が重なって「歴史」という大きな流れができていく。
その中で主人公は、モンゴルが積み重ねてきた征服の歴史に人生を奪われた一人として、復讐を胸に暗躍していく。
もちろん、そんな大帝国を維持している -
Posted by ブクログ
物語に振り落とされぬように!
モンゴル内で最大軍事力を誇っていたトルイが没し、その妻であるソルコクタニ・ベキから悲願の『原論』を取り戻したファーティマ。
ソルコクタニ・ベキはこのままドレゲネとオゴタイの子・グユクと結婚して歴史の表舞台から退場するかと思われたが、機略によってトルイ‘家’を守ることに成功する。ここ、テストに出るからね。
出身であるメルキト族を滅ぼしたモンゴルに沸々と叛意を抱くドレゲネはファーティマと結託し、夫・オゴタイならびにモンゴルへの敵意を深める。その宿願を果たすべく皇后ボラクチンに近づき、握った弱みをちらつかせて第二妃の地位を手に入れる。ここも、テストに出るからね。
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Posted by ブクログ
とんでもなく美しい絵。版画のようなタッチで、中東の少女の人生を描くのにこんなにマッチした絵柄はないと思った…!
奴隷という身分にありながらも、「知」を武器に孤独に戦うシテラがどのようにして復讐を遂げるのか遂げないのか、いつまで孤独でなければならないのかが気になる。
ストーリーは描くべきところに集中して描かれている印象で、冗長なところが全くない。
結果、テンポも良くて非常に読みやすい!
チンギスカンの息子を見せつつ、「原典」を求めるに至った経緯を説明するところなんて、複数の情報提示を兼ねていて説明上手な漫画だなと思った。
ストーリーのわかりやすさや読みやすさも勉強になりそうb -
Posted by ブクログ
揺るぎ無く面白すぎる!
率直にかなりディープな歴史マンガだから絶対に万人には受けないと思うけど、多少なりとも歴史が好きとか、『大奥』みたいな女性同士が権力を争う群像劇が好きとか、アジアンテイストのファンタジーに興味があるとか、もしもそれらに多少でも引っかかるものを感じたならば是非とも一読を薦めたい作品。
個人的にはむやみやたらなアニメ化や実写化はNo thank you.な方なんだけども、本作は今夏のアニメ化では是非とも大大大ブレイクを果たしてもらいたい。楽しみにしています!
今巻での大きな出来事といえば、チンギス・カンの四男にして才気煥発「炉の主」であるトルイの死でしょう。トマトスープ先生 -
Posted by ブクログ
1巻では主人公であるシタラがファーティマになるまでを丁寧に描いていたが、2巻でもう1人の重要人物であるナイマン族の娘〈ドレゲネ〉がモンゴル帝国の大カアンの妃に収まるまでを濃密に描き上げている。
ふたりに共通しているのは、大事な居場所や親しい人達をモンゴル族に奪われており、その憎しみや怒りが未だに心中を吹き荒れていること。
暴風雨を呪いで起こすことができるという「ジャダ石」を偶然にも手にしたファーティマが偶然にもジャダ石を捜していたドレゲネと出逢うことになるのはもはや運命。
草原の覇者・モンゴル族がいよいよ金国征伐に乗り出す前夜。帝国の内外に嵐の気配が迫りつつある。
1巻でも象徴的だったが -
Posted by ブクログ
あたくし、中学生時分に『蒼き狼と白き雌鹿Ⅳ』という歴史シミュレーションゲームにドドドハマりしたことがありまして、それがきっかけのひとつで大学の史学科を選んだくらいの影響を受けまして、なんなら在学中も一番興味があったのはモンゴル帝国史だったりしました。
それから早ウン十年、社会人デビューと共にすっかり勉強する習慣がなくなったあたくしはあれだけ覚えた年号もなんもかんも抜け去ってしまいましたが、それでもこの作品はあたくしの意識の奥底に眠る、歴史好きの血を沸騰させてくれたんだ!!
まだまだ全然冒頭だし可愛らしい画風に騙されていたけど、めっちゃ丁寧に練られているであろう考証とトマトスープ先生の中世ユ -
ネタバレ
知らなかった事を後悔する面白さ
世界史の教科書ではさらりと触れただけの、モンゴル帝国のイスラム世界侵略。当時の奴隷身分だった主人公シタラの境遇や、主人である奥様との絆によってめちゃくちゃ感情移入させられるし、ムハンマドの「学び」に対する考え方に共感もさせられます。
見捨てればいいだけの奴隷を命懸けで庇った奥様……
「私の娘」という最後の言葉に涙腺が緩みました。
シタラの当面の目的は奥様の本を取り返す事でしょうが、シタラが仕える事になる「ソルコクタル・ベキ」もまた聡明かつ優しくて、シタラは奥様と同じ様に、いつの間にか彼女を慕うようになりそう。
知らなかった「世界史の裏のリアル」が知れる、読んでなかった事を後悔する面白さです!