トマトスープのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2巻があれでもまだ嵐の前の静けさだったな…という陰謀全開の回でハラハラした。お后様たち、特にボラクチン様が出色。
聡明なシタラでも、もしかしてそういうことはあるかも…という混乱と不安に陥ってる回だったので、これどうなるんだ、まさかドレゲネ様とはここまでなのか、そんな…→最後の回で明らかになることと、最後の最後に出てくる人がすごい熱かった。没頭できて、疲れて楽しかった。
こんな陰謀の真ん中で、トルイとオゴタイの夢の中の会話が、昔話の仲の良い兄弟みたいに明るく寂しくてこれもすごい良かった。
美しいドレゲネが、病身で年長で物静かな第一皇后を「あんな不気味な人」言うシーンで、そういう物言いはちょっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ13世紀モンゴル帝国の皇后に側近として仕えたファーティマ・ハトゥンを題材にした中央アジアの歴史を描く漫画の第1巻。
「このマンガがすごい!2023オンナ編」第1位受賞作品の謳い文句に恥じない読み応えがあった。
歴史漫画というとまず劇画調で描かれた緻密な絵柄を想像してしまうのだが、「天幕」の絵柄はデフォルメの効いたシンプルな線で描かれている。
あまり立体的な絵ではないが下手というわけではなく、むしろ装飾や文様はかなり繊細に書き込まれており、作画の労力のメリハリをきかせているように感じる。
作中の時代が13世紀なので平面的な絵柄が中世の西アジア~東アジアの絵柄をリスペクトしているようにも思える( -
Posted by ブクログ
ネタバレモンゴル帝国で、捕虜から皇后の側近にまでなった史上の人物、ファーティマ・ハトゥンを主人公にして物語が展開する歴史漫画。
手塚治虫を思わせるようなキュートな絵柄ながら、主人公や周囲の人々の表情の見せ方が巧みで、感情が生々しく伝わってくる。コマ運びなどの演出も、繊細かと思えば、大胆さも併せ持っていて、質の良い漫画を読む、という快楽をじっくり味わうことができる。
幼いファーティマがもらった大事な言葉、「でも 勉強して 賢くなれば」「どんなに困ったことが 起きたって 何をすれば一番いいか わかるんだ」にも表れているように、この第一巻は、思うように生きることのできない少女が、学ぶこと、現実を直視する -
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何が起こるか分からない未来でも、知識があれば、世の中を俯瞰し、自分の位置を知り、どう動けばいいかが分かる。
モンゴル帝国が勢力を拡大し始めた13世紀前半の中東。学者の家で働くことになった少女シタラ。息子ムハンマドから勉学の必要性を教わり、働きながら様々な学問を習得する生活を送っていた。
しかしある日、モンゴル帝国の一派に襲撃され、シタラは自分を大切にしてくれた一家を失ってしまう。身につけた知識を武器に復讐の道へと歩んでいくことへ…
線が太くてイラストのようなかわいい画風からはイメージできなかったけど、とても壮大でリアリティがあって一気に引き込まれた。
モンゴル帝国は他地域よりも女性の地 -
Posted by ブクログ
ダンピアに夢中です。
歴史漫画として17世紀の海賊についてリアルに描かれていておもしろいです。ホンジュラスとニカラグアあたりの原住民の狩りについてや、コバンザメやイグアナやウミガメを人は食べてきたのだというのも凄い。
長期の船旅や密林をゆく過酷さ。病気、諍い、原住民への残虐な行為、原住民の思惑、危険な植物マンチニール、、、。壊血病について。。
人種、メスティソ、国への忠誠心、奴隷、トップの素質。。
とにかく、知識は本当に重要。不本意に犯罪に巻き込まれないためにも必須。体を守るためにも必要。
人間にとって、水や食料は欠かせない、、、
というようなことを改めて思う。
そして、、リングローズやジ