トマトスープのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
4巻も面白かった。
激動の3巻から再起の4巻へ。ファーティマの心の底に今も燃える怒りが、単なる復讐劇ではなくいろいろな方面に流れて複雑に影響していくのが面白い。
人々の持つ自民族や故郷への誇り、愛、それらを美しいものとしつつその反対にあるものや裏で苦しむ人々のことも同時に描く。モンゴル側でいえばソルコクタニがまさにそうだが、ファーティマやドレゲネにとっても同じである、それが残酷で丁寧に表現されている。
平和とはなにか。身も蓋もない結論を感想しそうだったので口をつぐんでおく。ただそんなメタ的次元の言葉を述べるよりも、当事者たちの目線から物語を追うほうがよほど真に迫るものがあるはずだ。彼女たちの旅の果てまでしっかり見届けさせてもらいたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2巻があれでもまだ嵐の前の静けさだったな…という陰謀全開の回でハラハラした。お后様たち、特にボラクチン様が出色。
聡明なシタラでも、もしかしてそういうことはあるかも…という混乱と不安に陥ってる回だったので、これどうなるんだ、まさかドレゲネ様とはここまでなのか、そんな…→最後の回で明らかになることと、最後の最後に出てくる人がすごい熱かった。没頭できて、疲れて楽しかった。
こんな陰謀の真ん中で、トルイとオゴタイの夢の中の会話が、昔話の仲の良い兄弟みたいに明るく寂しくてこれもすごい良かった。
美しいドレゲネが、病身で年長で物静かな第一皇后を「あんな不気味な人」言うシーンで、そういう物言いはちょっと…とか、ドレゲネはああいう激情の人だから、もしかしたら単独で毒を盛ったのかも…とか、そういうふうに積み上げてきたのが、全部シタラの「ええ!そのとおりですわ」の、例の笑い方でひっくり返るのが鮮やかで、読んでて盛り上がりすごかった。
ドレゲネが守ったものをシタラが「私たちの怒り」と思うのが、1巻で一番熱かったソルコクタニとの対面シーンから直に繋がってて、しかも今回はソルコクタニも傷ついて陥れられている、そのことも含めてシタラが悔しく思ってそうなのが何重にも良かった。
「あんな不気味な人」も、ドレゲネの直情と感受性が、ボラクチンが考えてること、これから自分たちにすることを「不気味」として感じ取ってたんだとしたら一面で正しかったし、それでも逃げられなかったんなら…とか、一気読みしたくて連載読んでないので、4巻出るまでまだまだ気が揉めそう。