下倉亮一のレビュー一覧

  • つけ狙う者(下)

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     普通小説の作家二人が別名義で書いているこのシリーズは、毎回、そうとはとても思えぬほど、娯楽味に溢れている。キワモノすれすれの残酷さ。展開の奇抜さ。登場人物たちの個性の強さ。何もかもが通常のミステリー以上に過激なのは、彼らが普通小説作家だからなのかもしれない。ブレーキのないスポーツカーのようにこのシリーズは、よく走る。

     現在スウェーデンで最も売れているクライム作家なんだそうである。これだけページターナー作品が連続するところ見れば、それも当然という気がする。このヨーナ・リンナ刑事のシリーズは8作完結らしいが、『催眠』『契約』『交霊』の最初の三作はハヤカワミステリー文庫にて出版後、現在絶版状態

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    2021年04月06日
  • つけ狙う者(上)

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     普通小説の作家二人が別名義で書いているこのシリーズは、毎回、そうとはとても思えぬほど、娯楽味に溢れている。キワモノすれすれの残酷さ。展開の奇抜さ。登場人物たちの個性の強さ。何もかもが通常のミステリー以上に過激なのは、彼らが普通小説作家だからなのかもしれない。ブレーキのないスポーツカーのようにこのシリーズは、よく走る。

     現在スウェーデンで最も売れているクライム作家なんだそうである。これだけページターナー作品が連続するところ見れば、それも当然という気がする。このヨーナ・リンナ刑事のシリーズは8作完結らしいが、『催眠』『契約』『交霊』の最初の三作はハヤカワミステリー文庫にて出版後、現在絶版状態

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    2021年04月06日
  • つけ狙う者(下)

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    まさかまさかの展開❗️ヨーナ、杖ついてなかったっけ?なのに八面六臂の大活躍、まさに一気読みに相応しかった。それにしても臨月のマルゴットさんが現場で指揮をとる描写にスウェーデンと最下位に近い日本の女性の立場の違いを思い知らされた。

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    2021年03月13日
  • つけ狙う者(上)

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    息もつけない、ジェットコースターみたいな作品。短いセンテンスが恐怖感を煽る。グロいシーンもあるがそれ以上に読ませてくれる。ヨーナに再会できるとは!

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    2021年03月13日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

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    ヤン・ストックラーサ『スティーグ・ラーソン最後の事件』ハーパーBOOKS。

    死ぬほど面白い大傑作『ミレニアム』三部作の著者で知られるスティーグ・ラーソンが生涯をかけて調査し続けた1986年のスウェーデン首相暗殺事件の未公開アーカイブをベースにしたノンフィクション。

    自分自身、1986年に起きたスウェーデンのオーロフ・バルメ首相の暗殺事件は全く知らなかった。というよりもスウェーデンという国自体を余り知らず、ヘニング・マンケルの『クルト・ヴァランダー警部』シリーズやスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』三部作などの傑作北欧ミステリーがその風土や文化を知る切っ掛けとなったのだ。

    スティーグ・ラー

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    2020年07月18日
  • 三年間の陥穽 下

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    グレーンス警部&ホフマンシリーズ。今回の捜査は、子供の性的写真や性虐待をビジネスとする、世界中に点在する小児性愛者グループ。一旦は足を洗ったホフマンが再び潜入捜査に協力する。リーダーが確保されて以降も、更なる事実が明らかとなり、目がな離せない。65歳のグレーンス警部が、少しずつ前に進み、成長していく様も興味深い。

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    2025年05月18日
  • 三年間の陥穽 上

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    ストックホルム市警察のグレーンス警部と元潜入捜査員ピート・ホフマンのシリーズ。
    行方不明になった少女についてグレーンス警部が個人的に調査していると、ネットで児童ポルノ売買をしているグループに誘拐されて今でも監禁されているのではないかという疑いが浮上し、そのグループの集会に、またもやホフマンが駆り出されることになった…というところで下巻に続く。

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    2025年04月19日
  • 三年間の陥穽 上

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    面白い。
    ラーシュ・ケプレルに続いてスウェーデン作家さんだった。下巻のあと、アンデシュ・ルースルンドさんの別の作品も遡って読むぞ。

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    2025年01月08日
  • 三年間の陥穽 上

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    今年読みたい本、ようやく手元に来て滑り込みセーフ。来年からは早めに取り掛かりましょうと思う。

    上巻ラストでいよいよといった風情。
    下巻でまとめて。

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    2024年12月07日
  • 山の王(上)

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    なんでしょうねえ!
    この本を読み始めたのは 11月の末 暗い空に雨とあられがたたきつけられてるお天気
    最初の何ページかを読み 怖くて本を閉じました。
    しばらくして青空のでた日に続きを読みました。
    北欧って男女平等 親子でも互いの意見を聞き合う
    ところなのかと思っていたら 全然違う。
    主人公のレオは かなり頭のいかれた父親から
    銃の撃ち方から戦い方まで 教わって育ち 今 警察官
    母親は 力のある弁護士
    昔 恋人だった男が上司になって帰ってくる。そして レオは地下の変人ばかり集められたところに送られる。
    色んなものを監禁して自分のものだと思い込む山の王 と名乗る変態が犯人
    何回も途中で読むのやめよ

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    2024年12月03日
  • 三年間の陥穽 上

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    三年前、同じ日同じ地域で失踪した2人の少女。ある日送られてきた、リードを付けた裸体の少女の写真からある小児性愛者グループが浮かび上がる。

    性的虐待の記述や過去の被害者達の反応は読んでいて悲痛なものだった。
    作品全体を通して緊迫感が感じられ、読者を飽きさせることなく物語が展開していった。
    続きが気になる終わり方。下巻ではホフマンの活躍に期待。

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    2024年10月29日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    スウェーデンのミステリ。今話題の!みたいなことが描かれてましたが寡聞にして存じ上げませんでした。これもシリーズ2作目なんですね。
    ミステリといっても謎を推理するのがメインの本格とかではなくてタフな女性刑事が主人公のハードボイルドな感じ?あと「インセル」というのを取り上げた社会派なそれでしょうか。
    なかなかに面白かったですけどね。あらすじみたいなので「インセル」が現実社会に牙をどうのこうの書かれたらかなりがっつりとネタバレなんじゃないですかね?仮にも作中では「女性に対して暴力をふるう男性の犯行」みたいなミスリードが結構後半までされてるわけなんだしそこは伏せてほしかった。まあそれこそ謎を楽しむもの

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    2024年05月10日
  • 三日間の隔絶 上

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    あまりにホフマン家族への脅迫の度が過ぎる。キレない妻のソフィアにさえ苛立ちを覚えるのは、私が女性目線で読んでいるからか。実情を知らされないまま子供達を守る心細さに同情する。

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    2022年07月09日
  • 減量の正解

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    スウェーデンを代表する肥満研究者であるエリック・ヘミングソンさんによるダイエット本。ダイエットに失敗する理由を明確にし、どのようにすれば(リバウンドせず)正しく減量できるのかが詳しく解説される。睡眠・運動も大事だが、ダイエットの鍵になるのは「ストレス」と「ジャンクフード」であり、この2つをいかに避けるかが大事、あとは自分ではどうしようもないが、太りやすいかどうかは遺伝も関係しているようで、幼児期の母親とのふれあいも重要な意味を持つようだ。

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    2021年08月26日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

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    かなりの文量というのが率直な感想。パルメ暗殺自体に馴染みがないし、登場人物も全く知らない。唯一スティーグラーソンが実際に調べていた事件という事で読んでみたが、読み終えるのは大変だったが、内容は面白かった。内容の一部にケネディ暗殺にも関係した部分が出てくるが、その辺はとても面白かったし、恐らく真相に迫っているだろうと思える内容。迷宮事件に関心がある人は下山事件の最後の証言を読まれたし。

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    2021年03月20日
  • つけ狙う者(下)

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    ネタバレ

    上巻は暗く苦しいという点で北欧ミステリーらしかったが、下巻はラスト残り100ページちょっとというところから怒涛の展開。とても北欧ミステリーっぽい状況になるのだが、想像を超える派手さとグロさに驚いた。

    シリーズものをいきなりこの作品から読んでしまったのだが、遡るのはちょっとつらいかな。
    犯人は意外でしたが、スッキリ!って感じはしなかった。

    根本的に催眠術を捜査に使うのは好きでない。(今さら)

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    2021年02月21日
  • つけ狙う者(上)

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    ネタバレ

    しまった!連作の途中から読み始めてしまった。登場人物のクセが強いと思った。
    とりあえず下巻も読んでしまいましょう。

    とても北欧ミステリーらしい作品。長くて残酷で傷ついている。

    どうでもよいことだが、最近引退した好きだった競走馬の名前が、乱交を表すものとしてでてきたのがショックだった。思わず語源を調べてしまったわ。まあ作品の方が馬が産まれるより先に書かれていたのですが…。

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    2021年02月20日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

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    202008/ミレニアムシリーズとは違って、設定や構成のせいもあってかこれはなかなか読み進めるのに時間がかかった。ボリューム的にも読み応えあったけど期待してた程夢中になって読むことはなかった。

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    2021年01月03日