下倉亮一のレビュー一覧
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ネタバレうーん。
この前が良すぎたからの失速感。
ヨーナが帰ってきたのは想定内なんだけど、え、ちょっとやりすぎ…のはちゃめちゃが。作品が進むにつれてここまでボロボロになられると、読みながら心配になってしまう。
暗いサスペンスだからどこかで主人公には逃げ場としての暖かさや光、強さを期待しちゃうんだよね。本作ではまるで、止まり木のない長距離飛行を強いられた渡り鳥みたいな気持ちだった。辛くてもヨーナがそこにいなくて。いやね、いるんだけどなんかどうも信頼できない。きっとこの人が犯人を見つけるんだ、ってお約束はあるんだけど、あまりに暴力発砲略奪なんでもござれの問答無用で…
ヨーナのかわりのマルゴットが臨 -
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良質なミステリーを輩出するスウェーデンミステリー界に新たなる傑作シリーズが、誕生しました。
それが、国家警察殺人捜査課ヴァネッサ・フランク警部を主人公とする今作です。
まず、登場人物が良いです。主人公のヴァネッサを始めとして、クライマックスで大活躍するニコラス、ニコラスの隣人の少女セリーネ、記者のジャスミナと皆、芯を持った人物として描かれています。ヴァネッサとニコラス、ニコラスとセリーネのそれぞれの関係性が非常に良く、上手く丁寧に描かれています。そして、ボリエとエーヴァの悲しい物語も有ります。
最初は、各登場人物の短いシーンが続き、話がどのように繋がって行くのか見えないかもしれませんが、全貌が -
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小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。
テーマがテーマなだけに、えぐい描写があるかと覚悟していたが、節度が保たれていて一安心。
しかし、この分量で上下巻合わせて3,000円プラス消費税。10年前の2倍ぐらいか。お財布には優しくない。いろいろな要因があると思 -
購入済み
筆者はスウェーデンの医師とのこと、そのためか、アメリカ発の本とは違う視点からのアドバイスを得られた。
次々と現れる「新しい研究結果」「これがいい」「それはだめ」「習慣づけよう」の数々…その延長線上の「正解」「決定版」であるかのようなタイトルではあるが、内容は少し違う。
何が太らせるのか、どうすれば瘦せられるのか? 「何が正解なのか」と追い求めて悩んできた人ほど、「そういえば自分はそもそもどうなりたいのだっけ?」という根本に立ち返って考え直すきっかけになると思います。 -