下倉亮一のレビュー一覧

  • 三日間の隔絶 上

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    グレーンス警部シリーズ。今回は、ピート・ホフマンが西アフリカの難民ビジネスに潜入する。日本人には馴染みの浅い難民問題だが、善と悪が交差し、社会の矛盾に切り込む。ただ平凡な幸せを願うだけの人々の悲しいストーリーだ。グレーンス警部とホフマンの息子たちの温かい交流に癒される。

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    2024年11月13日
  • つけ狙う者(下)

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    ネタバレ

    うーん。


    この前が良すぎたからの失速感。

    ヨーナが帰ってきたのは想定内なんだけど、え、ちょっとやりすぎ…のはちゃめちゃが。作品が進むにつれてここまでボロボロになられると、読みながら心配になってしまう。
    暗いサスペンスだからどこかで主人公には逃げ場としての暖かさや光、強さを期待しちゃうんだよね。本作ではまるで、止まり木のない長距離飛行を強いられた渡り鳥みたいな気持ちだった。辛くてもヨーナがそこにいなくて。いやね、いるんだけどなんかどうも信頼できない。きっとこの人が犯人を見つけるんだ、ってお約束はあるんだけど、あまりに暴力発砲略奪なんでもござれの問答無用で…

    ヨーナのかわりのマルゴットが臨

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    2024年05月22日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    ストックホルムで女性の刺殺体が発見された。交際相手の男は服役中だったが、事件当夜は仮釈放されていた。警察は男が犯人と確信するが、ヴァネッサ警部の元に「彼は殺していない」と訴える女性が現れる。ネットで蠢く「インセル」が現実社会に牙を剥く暗黒ミステリ。

    新しい警察小説。シリーズ2作目らしい。
    邦題を見て、医療ミステリかと勘違いしていた。エグい描写もあるもの、抜群のリーダビリティで、堪能いたしました。

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    2023年12月22日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    刑務所にいる男の妻が殺された。夫の差し金?女性記者に不幸な出来事、テレビ司会者の不倫疑惑。

    面白かったが、長かった。なぜかシリーズ第二作から翻訳が出た。前作に興味あり。

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    2023年12月20日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    新たな北欧ミステリー。ヴァネッサフランクと言う警部が主人公。めちゃ面白くてあっと言う間に読めた。社会の問題点のヤクやDVや人種差別、等を複合的に収めている。始めはパラパラに散らばったパズルを最後にはしっかりまとめる感あって良かった。

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    2023年12月16日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    SL 2023.12.1-2023.12.3
    視点がくるくる変わるのではじめは読みにくいけど、少しずつ、だんだんと繋がってくるとパズルを嵌めていくような快感があって読む手が止まらない。
    警察小説なんだけど、主人公ヴァネッサのやみくもに法を守ろうとしない柔軟なやり方が好きだ。
    これが2作目なのでヴァネッサが警察組織で浮いていることがわかりにくいし、前作ではニコラスが重要な役割を担っていたことがわかるので、1作目を邦訳してほしい。

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    2023年12月03日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    ネタバレ

    スウェーデンからいくらでも出てくるな!というのが率直な感想。
    本作はシリーズ2作目らしいので、よいものから出していくパターンでしょうか。

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    2023年11月30日
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

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    良質なミステリーを輩出するスウェーデンミステリー界に新たなる傑作シリーズが、誕生しました。
    それが、国家警察殺人捜査課ヴァネッサ・フランク警部を主人公とする今作です。
    まず、登場人物が良いです。主人公のヴァネッサを始めとして、クライマックスで大活躍するニコラス、ニコラスの隣人の少女セリーネ、記者のジャスミナと皆、芯を持った人物として描かれています。ヴァネッサとニコラス、ニコラスとセリーネのそれぞれの関係性が非常に良く、上手く丁寧に描かれています。そして、ボリエとエーヴァの悲しい物語も有ります。
    最初は、各登場人物の短いシーンが続き、話がどのように繋がって行くのか見えないかもしれませんが、全貌が

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    2023年11月19日
  • 三日間の隔絶 上

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    下巻でまとめて。

    作品の気温が33度で暑さを強調していますが、日本の夏はもっと暑いですよ。39度の2023年7月…。

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    2023年07月28日
  • 三年間の陥穽 下

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    下巻はピート・ホフマンの息詰まる潜入捜査で幕を開ける。極論を言うなら、扱い難いグレーンス警部よりリアリストのピートの活躍に胸を踊らされていたので今回はとても辛かった。今回のテーマも暗澹たるやりきれない社会の一面を取り上げてあり、最後の一文に救いを見た気がした。

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    2023年07月18日
  • 三年間の陥穽 下

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    シリーズ当初はとっつき難いキャラで、何て感情移入しづらい主人公なんだろう…と思ってたグレーンスが、シリーズを重ねていく度毎に人間味を帯び、ピートとその家族との関わりを通じて頑なな心を少しずつ開いていく様子が何だか他人事とは思えず、次作もあるらしいのだが今からもう心配です。

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    2023年07月01日
  • 三年間の陥穽 下

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    〈グレーンス警部〉シリーズ。毎回のことではあるけれど、このシリーズで描かれる犯罪やその奥にある人間の欲の重苦しさに疲れてしまう。今作は小児性愛がテーマとしてあって、そこにいる犯罪者たちの言動、行動に強い嫌悪感を感じながら読みすめることになる。小児性愛者たちのなかに潜入するピート・ホフマンの葛藤、子を奪われた親たちの絶望感と救いが見つけられない展開が続き、ラストまで一気読み。

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    2023年06月05日
  • 三年間の陥穽 下

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    小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。

    テーマがテーマなだけに、えぐい描写があるかと覚悟していたが、節度が保たれていて一安心。

    しかし、この分量で上下巻合わせて3,000円プラス消費税。10年前の2倍ぐらいか。お財布には優しくない。いろいろな要因があると思

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    2023年06月04日
  • 三年間の陥穽 上

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    子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国、21人にのぼる小児性愛者の存在だった。一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネット上でリーダーと接触する必要があった。残されたのは24時間。

    グレーンス警部シリーズ第10作。今回は身内からの支援がほぼなく、ピート・ホフマンの協力もなかなか得られないのだが。

    下巻に続く。

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    2023年06月02日
  • つけ狙う者(下)

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    凄まじい作品でした。みんな満身創痍。恐る恐る読み進める必要がありました。事件が解決するのを信じて。ヨーナの後任が妊婦っていう設定がいいですね。スウェーデン社会の象徴でしょうか。そして前作のラスト同様、ヨーナどうなるんだ〜。

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    2023年02月12日
  • つけ狙う者(上)

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    感想は下巻で。ヨーナは長身なので全く合ってないが、何故かスターウォーズのルーク・スカイウォーカーをイメージしてしまった。隠者生活してたからか。

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    2023年02月12日
  • 減量の正解

    購入済み

    筆者はスウェーデンの医師とのこと、そのためか、アメリカ発の本とは違う視点からのアドバイスを得られた。
    次々と現れる「新しい研究結果」「これがいい」「それはだめ」「習慣づけよう」の数々…その延長線上の「正解」「決定版」であるかのようなタイトルではあるが、内容は少し違う。
    何が太らせるのか、どうすれば瘦せられるのか? 「何が正解なのか」と追い求めて悩んできた人ほど、「そういえば自分はそもそもどうなりたいのだっけ?」という根本に立ち返って考え直すきっかけになると思います。

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    2021年10月25日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

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    ミレニアムの著者が残した1986年のスウェーデン首相の暗殺事件に関する調査資料をもとに著者がその真相に迫る。異なる2人の仮説、スウェーデンの極右主義、南アフリカアパルトヘイト問題等々。

    ミレニアムは小説ではあるが、著者が身を置いていた極右勢力に対するジャーナリストという立場をそのまま活かしたものだと理解できる。

    ノンフィクションではあるが、良質のミステリ。

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    2021年10月20日
  • つけ狙う者(上)

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    国家警察の警部ヨーナ・リンナが姿を消してから8カ月――彼の後任となったのは、 臨月間近のマルゴット・シルヴェルマン。いま彼女が担当しているのは、独身女性の 連続惨殺事件だ。どの被害者も残酷なまでに顔面を傷つけられていたのみならず、犯人は、犯行の直前に被害者の姿が映った映像を警察に送りつけていた。目撃者もなく、 被害者どうしの接点や共通点もないなか、警察は過去の犯罪歴から強迫的な執着を持 つ性犯罪者の洗い出しを進めるが、容疑者らしき人物は浮かんでいなかった……。

    砂男に続く、シリーズ第5作。情け容赦ない描写が続く。

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    2021年10月10日
  • 減量の正解

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    どんな新しいことかと思えばそうでもなく、今までも言われていた説とかんじた。ダイエットに必要な覚悟とか、メンタルなケアとか自然なものを食べるとか言うことが進められ、自分の体重を認めるように進められる。
    自分の適正体重が今の体重であることの証明を取ることはできず、やせにくくなったときがそうらしいようにうけとれる。
    生物学的にも心理学的にも少し中途半端な感じのする内容。
    新刊て買うほどのことはないかもしれない。
    読み終わって飲み込めた感が少ない今、そう感じる。
    論理的な減量な考え方をしたことがない人には役に立つかもしれない。

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    2021年10月02日