下倉亮一のレビュー一覧

  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル

    Posted by ブクログ

    良質なミステリーを輩出するスウェーデンミステリー界に新たなる傑作シリーズが、誕生しました。
    それが、国家警察殺人捜査課ヴァネッサ・フランク警部を主人公とする今作です。
    まず、登場人物が良いです。主人公のヴァネッサを始めとして、クライマックスで大活躍するニコラス、ニコラスの隣人の少女セリーネ、記者のジャスミナと皆、芯を持った人物として描かれています。ヴァネッサとニコラス、ニコラスとセリーネのそれぞれの関係性が非常に良く、上手く丁寧に描かれています。そして、ボリエとエーヴァの悲しい物語も有ります。
    最初は、各登場人物の短いシーンが続き、話がどのように繋がって行くのか見えないかもしれませんが、全貌が明らかになるにつれ、読書のスピードが上がります。そして、クライマックスに繋がるスタジアムへ向かうシーン以降は、ページを捲る手が止まらなくなります。かなり劇画的です。映像映えするのではとも思います。
    ☆4.7今作は、シリーズ2作目です。

    0
    2023年11月19日
  • 三日間の隔絶 上

    Posted by ブクログ

    下巻でまとめて。

    作品の気温が33度で暑さを強調していますが、日本の夏はもっと暑いですよ。39度の2023年7月…。

    0
    2023年07月28日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    下巻はピート・ホフマンの息詰まる潜入捜査で幕を開ける。極論を言うなら、扱い難いグレーンス警部よりリアリストのピートの活躍に胸を踊らされていたので今回はとても辛かった。今回のテーマも暗澹たるやりきれない社会の一面を取り上げてあり、最後の一文に救いを見た気がした。

    0
    2023年07月18日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    シリーズ当初はとっつき難いキャラで、何て感情移入しづらい主人公なんだろう…と思ってたグレーンスが、シリーズを重ねていく度毎に人間味を帯び、ピートとその家族との関わりを通じて頑なな心を少しずつ開いていく様子が何だか他人事とは思えず、次作もあるらしいのだが今からもう心配です。

    0
    2023年07月01日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    〈グレーンス警部〉シリーズ。毎回のことではあるけれど、このシリーズで描かれる犯罪やその奥にある人間の欲の重苦しさに疲れてしまう。今作は小児性愛がテーマとしてあって、そこにいる犯罪者たちの言動、行動に強い嫌悪感を感じながら読みすめることになる。小児性愛者たちのなかに潜入するピート・ホフマンの葛藤、子を奪われた親たちの絶望感と救いが見つけられない展開が続き、ラストまで一気読み。

    0
    2023年06月05日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    小児性愛者の会合に潜入するためホフマンはアメリカへ向かう。グレーンス警部は世界8カ国の警察と共に、ホフマンからの連絡を待っていた。だが、犯罪組織リーダーの狡猾な罠にはまり素性を暴かれてしまった。ホフマンは薬をもられ、身体の自由を奪われてしまう。果たしてホフマンは、一斉逮捕の時間までに、リーダーの正体を暴くことができるのか。そして、最後にグレーンスがたどり着いた驚愕の真実とは。

    テーマがテーマなだけに、えぐい描写があるかと覚悟していたが、節度が保たれていて一安心。

    しかし、この分量で上下巻合わせて3,000円プラス消費税。10年前の2倍ぐらいか。お財布には優しくない。いろいろな要因があると思うが、購入する本をよく選ばないと。

    0
    2023年06月04日
  • 三年間の陥穽 上

    Posted by ブクログ

    子どもの人身売買を防止する団体に届いたのは、全裸で犬のリードを巻かれた少女の写真だった。グレーンス警部は、写真の手がかりを元にデンマークへ向かう。そこで明らかになったのは、ダークネットを通じた世界8カ国、21人にのぼる小児性愛者の存在だった。一斉逮捕のためには、グレーンス警部が小児性愛者を装い、ネット上でリーダーと接触する必要があった。残されたのは24時間。

    グレーンス警部シリーズ第10作。今回は身内からの支援がほぼなく、ピート・ホフマンの協力もなかなか得られないのだが。

    下巻に続く。

    0
    2023年06月02日
  • つけ狙う者(下)

    Posted by ブクログ

    凄まじい作品でした。みんな満身創痍。恐る恐る読み進める必要がありました。事件が解決するのを信じて。ヨーナの後任が妊婦っていう設定がいいですね。スウェーデン社会の象徴でしょうか。そして前作のラスト同様、ヨーナどうなるんだ〜。

    0
    2023年02月12日
  • つけ狙う者(上)

    Posted by ブクログ

    感想は下巻で。ヨーナは長身なので全く合ってないが、何故かスターウォーズのルーク・スカイウォーカーをイメージしてしまった。隠者生活してたからか。

    0
    2023年02月12日
  • 減量の正解

    購入済み

    筆者はスウェーデンの医師とのこと、そのためか、アメリカ発の本とは違う視点からのアドバイスを得られた。
    次々と現れる「新しい研究結果」「これがいい」「それはだめ」「習慣づけよう」の数々…その延長線上の「正解」「決定版」であるかのようなタイトルではあるが、内容は少し違う。
    何が太らせるのか、どうすれば瘦せられるのか? 「何が正解なのか」と追い求めて悩んできた人ほど、「そういえば自分はそもそもどうなりたいのだっけ?」という根本に立ち返って考え直すきっかけになると思います。

    0
    2021年10月25日
  • スティーグ・ラーソン最後の事件

    Posted by ブクログ

    ミレニアムの著者が残した1986年のスウェーデン首相の暗殺事件に関する調査資料をもとに著者がその真相に迫る。異なる2人の仮説、スウェーデンの極右主義、南アフリカアパルトヘイト問題等々。

    ミレニアムは小説ではあるが、著者が身を置いていた極右勢力に対するジャーナリストという立場をそのまま活かしたものだと理解できる。

    ノンフィクションではあるが、良質のミステリ。

    0
    2021年10月20日
  • つけ狙う者(上)

    Posted by ブクログ

    国家警察の警部ヨーナ・リンナが姿を消してから8カ月――彼の後任となったのは、 臨月間近のマルゴット・シルヴェルマン。いま彼女が担当しているのは、独身女性の 連続惨殺事件だ。どの被害者も残酷なまでに顔面を傷つけられていたのみならず、犯人は、犯行の直前に被害者の姿が映った映像を警察に送りつけていた。目撃者もなく、 被害者どうしの接点や共通点もないなか、警察は過去の犯罪歴から強迫的な執着を持 つ性犯罪者の洗い出しを進めるが、容疑者らしき人物は浮かんでいなかった……。

    砂男に続く、シリーズ第5作。情け容赦ない描写が続く。

    0
    2021年10月10日
  • 減量の正解

    Posted by ブクログ

    どんな新しいことかと思えばそうでもなく、今までも言われていた説とかんじた。ダイエットに必要な覚悟とか、メンタルなケアとか自然なものを食べるとか言うことが進められ、自分の体重を認めるように進められる。
    自分の適正体重が今の体重であることの証明を取ることはできず、やせにくくなったときがそうらしいようにうけとれる。
    生物学的にも心理学的にも少し中途半端な感じのする内容。
    新刊て買うほどのことはないかもしれない。
    読み終わって飲み込めた感が少ない今、そう感じる。
    論理的な減量な考え方をしたことがない人には役に立つかもしれない。

    0
    2021年10月02日
  • つけ狙う者(下)

    Posted by ブクログ

     普通小説の作家二人が別名義で書いているこのシリーズは、毎回、そうとはとても思えぬほど、娯楽味に溢れている。キワモノすれすれの残酷さ。展開の奇抜さ。登場人物たちの個性の強さ。何もかもが通常のミステリー以上に過激なのは、彼らが普通小説作家だからなのかもしれない。ブレーキのないスポーツカーのようにこのシリーズは、よく走る。

     現在スウェーデンで最も売れているクライム作家なんだそうである。これだけページターナー作品が連続するところ見れば、それも当然という気がする。このヨーナ・リンナ刑事のシリーズは8作完結らしいが、『催眠』『契約』『交霊』の最初の三作はハヤカワミステリー文庫にて出版後、現在絶版状態となっている。

     シリーズものの翻訳版権は、3作セットで買うことが通例だそうである。4作目からの版権は、売れ行き判断で窺ってゆくらしい。早川書房はこのシリーズは3作だけで売れ行きがきっと芳しくなかったのだろう、NG判断をしたわけである。

     次の3作の版権を取った扶桑社が久々に4作目の『砂男』を出したところ、そこそこの手ごたえがあったのだろう。過去のハヤカワ文庫作品も、一気に中古価格が値上がりした次第。翻訳ミステリーには賞味期限があり、またそのタイミングと時代の読みが必要なのだろう。過去3作は日本ニーズが高まり切っていない時期に出され、十分な評価を得られなかったのだろう。ぼくは1作目の『催眠』と4作目の『砂男』と読んでいる。途中の過去作2作を未読のまま、敢えてこのシリーズを進めているが、何だかとても少し悲しい状況である。

     さて気を取り直して本書では、シリーズ主人公のヨーナ・リンナは、ますます世捨て人となり、警察を辞めてなお、無資格の一匹狼捜査を続けざるを得ない運命に引きずり込まれてゆく。犯罪者もクレイジーだが、それに輪をかけてクレイジーな男が主役を取る、というところが嬉しい本シリーズである。

     本書では、『催眠』の事実上の主人公でもあるエリック・マリア・バルクが、ヨーナとダブル主人公をこなしてゆく。催眠により、ある重要キャラクターの壊れた過去記憶から情報を引き出すという役割、と見えたが、実は彼の本書のストーリーへの関わりは、本人さえ気づけないほど、ずっと深い。その辺りが本書最大の醍醐味なのである。

     プロットは凄まじく、サイコ・サスペンスとアクションとミステリー、いやスプラッタやホラーもかな? ともかく多面的なエンターテインメントに徹しており、終盤のどんでん返しや、カタストロフに近いクライマックスは、前作を凌ぐかに見える。

     エリックの盲目のピアノ教師ジャッキーとその華憐な娘アデレーンが、本書のヒューマンで心に響く部分を請け負うが、彼女らを守る立場に追いつめられるエリックの行動も、ヨーナともどもダイナミックこの上ない。北欧ミステリーならではの面白さをしっかり継承している本シリーズ、やはり過去作の再販が望まれる。さあ、どうでしょう、ハヤカワさん!

    0
    2021年04月06日
  • つけ狙う者(上)

    Posted by ブクログ

     普通小説の作家二人が別名義で書いているこのシリーズは、毎回、そうとはとても思えぬほど、娯楽味に溢れている。キワモノすれすれの残酷さ。展開の奇抜さ。登場人物たちの個性の強さ。何もかもが通常のミステリー以上に過激なのは、彼らが普通小説作家だからなのかもしれない。ブレーキのないスポーツカーのようにこのシリーズは、よく走る。

     現在スウェーデンで最も売れているクライム作家なんだそうである。これだけページターナー作品が連続するところ見れば、それも当然という気がする。このヨーナ・リンナ刑事のシリーズは8作完結らしいが、『催眠』『契約』『交霊』の最初の三作はハヤカワミステリー文庫にて出版後、現在絶版状態となっている。

     シリーズものの翻訳版権は、3作セットで買うことが通例だそうである。4作目からの版権は、売れ行き判断で窺ってゆくらしい。早川書房はこのシリーズは3作だけで売れ行きがきっと芳しくなかったのだろう、NG判断をしたわけである。

     次の3作の版権を取った扶桑社が久々に4作目の『砂男』を出したところ、そこそこの手ごたえがあったのだろう。過去のハヤカワ文庫作品も、一気に中古価格が値上がりした次第。翻訳ミステリーには賞味期限があり、またそのタイミングと時代の読みが必要なのだろう。過去3作は日本ニーズが高まり切っていない時期に出され、十分な評価を得られなかったのだろう。ぼくは1作目の『催眠』と4作目の『砂男』と読んでいる。途中の過去作2作を未読のまま、敢えてこのシリーズを進めているが、何だかとても少し悲しい状況である。

     さて気を取り直して本書では、シリーズ主人公のヨーナ・リンナは、ますます世捨て人となり、警察を辞めてなお、無資格の一匹狼捜査を続けざるを得ない運命に引きずり込まれてゆく。犯罪者もクレイジーだが、それに輪をかけてクレイジーな男が主役を取る、というところが嬉しい本シリーズである。

     本書では、『催眠』の事実上の主人公でもあるエリック・マリア・バルクが、ヨーナとダブル主人公をこなしてゆく。催眠により、ある重要キャラクターの壊れた過去記憶から情報を引き出すという役割、と見えたが、実は彼の本書のストーリーへの関わりは、本人さえ気づけないほど、ずっと深い。その辺りが本書最大の醍醐味なのである。

     プロットは凄まじく、サイコ・サスペンスとアクションとミステリー、いやスプラッタやホラーもかな? ともかく多面的なエンターテインメントに徹しており、終盤のどんでん返しや、カタストロフに近いクライマックスは、前作を凌ぐかに見える。

     エリックの盲目のピアノ教師ジャッキーとその華憐な娘アデレーンが、本書のヒューマンで心に響く部分を請け負うが、彼女らを守る立場に追いつめられるエリックの行動も、ヨーナともどもダイナミックこの上ない。北欧ミステリーならではの面白さをしっかり継承している本シリーズ、やはり過去作の再販が望まれる。さあ、どうでしょう、ハヤカワさん!

    0
    2021年04月06日
  • つけ狙う者(下)

    Posted by ブクログ

    まさかまさかの展開❗️ヨーナ、杖ついてなかったっけ?なのに八面六臂の大活躍、まさに一気読みに相応しかった。それにしても臨月のマルゴットさんが現場で指揮をとる描写にスウェーデンと最下位に近い日本の女性の立場の違いを思い知らされた。

    0
    2021年03月13日
  • つけ狙う者(上)

    Posted by ブクログ

    息もつけない、ジェットコースターみたいな作品。短いセンテンスが恐怖感を煽る。グロいシーンもあるがそれ以上に読ませてくれる。ヨーナに再会できるとは!

    0
    2021年03月13日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     小児性愛者の組織犯罪をテーマにした、私の好きなグレーンス警部&ホフマン潜入捜査官シリーズである

     人は幾つになっても成長出来るのだと思えた
    これはグレーンスの魂の再生物語だ

     巻末の解説に、現在の日本・世界の行方不明者等の事件に関する具体的な数字を述べているが、実際には表面化しづらいと考えると、その数はもっと上乗せされるはずである
     長年、このような事件に携わっていた知人が言っていたが「日本が貧困化して、親が子供を金で売りとばすが、届け出がないので事件化されずに実態が掴めない」とか

     解説にも出てきた〝エプスタイン文書″であるが、海外では王室から追放されたり、CEOを辞任したりしているのに、日本では文書で繰り返し名前が挙げられながら、のうのうと要職に就いている
    その日本の認識の甘さが海外から笑われているのだとか
     先の会見で、◯◯連合の代表が記者から〝エプスタイン文書″について尋ねられ
    「??? それ、なんですか?知りません」と答えていて、心底、驚いた
    大丈夫か?お花畑日本!!

    0
    2026年05月15日
  • 三年間の陥穽 下

    Posted by ブクログ

    グレーンス警部&ホフマンシリーズ。今回の捜査は、子供の性的写真や性虐待をビジネスとする、世界中に点在する小児性愛者グループ。一旦は足を洗ったホフマンが再び潜入捜査に協力する。リーダーが確保されて以降も、更なる事実が明らかとなり、目がな離せない。65歳のグレーンス警部が、少しずつ前に進み、成長していく様も興味深い。

    0
    2025年05月18日
  • 三年間の陥穽 上

    Posted by ブクログ

    ストックホルム市警察のグレーンス警部と元潜入捜査員ピート・ホフマンのシリーズ。
    行方不明になった少女についてグレーンス警部が個人的に調査していると、ネットで児童ポルノ売買をしているグループに誘拐されて今でも監禁されているのではないかという疑いが浮上し、そのグループの集会に、またもやホフマンが駆り出されることになった…というところで下巻に続く。

    0
    2025年04月19日