山﨑圭一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
古来はヨーロッパと中国という巨大市場を両端とする交易ネットワークをどう活用できるか、経路地ではいかにその地の交易経路としての重要性を高められるかが経済発展の必要条件であり、ローマ帝国の発展と衰退も、イスラムの台頭も、十字軍も、封建制から中央主権への動きも、こうした条件の変遷とそれによる経済的事象で説明できるのだと感心した。
その後、アメリカ大陸や世界中を駆け巡る航路の整備で新たな交易ネットワークが生まれ、現代まで至る世界の力学の流れがよくわかった。
アジア通貨危機の理由、プラザ合意からバブルへのつながりなど、改めて勉強になった。
最終章にあった、グローバル化は格差を拡大させておらず、むしろ、発 -
Posted by ブクログ
●「銀」は貴金属として程よい価値と光沢をもち、半永久的な価値を保つため、「通貨」としての地位を得た。
●「リディア王国」におけるコイン(金の硬貨)の誕生は革命的。リディアの硬貨には金そのものよりも「信用」が加わった。
●「共和制ローマ」では、カエサルが自分の肖像を硬貨に刻ませることを始めた。カエサルの後を継いだローマ皇帝たちは、正当性のアピールや業績を硬貨に刻ませることにより、自分の権力の「広告」として用いた。ローマで流通したのは「デナリウス銀貨」。帝政末期のコンスタンティヌス帝は、純度の高い金貨「ソリドゥス」は価値が守られて、ヨーロッパの中世までも利用されて、「中世のドル」と言われた。
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