あらすじ
シリーズ累計50万部超! 話題の公立高校教師YouTuber第3弾は世界史の経済史編!!
古代から現代まで年号を一切使わずに、
お金の流れを「主役」にしたストーリーで世界の歴史を読み解く“新感覚”の歴史入門書!
学生から社会人まで必読の1冊!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
高校教師兼Youtubeの著者による歴史解説書の経済編。
「宗教編」に続けて読んだけど、こちらも非常に面白い。
経済の変化を俯瞰して見ることで、人類の歴史がかなり理解できる。
やはり思うのは、権力と経済は密接に関係していること。
歴史上の様々な争いは、驚くほど経済的な理由で発生している。
どの時代でも国家は、ひたすら「銀(資産)を流出させないために右往左往している」と言ってもいい。
そしてまた、経済力と軍事力は表裏一体であることもよく分かる。
資産が無いということは軍備を保てないということであり、つまり戦争に勝てなくなるということである。
「カネか命か」ではない。カネがなければ、命や自治権を守れない。
国家はなぜカネをかき集めようとするのか?
その答えが垣間見える。
また面白いのは「宗教編」との対比だ。
宗教編は、古い時代の出来事は様々に書かれているが、現代に近づくほど記載が薄くなっていく。
逆に経済編は、歴史が古いほど内容が薄く、現代に近づくほど濃密になる。
これは人類が重視するものの変化をよく表しているだろう。
歴史は俯瞰して「流れ」を追うと、一気に理解しやすくなる。
とても良い本だった。宗教編と合わせて読むことをおすすめしたい。
Posted by ブクログ
公立高校教師YouTuberによる、お金をテーマにした世界史
前作は地域毎に高校世界史をまとめられていたが、今作は各地域の繋がりを重要視して時間順に解説されている
今まで経済に関する本を読みながら知っているようで知らなかった背景の知識を補ってくれる
また、長い時間の視点から経済を考えるのにも役立ちそう
「一度読んだら絶対に忘れない」というよりも、「何度も読んで知識の背景ににしたい」世界史
Posted by ブクログ
経済的な視点から歴史を読み返すと、今まで気づかなかった事実が見えてくる。
例えば世界恐慌。1929年、アメリカはルーズベルトのニューディール政策で公共事業を増やす。イギリスやフランスはブロック経済、というふうに、私はただ単語と年代の暗記しかしていなかったわけだが、この一連の各国の対応によってドイツや日本などの植民地を持たない国が自分たちの生き残る道を画策して軍事行動に踏み切るに至り、それが第二次世界大戦の悲劇に繋がったという見方ができることを知った。(あくまでも一つの要因)戦争は悪だ!絶対反対!それはもちろん正しいことだが、そこに至ってしまった要因にも目を向けなければならない。
今も世の中の格差は広がり続けているが、その歪みは必ず後に大きな影響を及ぼす。世界はそれを体験したからこそ国連ができて、よりよい世界を築こうと、各国が知恵を出し合っているわけだ。ただ、その国連で熱弁を振るうのは、かつての侵略国。侵略された国の人々からしたら、疑問を感じるのも頷ける。私たちは過去の様々な歴史の上に成り立つ現在を生きる。言ってみれば当たり前かもしれないが、その点を私は見落としていた。ロシアのウクライナ侵攻が始まった時、どうしてこの時代に戦争を始めるの?と思っていたが、ぽっとゼロから突然始まったわけでもないのだ。もちろん戦争には反対だが、歴史的な背景を踏まえて考える必要がある。戦争の悲劇を避けるために、戦争反対と訴える意外にも、農業や技術開発など、様々な方面からアプローチできるのだと改めて考えることができた。また、世界が影響を受け合っているならば、よりよい世界に近づけるために、自分にもできることが絶対にあると思わせてくれた。
最後に、今回初めてこのシリーズを読んで、はじめに入門書を読むことの意義を痛感した。世界史について大まかに知ることができたので、気になった出来事については機会を捉えて深掘りしたい。
Posted by ブクログ
古来はヨーロッパと中国という巨大市場を両端とする交易ネットワークをどう活用できるか、経路地ではいかにその地の交易経路としての重要性を高められるかが経済発展の必要条件であり、ローマ帝国の発展と衰退も、イスラムの台頭も、十字軍も、封建制から中央主権への動きも、こうした条件の変遷とそれによる経済的事象で説明できるのだと感心した。
その後、アメリカ大陸や世界中を駆け巡る航路の整備で新たな交易ネットワークが生まれ、現代まで至る世界の力学の流れがよくわかった。
アジア通貨危機の理由、プラザ合意からバブルへのつながりなど、改めて勉強になった。
最終章にあった、グローバル化は格差を拡大させておらず、むしろ、発展途上国民と先進国との格差がなくなるものだというのは、目から鱗だった。
Posted by ブクログ
●「銀」は貴金属として程よい価値と光沢をもち、半永久的な価値を保つため、「通貨」としての地位を得た。
●「リディア王国」におけるコイン(金の硬貨)の誕生は革命的。リディアの硬貨には金そのものよりも「信用」が加わった。
●「共和制ローマ」では、カエサルが自分の肖像を硬貨に刻ませることを始めた。カエサルの後を継いだローマ皇帝たちは、正当性のアピールや業績を硬貨に刻ませることにより、自分の権力の「広告」として用いた。ローマで流通したのは「デナリウス銀貨」。帝政末期のコンスタンティヌス帝は、純度の高い金貨「ソリドゥス」は価値が守られて、ヨーロッパの中世までも利用されて、「中世のドル」と言われた。
●インドのクシャナ朝がオアシスの道を抑えて、ローマ帝国が貿易で貨幣がクシャナ朝に流出しいたことがローマの貨幣価値の低下をもたらした。
●海の道は、インドの「サータヴァーハナ朝」が抑えていた。
●「イスラム教」は、ビザンツ帝国とササン朝が軍事衝突して、オアシス道のルートが戦いの多い場所から、「メッカ」に代わり、海の道の中継地点にもなり大いに栄えた。そのため、貧富の差が拡大した。そのため、ムハンマドが平等を説いてイスラム教の信仰が広まった。
●中国の「宋」の時代は、政府は平和を金で買ったため財政難だったけれども、民衆の経済は発展して、貨幣経済が定着して空前の好景気だった。宋の3大発明の①活版印刷、②羅針盤、③火薬はモンゴル帝国の東西のネットワークにより、ヨーロッパに伝わり、「ルネサンスの三代改良」として実用化された。
第5章 世界をかけめぐる銀
●スペインはアメリカを面として支配した。プランテーションで働かせていた先住民が感染症や過酷な労働で死亡して労働力が不足すると、アフリカ大陸から黒人奴隷を連れてきて、代わりに働かせた。スペインは、ヨーロッパ、アフリカ大陸、アメリカ大陸をひとつの経済圏とした。世界の一体化は大西洋から始まった。
●大航海時代に到来により、貿易の中心は地中海から大西洋に移り、これにより、イギリス、フランス、オランダといった大西洋沿岸の国が恩恵にあずかった。また、大航海時代に新大陸からもたらされた作物である「トマト」「トウモロコシ」「ジャガイモ」などが旧大陸の人々の食生活を変える「生活革命」を世界にもたらした。
●「石見銀山」など日本から産出される銀が、世界に流通する銀の総量の1/3に達したと推定される。日本はジパングというよりも「銀の島」
第6章 オランダ・イギリスの繁栄と大西洋革命
●「大西洋を行き交う黒い貨物と白い貨物」ヨーロッパでは、大西洋の三角貿易がなされていた。アメリカ大陸でのプランテーションで先住民が疫病で大量に亡くなるとアフリカから黒人奴隷を輸入して、サトウキビ、たばこ、コーヒー、綿花などを生産した。ヨーロッパからアフリカへは武器が輸出されて、アフリカでの部族同士の争いに利用された。アフリカからアメリカ大陸に「黒い貨物」黒人奴隷が輸出されて、アメリカ大陸から、砂糖「白い貨物」やたばこがヨーロッパに輸出された。
●イギリスの地名から「ノーフォーク農法」という革新的な農法が確立されて、かぶ、大麦、クローバー、小麦を交代で耕作することにより農地を休ませる必要がなくなった。特にかぶとクローバーを耕作する時には家畜の放牧ができた。この農法を最大限に活用するためには、家畜を移動させながら飼うため、広大な土地が必要となった。土地の「囲い込み」のために、農地を失った農民が都市に流入して、「労働者」になったことにより、イギリスの産業革命の基礎となった。
●「産業革命」は、多くの織機機械を持つ工場経営者である「資本家」が。賃金労働者を雇用し、工場で機械を用いた生産に従事させるという「資本主義」というシステムが始まった。
第7章 産業の発展と帝国主義
●「鉄の時代」の到来を告げた「鉄道の時代」
蒸気機関車は、イギリスのマンチェスターとリヴァプール間で営業運転が開始されて、あっという間に、30年間ほどでヨーロッパ全土に鉄道が敷かれた。鉄道を敷設するために、鉄が大量に生産されて、ヨーロッパ各国の経済発展の推進力になった。アメリカとドイツはイギリスを凌ぐ鉄鋼の生産力を持つようになる。モールス信号が発明されると、この時代は情報網も発達した。
●イギリスの植民地帝国、太陽の沈まない帝国と言われた。特に、インドは最重要な植民地であった。インドは綿花をイギリスに提供し、イギリスの綿織物の市場ともなり、イギリスにとっておいしい植民地であった。しかし、ヴィクトリア時代からイギリスの繁栄にも陰りが見え始める。世界一の工業国の座はアメリカに譲り、対外収支が赤字に悪化し始めると、金本位制を維持するための「金」をもとめて南アフリカで長期間にわたる植民地戦争を始めると、イギリスの国力は次第に低下していった。
●中国の清王朝から、お茶を輸入していたイギリスは、その対価として銀で支払ったため、大量の銀がイギリスから清王朝へ流出した。そのため、その銀を取り戻すため、インドを巻き込んだ三角貿易をすることで、インド産のアヘンを中国に密輸出して、茶の貿易で流出した銀を回収した。
第8章 2つの大戦と世界恐慌
第1次世界大戦では、同盟国の盟主、ドイツは、イギリスとフランスの輸送船を狙った「潜水艦」による無差別攻撃で、それまで中立の立場を維持していたアメリカの船を誤って撃沈したことで、「世界一の工業国」であるアメリカが、連合国側についたことで、ドイツの劣勢が決定的になった。ドイツでは兵士たちの不満が爆発して革命がおこり、皇帝ヴィルヘルム2世が亡命して戦争が終結した。
第9章 冷戦下の経済
●第2次世界大戦で敗戦国となった日本は、ポツダム宣言を受け入れて、GHQの指示が勧告に従うことになった。日本の非軍事化と民主化を進めるため、財閥解体や農地改革を行った。
第10章 グローバリーゼーションと経済危機
●「世界のグローバル化によって、急速に「平均化」されて、貧しい国の人々は豊かに、豊かな国の人は貧しくなった。しかし、趙富裕層が出現するため、見た目の経済格差は広がる。世界全体として経済規模は拡大するけれども、時折、過剰な生産や投資が経済バブルを生み出し、その影響が広がってグローバルな経済危機が起こる。
●中国の「一帯一路」は、「陸のシルクロード」を「一帯」、「海のシルクロード」を「一路」と称する中国の「経済政策」である。アジア・インフラ投資銀行を設立して、アフリカや中東アジアのインフラに出資して、返済が滞るとそれらのインフラを差し押さえて、「中国経済圏」に取り込まれてしまう。中国が海上で威嚇を続ける南シナ海・南紗諸島は、東アジア、東南アジア、南アジアの交差点であり、この場所の領有権を握ることにより、中国に軍事的にも経済的にも大きな利益を盛ら+。
●貨幣のキャッシュレス化が進むと、データでお金のやりとりをするので、従来の銀行の機能は大きく縮小されて、社会の在り方も変わっていく。仮想通貨は、「ブロックチェーン」という技術でデータの改ざんを防ぐことで「信用」を生み出し仕組み。仮想通貨は広く流通するにはいたっていないものの、資産のひとつとして認識されている。
Posted by ブクログ
高校で世界史受講未了だったので、基礎教養として世界史を通観しておこうと手に取ったのだが、ビックリするぐらい読みやすいしアタマにすいすい入る、ごくごく初心者にはピッタリの著作。
その理由が一般的な教科書と違い、【世界史の舞台を、大きく、ヨーロッパ・中東・インド・中国という風に大きく同時代で4つに分け(むろん、時代によってはインドが消える代わりにアメリカが登場する)】【タテの歴史を10のブロックで輪切りにして著述していく】【視点は、物々交換、貨幣経済の誕生・硬貨から紙幣、さらに兌換と不換の発達・大航海時代と銀の時代、、、など相互地域での交わりにも言及していく】というもので、最後まで面白くてあっという間に読めましたし、手元に置いておきたいと思わせる著作でした。
世界史が全くダメな人はぜひこれを手に取って下さい。世界史に詳しい人には、知識の食中毒を避ける離乳食のようなものなので物足りないとは思いますが。
この発想でNHKスペシャル歴史ものシリーズつくってほしい。読んで思ったのは、東南アジア・アフリカ・中南アメリカ+オセアニアは被支配国として登場してもただの一度も支配国として登場することはなかったんですよね。まさに銃・病原菌・鉄
Posted by ブクログ
【読書レビュー 597】
山﨑圭一『(公立高校教師YouTuberが書いた)一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書【経済編】』SBクリエイティブ、2020年
「お金の流れ」を中心にまとめられた世界史の教科書。
シリーズの『世界史の教科書』『人物事典』と同時並行で読む事で効率的に学べます。
Posted by ブクログ
本当に読んで良かった
私のような歴史に全く知識がない人にも
現在の世界情勢の要因がなんとなく理解出来てくる
2022年ウクライナ侵攻が何故起きているのか
ロシアが過去にどのような政策を取ってきていたのか
その時アメリカは、ヨーロッパは…
中国は、そして日本は…
知りたい事が断片的に理解出来る
第二次世界大戦を経た、全世界は…
様々な経済危機を乗り越えてきた地球は…
未だ平和への歩みを止めていないと信じたい
Posted by ブクログ
休日の朝にちょっとだけのつもりで読み始め、あまりに面白く一気に完読してしまいました。著者は公立高校の先生であるとのこと、すごい先生と、幸せな生徒さんがいるもんだと感動に近い感心を覚えました。メインは別に世界史の教科書が出ているそうですが、本書はその経済編になります。世界史をタテとヨコに切り分けて、文中には年代記述を省き、古代から現代までの経済をめぐる世界史を一気通貫で解説します。経済史ではなく、紛れもない世界史の内容で、ちょうど学校で学ぶような世界史の流れの「行間」に当たる部分を次々と見せてくれます。これがまるで世界史の事件簿の謎解きのようになっている。国同士の衝突や連合、日本の開国、世界大戦、あらゆる世界史の事件が経済の側面から分かりやすく解説されます。石見銀山がなかったら、日本の近代化はなかったかもしれないとか、想像を掻き立てられる。これまで知っていた世界史観がひっくり返るような面白い読書体験でした。学校教育とはつくづく、こんなにも面白い世界史の世界を暗記物に仕立て上げ、パーツパーツで意味の通じないバラバラの代物にして、勉強嫌いを増やしてしまっているのではと思わざるを得ません。作者が生徒に寄り添い、いかに学びを面白く分かりやすくと工夫して練り上げてきたからこその、この一冊なのでしょう。
Posted by ブクログ
かなり読みやすい!
教科書ではサラッとしすぎてわからなかった歴史の背景がすんなりわかる。
プラザ合意によって日本は円高に誘導され、結果、日本の銀行が金利を下げたことで、人々が惹起して土地や株を買うバブルが起きた。とか。
Posted by ブクログ
現代社会を生きる我々にとって、「お金」は非常に身近で、もはや当然の存在となっている。
そのため、気づかぬうちに拝金主義的な思想に少なからず洗脳されながら生きているのが実情である。
金持ちに憧れ、少しでも多く稼ぎたいと願うのも、そうした価値観の表れだろう。
しかし、「信用を基盤とする現代的なお金」の歴史は、実のところそれほど古いものではない。
そして、その信用が容易に崩れうるという事実を、歴史は幾度となく証明してきた。
現代の世界や政治を見つめる上でも、この不安定な信用の上に成り立つ存在としての「お金」の本質を知ることは、有益である。
歴史の参考書としてだけでなく、現代社会を見通すための参考書としても、初学者に最適と感じた
Posted by ブクログ
経済から見る世界史⇄世界史から見る経済。
物々交換から暗号通貨にいたるまでの世界史を、ドラマチックな感傷を省いてカネ目線で俯瞰する。
ざーーーっと纏めてくれているので大人の学び直しにもってこい。
資源
戦争
カネ
人間が繰り返してしまう、切り離すことが出来そうで出来ない関わり。
Posted by ブクログ
p137から
・大航海時代になり、ジブラルタルの向こうのイタリアから、大西洋側のスペイン、ポルトガル、オランダが栄えた。
・ポルトガルは点と線の支配。スペインは面の支配。そうなった理由は何故かわからない。
・オスマン帝国もムガル帝国も同時に弱体化した。それは必然だったのか。清も同様。なぜ日本はそうならなかったのか。
Posted by ブクログ
年号が無いのは新鮮だったけど、結局何時ごろの話なのかがよくわからない時がありました。
でも同時期に世界で何が起きていたか俯瞰的に学ぶことができてよかった。お金と絡ませるのは良いアイディアだったけど生かしきれていないのでは。ちょっとこじつけな部分もあり。でもほとんどが経済が歴史を動かしていると分かりタメになった。
アッバース朝とか、アメリゴヴェスプッチとか久しぶりに聞く名前が懐かしかった。
Posted by ブクログ
同シリーズの世界史と日本史が非常に面白く知識欲をかきたてられる内容だったために本書も購入。
通常の世界史版と重なる部分もあり、歴史という文脈で読むならまずは通常の「世界史」がおすすめ。
一度読んだだけでは深く理解できないので、何度も読もうと思う。
Posted by ブクログ
絶対に忘れない世界史シリーズの経済編。
経済の視点から歴史を学んだのは今回が初めてで、とても勉強になりました。やはり世界を見るためには、政治、宗教、経済といった多角的な視点で捉えることがいかに大切かを改めて感じました。
Posted by ブクログ
時期ごとに世界を横断して経済的つながりを示す。
それぞれの国の様子をよく理解していない昔の話はぶつ切りにしか思えなかった。
反面、近現代になるとそういうつながりだったのかと目からウロコが連続して落ち、面白くてたまらなかった。
Posted by ブクログ
戦争やグローバリゼーションなど、特に産業革命や大航海時代以降の世界史については経済を絡めないと理解が難しいと感じました。
これまで学んだ歴史の流れと相まって滲み入るように理解を進めてくれました。
Posted by ブクログ
タイトル通り、教科書的なこの本。
絶対に忘れないかと言ったらどうだろうか。
互いに影響を与えあった世界の国。
利権のため踏みにじったもの奪い合って破壊したもの。
どんな事が目的で何をしたのか今後に活かす意味でも読んでおくと良い。
有名な三角貿易について、奴隷・砂糖・武器があるが
奴隷の集め方として同じ地域でも部族が違えば捕らえて売る対価としてまた武器を得るという非常に自己中な事があったと言う。
同じ命、誰であれ家族がいて大切な人がいる。
お互いに思いやって生きていく事を考えなかったのは昔だからと言うだけではない。自分さえ良ければ良いそれ以外にない。
この頃は毎日のようにウクライナとロシアの戦争状態が伝えられる。
この21世紀に本当に戦争なんてしているならSDGsどころじゃない。
黙っていたって時間は過ぎる。
この本を通して今の日本に何ができるか、そんな事を考えさせられる。
Posted by ブクログ
「お金の流れ」という観点から、地域を横串にしながら世界史を解説。意外と教科書と同じような流れでは、、と思ったが、昔のことなので思い出せず。。
主要な流れに絞ってあり、わかりやすい。ただ、私が悪い読者なのかもしれないが、「一度読んだら忘れない」は、チト厳しいかと。
世界史の復習には良さそう。
Posted by ブクログ
「経済編」とありながらも、時系列で説明しているから結局は「世界史の教科書」の焼き直しで終わってしまっている。
もう少し、「信用の移り変わり(金本位制から政府信用へ)」「銀の歴史」といったような、テーマごとに説いていった方が、「世界史の教科書」との違いを打ち出せて良かったのではないか。
ただ、この本はこれはこれでよく出来てる。
Posted by ブクログ
「読んだら絶対に忘れない」は嘘すぎるので⭐︎3
とはいえ経済史を世界の横の繋がりで書かれていて、その中に日本もきちんと組み込まれていて分かりやすかったです。
特に金や銀の流れのなかで、日本の金山・銀山のことを紹介していたところ(日本は世界的な銀山だった)が興味深かったです。
それなりに分量が多く、最後のほうは読むのが疲れてしまったので、金本位制などのお金の発行問題のところはあまり理解きれなかったのですがまた読み返したいです。
リーマンショックやサプライムローンなどの割と最近の経済の話もされているのもよかったです。
グローバル化による経済格差が言われていますが、「グローバル化」の意味するところの本質は「世界の一体化」なので、基本的には「混ざって平均化」する、と書かれていたのが印象的でした。
経済だけでなく文化なども平均化していくと考えると、ちょっと悲しくなりました。
Posted by ブクログ
高校教師でYoutuberが書いた著書
世界史を経済の視点から学べる1冊
と書いてみたものの
タイトルに書かれた一度読んだら・・・
って文言は万人に言えることではないのは
理解した上で読む必要があるでしょう
批判するわけではないですが
前提として知っていないとイマイチな部分も
多々あったためか
人を選ぶのではと思う感じもしました
他に出ている世界史の教科書シリーズを
読んでおけば理解も深まるのでしょうね