茂木健一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生の愛で方(いかに生きるか)を、最新の脳科学を引き合いに出しながらの小論集。
まえがきに「人生という具体の海に飛び込まなければならない」とあったんですが、このまえがきだけは、後から読み返してみてもさっぱりわかりません。こんなことで、以後、どこまで付き合えるか心配でしたが、本文の方は、全テーマ2〜3ページに要領よくまとめてあり、わかりやすかったです。
印象に残ったお話として、
1.京都で有名な「哲学の道」を歩いても閃かなかったのは何故か?
2.最近、よく目にするようになったセレンディビティという言葉の意味。使い方。
3.「世界は誰のものか」と問うてみる人間性
4.日本の科学離れは、いたずらにわかりやすさだけを追求し、わかったことだけをおもしろおかしく紹介するメディアの風潮によるところが大
といったあたりでした。
なお上の第4項は著者の天に向かっての唾になっているように感じた私はひねくれ者でしょうか。
2007/4/1 -
Posted by ブクログ
まず、脳はクオリアっていうユニークな質感を感じて、それをポインタで指示する。このポインタを含めたクオリアの相互関係が「心」である、と言うようなことが書いてあったんだと思うんですが・・・難しくて・・・。それに著者も指摘しているように、「ポインタが指示する」ということは、「指示する何か(ホムンクルス)」が脳内に「存在する」ということなのか?という疑問もあります。そして、それこそが「心」なのではないかと。とすれば、これは心について書かれた本ではなく、心の材料について書かれた本であるようにも思うわけです。誤読の可能性、大いにあります。私が言えることは、「心についてはよくわからん」ということがわかった、ということだけです。
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Posted by ブクログ
他人との絶えざる競争の中、自信を失い、自分には創造性どころか、そもそも能力はないだ、と思いこんでいる人たちも多いのではないか。そのような思い込みを捨てることからしか、自らの中に眠る創造性を解放するプロセスは始まらない。後に見るように、生み出されたものが傑作であろうがなかろうが、天才的であろうがどうだろうが、そんなことは生きる現場においては2次的な意味しか持たないのである。人々が、それぞれの生きる現場において、自らが置かれた文脈を引き受けて様々な工夫を凝らす時、そこで生み出されたものは必ずや生において切実な意味を持つし、価値を持つ。それが他人から傑作として評価されるかどうかは、いわば「宝くじに当たるかどうか」のような、半ば偶然によって左右されることである。学校の成績が良いからといって、創造的であるとは限らない、とはよく言われる話である。しかし、成績が悪いからといって創造的だということでもない。要するに、学校の成績と創造性の間には相関があまりない。創造性は、それほど簡単に測ったり予想できたりするような代物ではないのである。つまりは、工場の工程のようにコントロールはできないということである。自分がコントロールできないことで悩んでも仕方がない。堅苦しい結果論を求めるよりも、まずは精一杯生きることの方が大切なのである。