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脳と創造性はどのような関係にあるのか。創造性とはそもそも何か――。このような問いは、現代においてきわめて重要であるにもかかわらず、誰も正面切って論じようとはしなかった。創造性を天才の神秘のインスピレーションと見做したり、脳をコンピュータのアナロジーで考えるなど、様々な固定観念が立ちはだかっていたからかもしれない。創造性の脱神話化、論理と直観、不確実性と感情、コミュニケーションと他者、感情のエコロジー、クオリアと文脈、一回性とセレンディピティ、個別と普遍。以上のような切り口から、著者は、脳を単なる閉鎖系として扱うことなく、ダイナミックで予測不能なカオスとしての「生の現場」に切り込み、脳と創造性の秘密を探っていく。この世界で生命、人間、そして脳が創造性を発揮することの根っこに迫る。養老孟司氏推薦! クオリア問題をライフワークとする著者の新境地。
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Posted by ブクログ
クオリアという単語について知りたくて、この本を取ったんですが、どうやらそういう話はもっと以前に出ているようですね。ここではさらっとしか触れてなくて、当然の前提として話されてました。なんとなく分かったのはクオリアとは「感動体験のときに生まれる言葉にできない感覚質」のこと。正直ちょっとまだ合ってるか分かんないけど…。
現代人の必携(?)のwikipediaによると、
クオリア(英:複数形 Qualia、単数形 Quale クワーレ)とは、心的生活のうち、内観によって知られうる意識の現象的側面(現象的意識)のこと、またはそれを構成する個々の質感のこと。感覚質(かんかくしつ)とも訳される。
だそうです。
茂木さんはそのクオリアを心得た上で、本の中でとにかく多様なたとえ話を出してくる。そこで感じるそれぞれが思い描く感情の類いがきっとクオリアだからだろう。とにかく言葉遣いが僭越ながら上手いです。
Posted by ブクログ
他人との絶えざる競争の中、自信を失い、自分には創造性どころか、そもそも能力はないだ、と思いこんでいる人たちも多いのではないか。そのような思い込みを捨てることからしか、自らの中に眠る創造性を解放するプロセスは始まらない。後に見るように、生み出されたものが傑作であろうがなかろうが、天才的であろうがどうだろうが、そんなことは生きる現場においては2次的な意味しか持たないのである。人々が、それぞれの生きる現場において、自らが置かれた文脈を引き受けて様々な工夫を凝らす時、そこで生み出されたものは必ずや生において切実な意味を持つし、価値を持つ。それが他人から傑作として評価されるかどうかは、いわば「宝くじに当たるかどうか」のような、半ば偶然によって左右されることである。学校の成績が良いからといって、創造的であるとは限らない、とはよく言われる話である。しかし、成績が悪いからといって創造的だということでもない。要するに、学校の成績と創造性の間には相関があまりない。創造性は、それほど簡単に測ったり予想できたりするような代物ではないのである。つまりは、工場の工程のようにコントロールはできないということである。自分がコントロールできないことで悩んでも仕方がない。堅苦しい結果論を求めるよりも、まずは精一杯生きることの方が大切なのである。
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