無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
脳と創造性はどのような関係にあるのか。創造性とはそもそも何か――。このような問いは、現代においてきわめて重要であるにもかかわらず、誰も正面切って論じようとはしなかった。創造性を天才の神秘のインスピレーションと見做したり、脳をコンピュータのアナロジーで考えるなど、様々な固定観念が立ちはだかっていたからかもしれない。創造性の脱神話化、論理と直観、不確実性と感情、コミュニケーションと他者、感情のエコロジー、クオリアと文脈、一回性とセレンディピティ、個別と普遍。以上のような切り口から、著者は、脳を単なる閉鎖系として扱うことなく、ダイナミックで予測不能なカオスとしての「生の現場」に切り込み、脳と創造性の秘密を探っていく。この世界で生命、人間、そして脳が創造性を発揮することの根っこに迫る。養老孟司氏推薦! クオリア問題をライフワークとする著者の新境地。
...続きを読むPosted by ブクログ 2009年11月30日
茂木健一郎が、脳科学の視点から「創造性」について考察。そもそも「創造性」とは何なのかという問いから始まり、人間の脳とコンピュータのアーキテクチャーの成り立ちの違いを指摘しながら、創造性の本質に迫る。「クオリアは、あくまでも私秘的な(プライベートな)体験である。その私秘的な体験が、逆説的ではあるが、個...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
クオリアという単語について知りたくて、この本を取ったんですが、どうやらそういう話はもっと以前に出ているようですね。ここではさらっとしか触れてなくて、当然の前提として話されてました。なんとなく分かったのはクオリアとは「感動体験のときに生まれる言葉にできない感覚質」のこと。正直ちょっとまだ合ってるか分か...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
前半はありがちな論の展開に加えて、反論の余地がある部分がいくつかあったためあまり面白さを感じなかったが、中盤以降は非常に面白かった。「創造性」と聞くと、天才かごく一部の人しか有していない能力だと思われがちであるが、この本を読めば、その能力は我々一般人も持っていること、及びその能力を醸成するには一人称...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
他人との絶えざる競争の中、自信を失い、自分には創造性どころか、そもそも能力はないだ、と思いこんでいる人たちも多いのではないか。そのような思い込みを捨てることからしか、自らの中に眠る創造性を解放するプロセスは始まらない。後に見るように、生み出されたものが傑作であろうがなかろうが、天才的であろうがどうだ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。