イナコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
表紙のおいしそうなエビフライとビール、
だけどタイトルは「うしろむき夕食店」
表紙のあったかさとタイトルが気になり手に取りました。
帯は、
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焦ったり
迷ったりしたら、
一度をうしろを
振り返ってごらんなさい
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うしろむき夕食店の目印は、野菜や果物の無人販売機。
やっとの思いでたどり着き、お店の扉を開けると、
「おかえりなさい!」と出迎えてくれる。
夕食店を訪れるお客様と、
そこを営む女将の志満さん、孫の希乃香さん。
人生の岐路や迷ったときに「料理おみくじ」。
・願いととのうエビフライ
・商いよろしマカロニグラタン
・縁談きながにビーフシチュー
・失せ物いずるメンチカツ
・待ちびと来たるハンバーグ
どの物語も悪い人は出てこないし、
料理はおいしそうだし、
温かくてお腹が満たされるというのは、
とても幸せなことなんだと改めて思いました。
最後まで期待を裏切らずにいてくれるので、
あったかい気持ちになりたい方、
読書はしたいけれど刺激的な本は求めてない方、
おいしいごはんが好きな方におすすめです…! -
購入済み
ほのぼの….….
初めて読む方の作品だったけれど、一話一話が、ほのぼのとして、心が温まるような気がした。料理も、飲み物、お酒も、美味しそうで、良かった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ雪緒ちゃん、ついに卒業か……
いずれ巣立つだろうなとは思っていたけれど、いざその展開になるとやっぱり寂しい。
そもそも、直前まで彼女のメンタルとオーバーワークが非常に心配だったこともあって。
粕井さんとの展開が思いもしない方向性に転がったので……ええ、そうなるのかよという。
SNSから入り、お客さんとして顔を合わせた二人だから、心の整理がややこしかったんだろうなあ。
互いの考えが両方に伝わらない、ゆえにすれ違って、より傷口が広がっていく様は見ていて本当に堪えた。
そんな展開を経てからの旅立ちだったので、心配にもなるという。
哀しい旅立ちではなかったし、二人のその後もちらっと見せてくれたので、心配した分は割と早く解消されてよかった。
おいしいお弁当が出てくるのはいつもどおり。
今回は熊野さんの掘り下げ話があったのが嬉しかった。
過去の後悔と向き合えてよかったなあ。
嬉しかったといえば、ユウさん・千春さん夫婦に待望の!
ふおおお、本当にめでたい!!
雪緒ちゃんの卒業後、一気に数年時間軸進んだので、詳しいことは分からなかったけど、すくすく育っている模様。
切ない展開も多い本作で、最後にほっこりさせてもらいました。
やっぱり、今でも推しはこの二人です。
うう、何で現実世界にくま弁ないんだろう……本当に(毎回言っている) -
Posted by ブクログ
都心から少し離れた場所の少し分かりにくい路地裏にある「夕食店シマ」。別名は「うしろむき夕食店」。
そんな隠れ家的なこぢんまりしたレストランを舞台にしたヒューマンドラマ。
本編が「一の皿」から「五の皿」までの5話と、エピローグにあたる「おまけの小皿」の計6話からなる。
◇
店主は志満さんという高齢の女性。志満さんは元芸者だけあって客あしらいが上手く、出てくる小料理もしゃれていて見事だ。
給仕を担当するのは、希乃香という20代の女性。志満さんの孫娘で明るく元気で店のムードメーカー的存在だ。
ひとときの安らぎを求め、今夜も悩みを抱えた人が引き寄せられるように店を訪れる。
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路地裏のわかりにくい立地。
迷いつつもなんとか近くまで行くと猫が案内に立ってくれる。
気の利いたちょっとした料理やさり気ない店主のことばで、行き詰まりを感じていた客の気持ちがほぐれていく。
という設定で、古内一絵さんの『マカン・マラン』によく似た雰囲気です。各話で主人公が違い、その主人公が店での食事をきっかけにして悩みを乗り越えていくという展開も同様です。
全体的に悪人は登場せず、それぞれが互いに少しずつ思いやりながらうまく融和していきます。だから、読んでいて安心できます。
そして物語を動かす重要な小道具が、店のオススメである「料理おみくじ」。
おみくじにはなにげないひと言と料理名が書いてあり、それを客が自分で解釈することで悩みから解放されていきます。
青山美智子さんの『猫のお告げは〜』でも使われていた手法で、読者に思わず展開を考えさせてしまう、うまい手だと思います。
気に入った話は第2話。こういう流れが大好き。それに第5話の収拾のつけ方も好みにぴったりでした。
最後に作品タイトルについて。
悩んだときは、自分の歩んできた道を振り返りましょう。これまでの自分ができてきた多くのこと。それを見返してみれば、悩みから抜け出す何かが見つかりますよ。
だから「うしろむき」は悪いことではありません。その姿勢は1日のなかでも大切なことなのです。
作品を貫くそんなテーマがよかった。常に前しか向かないというのはしんどいと思います。