イナコのレビュー一覧

弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン

喜多みどり / イナコ

このシリーズ、食も人も実にいいのだ。ちょっと笑えてホロリと泣ける。
頁数もそこまで多くなく、物語も小難しい要素がないので気楽に楽しめる。小説というとどうしても小難しく考えてしまう時にピッタリである。
唯一このシリーズの難点をあげるとなると極端に腹が空くのだ。深夜に読むのは危険である。

弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇４

喜多みどり / イナコ

結構テンポ早く進むな、と思っていたら次巻からまた本篇に合流するのか。仕事が早いし、展開も上手い。
生きているとどうしても出てくるのが過去のしがらみである。
そういった出来事の一つ一つと向き合い、乗り越えていく──すれた読者に言わせれば「そんなの当たり前だろう」となるだろうが、そうした背中を押してくれるテーマを食と共にぶつけてくる本作はだからこそ魅力的なのだ。次巻も楽しみ。

弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇３

喜多みどり / イナコ

どこにいても人生でついてまわるのは親と子の関係である。
本作ではSNSトラブルも取り上げられていて「ヒェッ」となった。
それでも本作の着地点は弁当と、それを欲する人なのだ。
下手な作家だと着地点が見えなくて話を先延ばしにしたり、まるで別の方向に舵を切ったりするが、安定して食べ物と人の物語を描く。単純に見えるがそれ故にすごいことである。

弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇２

喜多みどり / イナコ

このシリーズ、基本的には金太郎飴なのだ。
宅配篇になってからは宅配した先の人にそれぞれの悩みや問題があり、食や話すことを通じてそれをどうにかしていく。
この過程がどうにも心の琴線に触れる。正義感が突っ走る投稿や出来事が多くなりやすい昨今、ほっとできるような優しさがこの作品にはある。
なんと言っても目玉は弁当である。これを読む度、腹が減り、泣かされ、技と味のうまさに唸るのだ。

弁当屋さんのおもてなし まかないちらしと春待ちの君

喜多みどり / イナコ

順調に見える日々にも「これから」という悩みがある。
いつもの人情話に加えて千春の決断の行方は手に汗握りながら読んだ。この何かを決めなくてはいけない時の緊張感、痛いほどよくわかる。料理のクオリティも抜群の第五巻。

うしろむき夕食店

冬森灯 / イナコ

「うしろむき夕食店」という愛称だけど、来た人を前向きにしてくれる素敵なお店。
おみくじで料理を選ぶのも粋なアイデアで面白い。

弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン

喜多みどり / イナコ

2024年44冊目
読み始めてすぐに、弁当屋さんの世界に戻る事が出来た。幸せ宅配便のちょっと前のお話。千春とユウのその後の物語も読んでみたい。

弁当屋さんのおもてなし 甘やかおせちと年越しの願い

喜多みどり / イナコ

　少しづつ関係が進展している千春とユウさんと、温かい常連客たちの物語と、北海道の風物詩。千春とユウさんは、よそよそしい感じが、やや、わざとらしく感じる。口取りと、スパカツは、是非、食べてみたい。

弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ

喜多みどり / イナコ

☆4

シリーズ番外編(第11弾)

今作では番外編ということで、ユウさんと千春さんが夫婦になるまで(婚約してから入籍するまで)のお話でした。
今作でもたくさんの美味しそうなお弁当が登場したのですが、中でも北海道の様々な食材を使用したコロッケがとっても美味しそうで…読んでいるだけでお腹が鳴っちゃいそうでした。
ああ～ユウさんのコロッケが食べたいです…( ˊ•̥ ̯ •̥`)

引き続きシリーズを読み進めていきたいと思います！

うしろむき夕食店

冬森灯 / イナコ

一見さんは何故かなかなか辿り着けず不思議な何かに導かれる、悩みを抱えててもおみくじ料理を食べれば前向きになれる「後ろ向き夕食店」。
何事も考えようってことに尽きるんだけど、美味しそうな料理と少しずつ前向きになる様子は、実は私たちの身近にある日常に他ならない。
家族にもっと美味しいものを作ってあげたい、それが少しでも元気の栄養素になったら嬉しい。今日はいつもより心を込めて夕食を作ってみよう。そんな気持ちになりました。
「縁談きながにビーフシチュー」の話が一番好きだった。

弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン

喜多みどり / イナコ

コリアンダーってパクチーの種だったのか、知らなかった。
パクチー苦手なのにコリアンダーは平気だったので不思議な気分。
という雑学知識を増やしてくれるシリーズでもあるという。

やはり千春さんが主役だと落ち着く。
時間軸は少し遡って、しあわせ宅配篇の少し前の話に。
今回はユウさんと千春さんの遠出が印象的。
この度々の遠出が最後の話で一気に集約される展開がたまらない。
これまで登場したサブキャラもたっぷり出てきたし、凄く贅沢な話だったと思う。
特にイカタコのわちゃわちゃパーティが印象強い。
どれもこれも美味しそうなんだ……この夜店な感じのメニューがまたいい（刺身はさておき）

ところでサブタイトルに『子メロン』とあったので、お子様のお話かと思っていたら全然違ったという……間引いたメロン（作中では摘果メロンという名称）食べられるんですね。
これもまた今回増えた雑学知識です。
メモメモ。

うしろむき夕食店

冬森灯 / イナコ

うしろむき夕食店は人生に躓いたり挫けそうになった人々がそこのお食事を食べることで前向きになっていくという優しいお話でした。幸せというのは誰かから与えてもらうのではなく自分で作り出すものというメッセージが響く。

弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン

喜多みどり / イナコ

くま弁があるから中々長期の休みがないユウと千春。そこで道内で小旅行を何回もする新婚旅行を提案して…

北海道の広さを感じられる一冊でした。大抵1泊2日だと主要な観光地なら回れそうなのに、それじゃ済まないのが凄い。

まだ宅配計画も始まったばかりの時系列なので、宅配編へ続くのが楽しみです。

うしろむき夕食店

冬森灯 / イナコ

うしろむき夕食店？
なに？
どんな本なの？
と、？？？な気持ちで手に取った。
読後感
なかみは後ろ向きではなく、前向きでした。
美味しいものを食べると、人は幸せになるんだね
もちろん美味しいだけでなく、料理を作る人の心がこもっていることが大事ですがね。

弁当屋さんのおもてなし 新米夫婦と羽ばたくお子様ランチ

喜多みどり / イナコ

大好きなシリーズの新作みつけた！！
ついに入籍！！！
今回もほっこり話が多くてよかったです。
ユウを思う千春がかわいいーー！！！
ユウと千春みたいな夫婦になりたかったなぁ。

遊沢さんが新たな主要キャラになりそう。
ぶっきらぼうだけど切ない感じ好き

弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇４

喜多みどり / イナコ

☆4

新シリーズ第4弾

今作でもほっこり温かい気持ちにさせて頂きました。
ただ…最後の展開が急過ぎて、ついて行くのが少ししんどく感じてしまいました。
もう少しゆっくり話を進めてほしかったなぁという印象を受けたのが残念です。

宅配篇は今作で終了だと思うのですが、シリーズはまだ続いているので、引き続き読み進めていきたいと思います❁⃘*.ﾟ

うしろむき夕食店

冬森灯 / イナコ

店主の志満さんと孫の希々香さんが営む夕食店シマ、通称うしろむき夕食店は、着物姿でおもてなししてくれる、懐かしさを感じる古風なお店。
季節の野菜を使った数々のお料理とおいしいお酒。
そして最後に、おみくじ形式でメニューが選べるなんて面白い発想です。
表紙に描かれているハート型に盛り付けられたエビフライに魅かれてしまいました。

お店に訪れるお客さんたちのエピソードもそれぞれよかったけれど、ずっと探し続けていた志満さんの夫、希々香さんのおじいちゃまの話が、回り回って最後にはすべてが一つになって、その円満な空気がとても気持ちよかったです。

昔の苦い思い出にばかりしばられて思い悩むこともあるけれど、時には過去を振り返ってみるのもよいものです。
自分が歩んできた道には、自分らしさが満ちていて、世の中そうそう悪いことばかりではないはず。
なごやかな雰囲気で、とても前向きになれる物語です。

うしろむき夕食店

冬森灯 / イナコ

☆4

｢うしろむき夕食店｣ですが、うしろむきではなくとっても前向きな気持ちになれる心温まる作品でした❁⃘*.ﾟ
悩んだ時や迷った時に、そっと背中を押してくれるような素敵な言葉がたくさん綴られており、また再読したいと思いました。

｢お帰りなさい｣と出迎えてくれ、そして｢いってらっしゃい｣と送り出してくれる志満さんと希乃香さんに私も会いに行きたいです(*´˘`*)

弁当屋さんのおもてなし 巡り逢う北の大地と爽やか子メロン

喜多みどり / イナコ

本編と宅配編の間のお話。
久しぶりに読みましたが、やっぱりほんわか
暖かな時間に変わって行きました。
願わくば進行しているお話を読みたいなぁと思っています。

弁当屋さんのおもてなし しあわせ宅配篇３

喜多みどり / イナコ

☆4

新シリーズ第3弾

どのお話も良かったのですが、特に第2話の｢貴女と作る馴れ初め弁当｣がとても素敵なお話でした❁⃘*.ﾟ
ユウさんと千春さん、そして｢くま弁｣がたくさんの人々に愛されているのが伝わってきました！