イナコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレユウさんと千春さんが両思いになったら終わるんだろうなと漠然と思いながら追いかけていたシリーズが、両思い後も何だかんだで続いてくれているのは、本当に素直に嬉しい。
ただ読みながら思ったのは、二人の関係性が変わっても、「くま弁」としては、ここまで何も変わっていなかった訳で。
でも二人が一緒にいようと思ったら(前回のように結婚を約束したのであれば尚更)今後「くま弁」をどう運営していくかという問題は避けては通れない。
何かが変わったのであれば、周囲も変わらざるを得ない。
「くま弁」が舞台であるこの物語も、今までと同じ「くま弁」ではいられない。
「くま弁」もまた変化し新たなステージに進むところまで見届け -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わって、とにかく「おめでとう!赤飯炊かなきゃ。あ、でもユウさんには敵わないな」と喜びのあまり混乱しました。
今回は千春さんの決意の話だったなと。
懐かしい人とも再会し、様々な人たちとの関わり合いを通じて、千春さんがユウさんとの未来を真剣に考えて、そして決意するお話。
帰任期限の迫る中、残るか帰るか。
誰もが多かれ少なかれ、こういう決断を迫られることはあると思いますが、千春さんの周囲には新キャラ含めて優しい人たちばかり。
ユウさんも含めて。
故に、彼女は時間をかけながらも、本人の納得できる結論を出せたと思います。
特に鹿沼さんは輪をかけて素敵でした。
あんな歳の取り方したいものです。
千春 -
Posted by ブクログ
ハート型のエビフライに目が釘付けとなって、手に取った本書。
女将の志満さんと、孫娘の希乃香さんが切り盛りする〈夕食店シマ〉・・通称〈うしろむき夕食店〉を巡る連作五皿(話)&おまけの小皿が収録されております。
〈うしろむき夕食店〉なんて呼ばれていますが、決してネガティブな意味ではなくて、そのレトロな外観と居心地の良い内装で昔を振り返る気分になるから・・という意味でついた通称との事。
内容的には、"ハートウォーミング系料理店もの"ならではの、悩みを抱えていたり人生に行き詰った人達が〈うしろむき夕食店〉を訪れ、温かい接客&とびきり美味しいお料理に癒されて元気をもらう・・とい -
Posted by ブクログ
仕事や日時生活で躓いた時に、ふと出かけたレストラン『うしろむき夕食店』で食べた料理やレストランのスタッフ達とのふれあいで、前に進むことができ事態が好転していく。
ひとつひとつは短編なんだけど、登場人物達が後の方の物語にも顔を出し、最終話にはオールスター勢揃い。
この本には限らないんだけど、最近の小説は登場人物達の名前の読み方が難しくて、一度では覚えられず、登場人物が多くなると頭の中が大変なことに。^^;
そんなに難しい名前にする必要あるのかな?と頭の中が疑問だらけになり、物語に集中出来ない。
それならそれで、フリガナをずっと付けて欲しいと思う。