あらすじ
冬の北海道・札幌。『くま弁』に建て替えの話が持ち上がったある日、
昔伯母が埋めたタイムカプセルを探しているという女性が訪れる。
彼女が手にする伯母宛ての年賀状には、確かに『くま弁』の住所が記されていた。
しかし常連の蟻塚は幼い頃に熊野家で食べたポテトサラダの味を強烈に覚えており、
ここはずっと熊野家だったと譲らない。蟻塚は自分の記憶が正しいことを証明するため、
ユウに思い出の味を再現してほしいと言い出して……?
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なんというか、新年早々やるせない本(悪口ではない)ばかり読んでいたので、敢えて「ハートウォーミング小説」をチョイス。
ハートウォーミング小説ばかり読んでいたらなんだか飽きてしまうので、色々な本を読むのって大事。
さてそんな状態で、ハートウォーミングを求めすぎていたのもあってか、ものすごい集中力で楽しく読んだ。
いい。とてもよかった。
雪緒ちゃんがわりとぐるぐると悩んでるし、
「人に好いてもらうから自分もその相手のことを好意的に見る」
と、いう感覚はものすごく覚えがあるので
「ウッ」
とはなれど、いやいや、先日まで読んでいた本に比べれば、
「お互いがんばろうね」
って雪緒ちゃんに言いたい感じの
「ウッ」
よ。(?)
それにしても、ユウさんと千春さんといい、どとうの展開の一冊やったな!
エピローグもよかった。
毎回言うてる気がするけど、若い子ががんばる話って…いいよね…。笑
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札幌の話で、北海道ローカル局でドラマになって、というので読むしかない。
人物が魅力的で印象に残るし、お話もサラサラと読める。
マンガにもなっていて、こちらはまだ2巻しか出ていないけど、絵で見るともうお弁当の美味しそうなこと。
北海道ならではの材料で作られてるお弁当も見逃せない。
その代わり、道民なら解けてしまう謎もあったけれど。
やはり、最初の鮭カマのお弁当の話が一番印象的。
食べることもままならないほど忙しかったり、気持ちが落ち込んでいたときに、ユウさんが作った料理を食べると生きかえる心地になるのだろうな。お弁当を食べるのは働く人たちが多いので、お仕事小説でもある。
ここまで10冊あって、今のところさらに2冊あるのだけれど、とりあえずここまでのお話を読んだということで、本棚に入れておこうと。
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しあわせ宅配編これで完結っぽい?
4巻を通して雪緒が変わり、自分の気持ちを上手く表現できるようになり、やりたいことを見つられてよかった。
ユウと千春を始め登場人物の温かさ、「お節介」という名の人を思いやる気持ち、その輪がどんどん広がっていく感じに心がじんわり温かくなりました。
しかし、話に出てくる料理がとっても美味しそうでお腹が空いてくる、、、
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2020年9冊目。
大好きな弁当屋さんシリーズ。
ラストが近付くにつれてもしかしたらこれでシリーズ完結…と思い、寂しさでいっばいになった。
帯にもどこにも完結編と書いていなかったから心構えゼロだったよ。
ちょうど2年前、最初の緊急事態宣言の時にインスタで見かけて気になり読み出した。あの状況の中で心あたたまる物語にどれだけ救われた事か…。
新作が読めなくなるのは寂しいけど一巻から読み直してみよう!!!
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結構テンポ早く進むな、と思っていたら次巻からまた本篇に合流するのか。仕事が早いし、展開も上手い。
生きているとどうしても出てくるのが過去のしがらみである。
そういった出来事の一つ一つと向き合い、乗り越えていく──すれた読者に言わせれば「そんなの当たり前だろう」となるだろうが、そうした背中を押してくれるテーマを食と共にぶつけてくる本作はだからこそ魅力的なのだ。次巻も楽しみ。
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☆4
新シリーズ第4弾
今作でもほっこり温かい気持ちにさせて頂きました。
ただ…最後の展開が急過ぎて、ついて行くのが少ししんどく感じてしまいました。
もう少しゆっくり話を進めてほしかったなぁという印象を受けたのが残念です。
宅配篇は今作で終了だと思うのですが、シリーズはまだ続いているので、引き続き読み進めていきたいと思います❁⃘*.゚
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しあわせ宅配篇ももう終わりかぁ、としみじみ。
雪緒さんと粕井さん、雪緒さんの仕事面でのその後の方向も怒涛の勢いでしたが綺麗にまとまって、少ししんみりします。
イートインスペースができた、くま弁、行きたいなぁ〜。
千春さんとユウさんをお客として見ながら、出来立てのユウさんのお弁当をお店で食べる贅沢を味わいたい。
焼き鮭弁当もコロッケ弁当も絶対美味しいやつだ、としっかり最後の最後でお腹の方も釣られました。
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くま弁の揚げたてのミックスフライ弁当か牡蠣フライ弁当食べたい…他にもいろいろメニューは出てきたけど、コロッケもすてがたいんだけどw
副菜もおいしそうだし、食べる人に寄り添う方向にいろいろ考えて良い方にしていくだけでもすごいと思うし、そういう中の人の人柄みたいなのが温かく魅力的で、それが受け継がれて行くのはうれしいと思う
でもがんばるのはいいけど無理はしちゃいかんよw
久万さんのお品書き、もらってみたかったな
「ありがとう、おつかれさま」
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雪緒ちゃん、ついに卒業か……
いずれ巣立つだろうなとは思っていたけれど、いざその展開になるとやっぱり寂しい。
そもそも、直前まで彼女のメンタルとオーバーワークが非常に心配だったこともあって。
粕井さんとの展開が思いもしない方向性に転がったので……ええ、そうなるのかよという。
SNSから入り、お客さんとして顔を合わせた二人だから、心の整理がややこしかったんだろうなあ。
互いの考えが両方に伝わらない、ゆえにすれ違って、より傷口が広がっていく様は見ていて本当に堪えた。
そんな展開を経てからの旅立ちだったので、心配にもなるという。
哀しい旅立ちではなかったし、二人のその後もちらっと見せてくれたので、心配した分は割と早く解消されてよかった。
おいしいお弁当が出てくるのはいつもどおり。
今回は熊野さんの掘り下げ話があったのが嬉しかった。
過去の後悔と向き合えてよかったなあ。
嬉しかったといえば、ユウさん・千春さん夫婦に待望の!
ふおおお、本当にめでたい!!
雪緒ちゃんの卒業後、一気に数年時間軸進んだので、詳しいことは分からなかったけど、すくすく育っている模様。
切ない展開も多い本作で、最後にほっこりさせてもらいました。
やっぱり、今でも推しはこの二人です。
うう、何で現実世界にくま弁ないんだろう……本当に(毎回言っている)
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北海道ではドラマが始まりました!!
千春さんのイメージがドンピシャで嬉しくなりました
雪緒さんの心の内をたくさん感じられる一冊です
このシリーズ本当に好きです!!
良い人しか出てこない!
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大好きなシリーズの最新刊!
大きく話が進んだ!!これ、最終巻になっちゃうのかな?
これまでの恋愛系に加えて、キャリアとか人生系も入ってて読んでて元気出たー!
雪緒ちゃんがんばれ!
みんな頑張れっ!弁当食べたい
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しあわせ宅配篇はこれで完結なのでしょうか。
このシリーズは雪緒を通して自分を見つめ直すような場面が多くたまに読んでいて苦しい部分もあったけれど温かで美味しそうなお弁当が心に寄り添ってくれるようで実際には口にしていないのに随分救われた。
まだまだずっと読んでいたいと思えるシリーズ。
Posted by ブクログ
くま弁に建て替えの話が持ち上がる。そんな中、昔伯母宛の年賀状にくま弁の住所が記載されていたと言う女性が訪ねてくる。だが、常連の蟻塚は幼い頃に熊野家で食べたポテトサラダの味を覚えており、ここはずっと熊野家だったと譲らない。蟻塚は思い出の味をユウに再現して欲しいと言い出して…
くま弁の建て替えとその女性の伯母への想いが交差して、どうなるかと思いましたが、思い出のタイムカプセルが見つかってホッとしました。
そして、老朽化したくま弁を建て替え推奨していた熊野の心情の変化もあって、落ち着く所へ落ち着いて良かったです。
そして、雪緒と粕井のお互いの気持ちの温度差もヒヤヒヤしましたが、まだお互いがSNSでメッセージをやり取りしてた頃の想いを思い出して、ようやく気持ちが通じ合って良かったです。
ユウと千春にも新しい家族が増え、雪緒も新しいスタートを切ってこれからのくま弁が楽しみです。
雪緒編はこれでひと段落みたいな感じなので、また新しいバイトさん視点なのか次巻に期待です。
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配達員の雪緒視点で今回も話は進む。
好意をよせられていた粕井との関係性に悩む雪緒。
そして、度々起こる事件。
・タイムカプセルを探す女性
・隣同士の安藤さん問題
・宛先の無いお弁当
など
その中で、度々彼女は悩み、
関わる人々を通して自分自身を考えていく。
ユウと千春のいつまで経っても仲の良い関係性にほっこり。
でも、今回でこのシリーズ終わりなんだろうか…。
少し寂しい。
Posted by ブクログ
owlさんとの関係に気付けてよかった。
この作者さんの本は、角川ビーンズ文庫の頃から追いかけているけど、このシリーズが好きです。私も歳を取ったから?いやいや、なんかの負の感情を抱え込んだ登場人物たちが、少しずつ前を向いていく話が好きなんだろう。ブレない私。
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冒頭の鶴吉さん、誰かと思ったー。
で、なるほど、そういうふうにつながっていくのね。
ポテサラで記憶の正しさを証明かw
北海道では、そういう食べ方、たぶん、珍しくないはず。
私はかなり好きな食べ方だな。
意地になっちゃったり、すれ違ったりが、うまく歯車があっていい方向に進んでくれるとほっとする。
うん、よかったね。
さて、宅配編は、これで完結かな。
新章が始まるならまた読みたい。
Posted by ブクログ
最初の元くま弁の店主、熊さんの若い頃の話が一番良かったです。それにしても熊さんも若い頃はライターを窓から放り投げるような面があったんだなとちょっとびっくりしました。雪緒と粕井さんの話は微妙でした。粕井さんって本当に雪緒のことが好きなのか疑問でした。やっぱり、このシリーズの真のヒーローはユウさんってことなんでしょうか。
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北海道の弁当屋くま弁を舞台にした連続短編物語。本巻も美味しそうな弁当と優しい人の繋がりが楽しめる。
最後のエピソードにでてくるきたあかりのコロッケが食べたくなった。
Posted by ブクログ
この章で「宅配篇」は終了な感じかな。
今までの登場人物が続々と出てきたしね。
改めて、雪緒の才能豊かさと行動力にアッパレだな。
新シリーズに期待大!
Posted by ブクログ
宅配篇はこれで完結なのかな。
粕井がなんだかめんどくさいタイプに思えてしまい、雪緒とこじれた時はこれで黒川さんと!!と期待したが、結局うまくいくみたいで残念笑
だって、雪緒が自分(粕井)のことをくま弁の他のお客さんと同じように接している、自分のことをどうとも思っていないような気がする、自分は雪緒のなんなんだろうと考える、好きと言われても同情じゃないか、などということをメッセージで送ってくるわけだよ!
ね、めんどくさー!と思うのは私だけではないはず。