安野玲のレビュー一覧

  • 怪奇日和

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    ネタバレ

    アメリカの社会問題や差別問題を取り入れつつ、いろんな登場人物たちが収束していく様とハラハラ感、オチのムナクソ悪さが最高だった『こめられた銃弾』が一番好きかな。
    『棘の雨』がそのつぎに好き。

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    2021年08月03日
  • 怪奇日和

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    ネタバレ

    邦訳タイトルは「怪奇日和」だが、収録4作品はどれもホラーと呼ぶ類のものではなく、ファンタジー、サスペンス、SFにミステリーといった趣き。
    「こめられた銃弾」はアメリカならではの銃問題が題材とされており、映像作品を観ているような気分で読み進めることができるが、あまりにも胸糞悪い結末になかなかの衝撃を受けた。
    不思議な雲を舞台に、1人の青年が来し方を振り返って見つめ直し、呪縛から卒業して再生を遂げていく物語である「雲島」は、爽やかな成長譚として気持ちの良い読後感を得ることができた。

    収録順(特に頭に持ってくる作品)については、これで良かったのかどうか、ちょっと微妙な気がしないでもない…。

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    2021年01月17日
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選

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    イスラエルSF&ファンタジー界の中心的人物らによる
    SF短編選集。
    原文が英語の作品[*1]あり、
    ヘブライ語→英語→日本語[*2]、
    あるいはロシア語→英語→日本語[*3]という重訳もあり。
    訳者あとがきを含めると700ページを超す大部。
    収録作は、

    ■ラヴィ・ティドハー「オレンジ畑の香り」
     The Smell of Orange Groves(2011年)[*1]
    ■ガイル・ハエヴェン「スロー族」
     The Slows(1999年)[*2]
    ■ケレン・ランズマン「アレキサンドリアを焼く」
     Burn Alexadria(2015年)[*2]
    ■ガイ・ハソン「完璧な娘」
     The Per

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    2020年11月01日
  • 移動都市

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    良かった。ヒロインが意外。
    可愛い子と決まっていないのだね。
    冒頭で、ミッキーとプルートを動物の頭をしたアメリカの古き神々っていう一説があって、上手い!!
    ラストはちょいと悲しい。
    バレンタインがなぜそこまで養女の幸せを願ったのかはよくわからんかった

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    2020年02月18日
  • 移動都市

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    わくわくするような設定。スチームパンク風なのかなぁと勝手に想像。
    ストーリーは王道。4部作のうちの第1作ということだけど、この先も読み進めるかは・・・

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    2019年04月15日
  • 移動都市

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    戦争で文明が崩壊した未来。都市はタイヤかキャタピラーを履いて移動するようになり、さらに他の移動都市を狩って資源を確保するいうSFというよりファンタジーな設定。親の復讐をしようとする少女を助ける少年の冒険活劇です。わりと爽快。ジブリでアニメにしたら良いですよ。

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    2015年01月23日
  • 掠奪都市の黄金

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    星雲賞受賞の『移動都市』の続編。
    前作はトムの物語だったけれど、
    今回はどちらかといえばへスターの物語。

    前半の容姿に似合わぬ乙女ぶりと、
    後半の鬼畜ぶりのギャップに悶える。

    しかしトムの恋心には頭が下がる。
    吊り橋効果といえど、相手のへスターは
    「斜めに走る刀傷のせいで片目と鼻の大部分を失い、
    唇はねじ曲がって欠けた歯がむき出しになっている。」
    つい出来心から浮気したフレイアについても
    「お風呂に入らないふとっちょ。」
    外見を気にしない心の清らかな主人公。

    今回も主人公たちだけではなく、
    いろんな人たちを巻き込んで騒動が発展していきます。
    物語が一本線ではないところが魅力。

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    2012年11月13日
  • 移動都市

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    ジブリのアニメ映画のような冒険活劇。
    人物の描写が浅く、
    物語はポンポンと進むが、
    状況の描写も薄く、端折った感じ。
    都市自然淘汰主義者も、
    大量破壊兵器はダメなのか?
    物語の世界にうまく入っていけなかった。

    2007 年 第38回星雲賞海外部門受賞作品。

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    2012年08月03日
  • 移動都市

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    文明が崩壊した未来。移動都市が現れ、都市間の淘汰を始めた。他の都市をエネルギーとして消費するために、狩るというシステム。奇抜なアイデアである。ストーリーとしては、親を殺された少女の復讐をたすける主人公の少年のアドベンチャーストーリー。場面転換も早いし、意外と面白い作品。ジブリ映画の原作になりそうな一冊でした。

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    2010年10月27日
  • 氷上都市の秘宝

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    へスターがお母さんて、想像がつかなかったけれど、サラ・コナー(『サラ・コナー・クロニクル』)よりもタフで相手に容赦なしなところが怖い。このシリーズ、三部作だと思ったら、いつのまにか四部作になってるし。大団円となるのだろうか?

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    2010年03月23日
  • 掠奪都市の黄金

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    『移動都市』の続編。移動する都市同士が食うか食われるかの戦いを繰り広げる都市淘汰主義がはびこる世界で生きるトムとヘスター。とにかくヒロインのヘスターが凄いです。こんなヒロイン見たことないような気がします。

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    2009年10月04日