安野玲のレビュー一覧
-
-
-
-
-
-
Posted by ブクログ
スティーヴン・キングの中編集。
『ハリガンさんの電話』と表題作『チャックの数奇な人生』が収録されています。
『ハリガンさんの電話』は、少年と偏屈なおじいさんという設定がキングらしさを感じます。ハートウォーミングでありながら、ホラー要素もある内容が私好みでした。
『チャックの数奇な人生』は、第三幕から始まり、第一幕で終わるという構成にも仕掛けがあり、少しわかりにくい部分もありました。ですが、読み終わったあとに頭の中で整理してみると、「なるほどなぁ」とじんわり切なくなりました。
キングの長編を読み慣れている方には少し物足りなさを感じる作品かもしれませんが、キング初心者にはオススメです。 -
-
Posted by ブクログ
キアヌ・リーヴスが原作者であるコミックス「BRZRKR」の世界観をもとに、SF作家チャイナ・ミエヴィルが自由に書き上げたという本作。
わりとキアヌガチ勢なので、内容がどうであれ最後まで読もう、という完全にファンムーブな気持ちで手にとった。
8万年生きる不死の男、B。
脳内では終始キアヌの姿で再生され、個人的にはそれだけでもかなりテンションが上がる。
キアヌを抜きにしても、スケールの大きな神話のような物語に心を掴まれた。
本作は、過去と現在を行き来し、章ごとに時代や場所が飛び回る。加えて、語りの人称も次々に切り替わるため、一気に読まないと、細部を忘れてわけが分からなくなりそう、ではある。
文 -
Posted by ブクログ
シリーズ4作目。最終巻の上巻。
やはり、めちゃくちゃ面白い。
とりあえず上巻を読み終えた時点で言えることは、シリーズ1作目から4作目まで、なるべく一気に読んだ方が良い、ということ。
シリーズ第1作『移動都市』からシリーズ第3作『氷上都市の秘宝』までに登場した人物、都市、飛行船、世界情勢などが全て引き継がれ、シリーズ第1作から第3作までのことを覚えていればいるほど面白くなる。
文章からその時の情景が浮かび、それがそのまま面白さとなる。
これだけ多様な人物や都市や飛行船が登場し、それぞれが多様な動きを見せ、多様な人間関係が描かれ、それぞれの思惑や気持ちが描かれるのに、グチャグチャにならないど -
Posted by ブクログ
シリーズ2作目。前作を読んでること前提の作品。
『掠奪都市の黄金』というタイトルから、金塊的なものを探す系アドベンチャーかな?と思ってしまうが、全く違う。
黄金とは、他の移動都市を喰らう掠奪都市が、「獲物の情報くれたら莫大な報酬を出すよ」というその報酬のこと。
シリーズ1作目と4作目は賞を取っているらしく、2作目と3作目は賞を取っていない、という前提知識があったが、意外や意外、前作と同様に面白い。
面白さの感覚も前作と全く同様で、「いきなり別ベクトル行っちゃいました」という、シリーズものにありがちの「やっちまった感」が全くない。
①氷上移動都市アンカレジ
②巨大掠奪都市アルハンゲリスク
③ -
Posted by ブクログ
ネタバレ都市が都市を食らうという、衝撃的な設定のSF。移動都市ロンドンが獲物を捕らえるシーンは、まるでスペクタクル映画を見ているかのようだった。
主人公のトムは、史学ギルドの見習い。しかし、ある出来事がきっかけで、都市の最下層部であるガットへと送られてしまう。ガット、捕獲された都市が解体される場所。暗く、暑く、悪臭が漂うその環境は、まさに地獄絵図だ。
ガットでトムは、憧れのギルド長、サディアス・ヴァレンタインと出会う。なぜかトムの家族を知っているというヴァレンタイン。トムにとってヴァレンタインとの出会いは、運命を大きく変えるものだった。中盤以降はトムと彼の仲間である少女ヘクターの友情を中心に進む。