【感想・ネタバレ】氷上都市の秘宝のレビュー

あらすじ

レン・ナッツワーシー15歳、〈死の大陸〉の片すみに眠る、かつての氷上都市アンカレジに住んでいる。平和な日常に物足りなさを感じていた彼女の心の隙につけこんだのが、盗賊〈ロストボーイ〉。狙いはアンカレジの図書館にある一冊の本だ。口車に乗りこっそり持ち出したあげく、彼らの本拠地に連れていかれるはめに。さらに途中で海賊狩りにあい、水上都市ブライトンで囚われの身になってしまう。そこにいたのは、昔父母を裏切ったペニーロイヤルだった。一方トムとへスターは、愛娘を救わんと必死で後を追っていた。最終戦争後の遙かな未来、移動都市が互いを食い合う奇怪な世界を描いた星雲賞受賞作『移動都市』第3弾。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

シリーズもので第二作以降が面白い作品は希少だと思う。そこがそうなる!?という展開の意外性、キャラクターの描かれ方の見事さ、どれをとっても飽きずに読み進められた。この調子なら第四部も楽しみ。

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2025年05月16日

Posted by ブクログ

とにかく予想の斜め上を行く展開!
序盤は素直に話が進まない感じがして、なんだかいきあたりばったりな展開では…?と思っていましたが、読み終わると、本書の第一部では、物語のスタートを切りつつも、フレイアとコールのエピソードを綺麗に結んだんですね。
また、勢いが増していく終盤、第2弾のしこり(ヘスターがアンカレジを裏切った事実)をうまい具合に回収しつつ、第4弾に繋げるあたりは、なんだかしてやられた感じがします。もちろん勢いはあるんでしょうが、おもしろかった。

さて、なんといってもヘスターの性格の歪み具合!娘をもったにも関わらず、その歪んだ性格は相変わらずで、ついにその歪みがトムに露呈してしまう始末。終盤の展開はぶっちゃけ自業自得なのですが、やっぱり可哀相。こんなに性格が悪いのにも関わらず、嫌いにはなれない、憎めないキャラクターなんですね~。第4弾で報われるといいのですが…

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2019年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トムは優しすぎる。
それに対してヘスターは、ヴァレンタインの娘であることに囚われ、過去の裏切りもトムに言えず、自分の冷酷さを持て余しているようにも見える。
トムはすべてを受け入れてヘスターを選ぶのかどうか。ヘスターとレンの関係も修復できるのかどうか。
トムとレンとぺニーロイヤル、ヘスターとシュライク、フィッシュケーキとファン、ゼロとグリーンストームたち。それぞれがバラバラになって、これからどう展開していくのか。
ヘスターには幸せになってもらいたいけれど、トムにはヘスターを選ぶだけの明確な理由が必要なのだろうな、と思う。子はかすがいと言うけれど、この場合、むしろレンがいない方が話は簡単だった気がする。

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2019年11月25日

Posted by ブクログ

第二部から16年・・・
大人になった主人公たち、こんどの主役は世代交代して娘。
自分が親になった視線でも楽しめるし、若いころを思い出し「ああ、わかるなぁ」と感慨深くなったり。
最後までスピード感たっぷりで、飽きさせない物語です。
結構、バリバリのSF感がいいです。

次巻はいよいよ、最終巻・・・。
楽しみであり、終わってほしくないという気持ちも。

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2024年05月29日

Posted by ブクログ

へスターがお母さんて、想像がつかなかったけれど、サラ・コナー(『サラ・コナー・クロニクル』)よりもタフで相手に容赦なしなところが怖い。このシリーズ、三部作だと思ったら、いつのまにか四部作になってるし。大団円となるのだろうか?

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2010年03月23日

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