峰隆一郎のレビュー一覧

  • 寝台特急「さくら」死者の罠

    少女の正体は誰?

    今回は復讐者がメインテーマ。
    捜査線に浮かび上がるキーワードは、福岡で起こった12年前の押し込み強盗殺人事件。そしてその折に地獄を見た良家の美少女。
    彼女は今どこに?
    何かとSEXシーン多し。まあこれは峰作品全てに共通ですが。
  • 日本仇討ち伝 烈剣

    珍しい素材

    実話もので、忠臣蔵より古い事件を扱っている。主人公が藁人形切りで強くなっていく過程はいつもの峰作品通りだが、今回は仇側の視点を重視した描写。
    討たれる側の心情を丁寧に表現し、勧善懲悪の物語とは一線を画している。ラストの討ち入りシーンは、夜襲と鎖帷子の優位で圧勝しすぎな気も。
  • 相馬の牙

    主人公二人?

    藩の剣術師範を斬った仇の兵介と、それを追う師範の息子平馬のW主人公ストーリーとでも言おうか。二人とも旅するうちに、どんどん浪人斬りで腕を上げて「汚れた悪党」になっていく。
    終盤の決戦までに、十年以上の時間軸が駆け足で一気に流れていく。ヒロインである佳乃さんが死なずに、BIGな玉の輿したのは意外だ...続きを読む
  • 刀根又四朗必殺剣 恋鬼が斬る

    恋文入り印籠争奪戦!

    又四郎が恋文入りの印籠と高価な根付を拾ったことから、それを奪おうとする目付と若年寄の一派それぞれから命を狙われます。
    次々と手練れの浪人が又四郎を襲撃、そして最後に明らかになる恋文に書かれた敏さまと貴久の素性とは?
    ちなみに目付の妹で淫蕩な女、延のインパクトがすごいです(早漏浪人を片玉潰しでおし...続きを読む
  • 蛇目孫四郎斬刃帖 女人連綿

    短編連作集!

    1話は町娘を辻斬りにした下手人探し、そこには浪人と操る女の影
    2話は別荘で怪死を遂げた町娘の隠された死因と謎の盗賊団
    3話は孫四郎の仲間の浪人を仇討ちに見せかけて殺した犯人を暴く
    4話は遊び人やその妹、商人のドラ息子を次々と殺す凶暴な浪人を追う
    5話は割腹自殺した町人の謎、背後にはとある商人...続きを読む
  • 飛騨の牙

    狂的剣士VS高山藩

    山籠もり中に山賊を斬ったことから人斬りの快感に目覚める主人公。
    その後、一人の藩士を斬ったことで高山藩に命を狙われながら徐々に開眼していくさまが描かれます。
    今回は山賊、浪人、藩士、盗賊、やくざ、藩お抱えの忍び集団などと次々に戦います。
  • 阿修羅の女族(上) 慙愧の巻

    生類憐れみの令がテーマ

    今回はいつもの浪人斬りではない。とりあえず敵役には将軍を恨む反幕府集団が出てきます。でもアクションシーンは少なめ。
    綱吉治世の話だけに犬がやたらに悪役にされていて、やりすぎな気もする。
    主人公は官憲側ながら、敵方にも同情的で下巻ではどう転ぶかわからない感じ。
  • 横浜外人墓地殺人事件

    元警視が名推理!

    いつもよりSEX少なめなのは好印象。贈収賄に絡む連続殺人事件もの。
    元警視で警察と仲の良いルポライターが活躍。佐世保も推理の舞台に。雇われたヤクザ達とのバトル要素も有り。
    ちなみに表紙やタイトルの割に外国人は全く出てこない。
  • 土方歳三(一) 試斬
    江戸後期、新選組で名高い土方歳三の物語。1巻では少年時代から青年時代までが描かれている。人を斬ることと女性関係の話がほとんど。官能小説みたい。
    2010/5/10
  • 素浪人 宮本武蔵(四)〈剣鬼の篇〉
    写真があるのがこの巻だけだったので・・・
    凄いよ。まぁ作者が作者なので当然なんですけども。
    明らかに18禁。「女慣れしたオッサンみたいな10代の武蔵」・・・ウワオ
    好色一代男みたいな武蔵を読んで見たい方は是非どうぞ。