【感想・ネタバレ】新・幕末風雲録〈完結編〉のレビュー

峰隆一郎

何が何でも慶喜の首を取る！――徹底討幕に燃える西郷隆盛をいかに説得するか。敗色濃い幕府の命運を任された勝海舟は頭を抱えていた。そんな折、罷免され上州へ落ちた小栗忠順が立てた幕府必勝の戦略書が見つかった。一方、小栗と行動をともにする風戸俊策は、薩長軍を迎え撃ち、会津へと転戦したが…。シリーズ堂々の完結編！

[電子マン · ★★★★☆]

小栗上野介との別れ！

江戸城明け渡しから明治改元までの流れ。小栗上野介の処刑前後がメイン。今回は敵に十五屋も複数登場。
完結巻は俊策と共に土方（破戒僧になる）が密かに生き残る結末。会津戦争の描写も結構ある。近藤勇や斎藤一も登場。
結局、実家の竹内家は落ち延びる最中、野盗襲撃でほぼ全滅してしまう。俊策は小栗家の母や身重の妻を献身的に守り、新潟から会津、再び江戸（東京）へと旅していく。そのへんの小栗家イベントは史実通り。

＃ドキドキハラハラ