大野裕のレビュー一覧
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新書版の認知(行動)療法の入門書。
内容としては、認知療法とはなにか、行動を少し変えてみる、問題を把握して解決する方向にもっていく方法、身体と心をリラックする方法、人間関係で気持ちを伝えるには、コラム方法の使い方、後ろ向きスキーマーに気づくにはという内容である。
認知療法は、自分の感じ方・考え方に偏りがあって、具体的な事実・事象を独自の認知で偏ってしまうことが自動思考で根付いてしまうことに問題がある。
まずは、リラックスして気持ちも体もニュートラルな形にして、行動をすることで方向を変化させて、一番重要な、自分に染みついた考え方や感じ方を変える必要があるのではないだろうか。そのように全体を -
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うつの投薬治療を始めてもう6年以上になりますが、
今まで、認知療法には懐疑的というか、
積極的に取り入れようという気持ちになりませんでした。
私のうつは、「何かの出来事」→「憂鬱な気持ち」→「身体が動かなくなる」
というプロセスを踏まず、
ある日急に、何の前触れもなく、
「もうダメだ」って時がおとずれ、身体が動かなくなり、強い希死が出てくるからです。
希死の理由も分からない。
だから、認知療法のように、「考え方」を変えても、
「感じ方」を変えても、回復する気がしなかったのです。
けれど、「うつと戦わない生き方」という本を読み、
認知行動療法に興味を持ち、この本を手にしました。
結果 -
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認知療法の基礎が買かれている本。
カウンセリングをはじめに受けるときに、本書のような内容を、今後対話形式で少し崩してやっていきますと言われたので買ってみた。
そのまま積ん読していて、最近になってやっと読んだんだけど、確かに今カウンセリングでやってるようなことがいっぱい書いてあった。
カウンセリングでやっていて、実際うつ病の改善に効果を上げているようなことの例が。
認知療法は必ずしもカウンセラーと一緒にやらないといけないということはなくて、勿論第三者目線があるとはかどるというのはあるのだけど、ひとりでもやってみたいって人は、この本を買って実践してみるのもいいと思う。
タイトルにノートとある -
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ネタバレ[ 内容 ]
人前に出ると不安で息苦しい。
人が恐くて学校や会社にも行くのもイヤ―そんなあなた、ただの「内気」ではなく「社会不安障害」という病気かもしれません。
本書では、うつ、アルコール依存症に次いで多い精神疾患といわれる社会不安障害を中心に、不安を主症状とする心のトラブルをやさしく解説。
薬とのつきあい方から、偏った思いこみの修正、緊張を和らげるトレーニングまで、現代人に日々押し寄せる「不安」への対処法を教えます。
[ 目次 ]
第1章 みんな不安を抱えている(「不安」に取り囲まれた現代 「社会不安障害」という病気 ほか)
第2章 それって「社会不安障害」?(みんなとても悩んでいる 無視 -
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ネタバレ[ 内容 ]
誰もが経験する気持ちの落ち込み。
でもそれが一週間以上も続いて眠れなくなったり、食欲が落ちてきたりしたら要注意。
「うつ」に苦しむ人が増えている。
「うつ病」は「心の風邪」ともいわれるが、「気持ちの問題」として軽視すると、自殺などによる死に至る危険も小さくないと著者は警告する。
本書では、本人にも周囲にも気づかれにくい症状の解説と併せて、認知療法、SSRIを用いた薬物療法などの治療法を紹介。
辛い気持ちを抱えた多くの人たちをやさしくサポートする。
[ 目次 ]
プロローグ 身近な“うつ”に要注意
第1章 うつ病のサイン
第2章 うつ病はどんな病気か
第3章 うつ病の心理的治療
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日経新聞夕刊のコラムでも親しみを感じている、大野先生による新書。
入門書とはいえ、症状別の薬についても書かれていることから、通院している人も対象にしているのでしょう。
しかし、とても平易に書かれており、事実をきちんと伝えようという先生の意思が感じられて、好感が持てました。
最近、「事実」と「真実」ということについて考えることがありましたが、本書に書かれていた「現実の見え方は一人ひとり違う」ということにも、考えさせられました。
社会不安障害と病名がつかなくても、不安を感じやすい人や、不安を感じる人が回りにいる人は本当に多いと思います。
そういう点で、全ての人におすすめの新書だと思い、☆4つ。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ以前より、認知行動療法について気になっていて、1番読みやすい物をと思い、購入しました。
特に今辛い気持ちでは無い人でも、一度は読んでおくといざという時に何らかの形で役に立つかもしれないなと思いました。
逃避かやる気を出す行動かの違いについても、成る程と思いました。ネットサーフィンで元気になる人もいると思うから、人によって捉え方が違うかとは思います。
人間の一部の感情は危機回避の為に備わっていて、必要なものなんだなと分かりました。こういう根本的な事は結構大切で、例えば不安に感じる事自体について、責める必要はないなと思えるのが良いと思います。
また、落ち込んだ時に無理に自分を奮い立たせて何とかしよ