南綾子のレビュー一覧

  • 俺はこのままひとりぼっちで、いつかおかしくなってしまうんだろうか

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     タイトルの長さと奇抜さが気になり、手にしました。ゆる〜い仲間関係の40代4人グループ(春来、夏枝、秋生、真冬)の、10年間のそれぞれのエピソードを時代背景の章題とともに描かれます。

     冒頭に登場するSNSのバズり投稿「男性は孤独に弱くて、ひとりぼっちでいると生きる気力を失い、おかしくなってしまう‥」を読んだ春来。このツイートが繰り返し脳内再生され、焦るのでした。
     本書のタイトルは、春来が自分の破綻しかけた今後を不安視した心の声なんでしょう。

     読み進めると、人生を象徴するように、4人はいろんな状況下でいろんな転機と不幸があり、冴えない「ひとり」の生活をしています。共通点は、優しさと不器

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    2024年05月31日
  • 婚活1000本ノック(新潮文庫)

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    ドラマが面白かったので読んだ、個人的にはドラマの方が好きだけど本も面白かった
    求めるものがころころかわる、ように見えるけどやっぱり何か心にくるものがあったらっていうのと、1人終わる毎にいったん自暴自棄をはさむ感じが分かる

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    2024年05月27日
  • 婚活1000本ノック(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドラマ化作品の棚に置いてあり、アラサーの私にとってすごく興味深い題材だったので読んでみた。
    ドラマ化ということなので普通に人気のある作家さんなのかと思っていたら、あまりそうでもないようで、そんな風な前書きがある小説を初めて見たので面白かった。笑
    婚活で出会う人達の人物描写とか、主人公の発言などが面白く一日で読んでしまった。

    良くなかった点としては、言葉遣いが荒かったり表現が一辺倒だったり?(「すごく」の表現がすべて「くっそ」だったのが読んでて少々気になった。「くっそでかい」など。)

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    2024年02月05日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    全部ラブラブした感じかと思いきや、ハッピーエンドだけじゃないところや人との運命的な繋がりが題材となってるのもあって、恋愛だけじゃないのが良かった。
    最後の話が好き。

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    2023年12月31日
  • 結婚のためなら死んでもいい(新潮文庫)

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    女性は特に年齢に価値があるというか、婚活市場では若さこそ強み。
    ある程度の年齢を過ぎると、婚活は不利になっていく。
    なのに理想は高くなるばかり。
    だからだめなのだと言われても、わかっていても止められない。
    相手の嫌なところばかり目がいって、上手くいかない。

    妥協して合わせてた相手に振られるとか、お互いすごく嫌ですね。
    年齢を理由に女性としての価値がないと言われるのとか、思わずイラっときてしまったのは、ちょうど今私がその年齢にいるからかもしれません。
    人を年齢だけで判断するなよとも思いますが、それが現実ですね。

    婚活仲間の中で、結婚できた人とできない人。
    その差は何なのか。
    婚活している人に

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    2023年09月04日
  • 結婚のためなら死んでもいい(新潮文庫)

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    南さんのことは、この本の冒頭にも収録されている「ばばあのば」を「文芸あねもね」で知りました。

    南さんより年上の自分は、そういう市場に出て行ったらこれより酷い扱いを受けることになるのかと辛かった。
    あと何十年これを繰り返すのだろう、と怖くなりながらも、結婚ってやっぱり結婚さえすればよいから、というものではないと感じる主人公に共感。
    それにしてもどこまで事実かわからないけどさらけ出しっぷりがすごい。

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    2023年02月18日
  • タイムスリップしたら、また就職氷河期でした

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    1999年の様相描写の参考にしたくて読んでみたが、主題は「時代の差」ではなく「就職氷河期世代の20代」であるため、2000年代の話がメインだった。そのため期待した内容ではなかったが、それでも参考になるところはあった。



    ■就職氷河期世代について/女性の社会進出について

    制度や論点についてかなり厚く描かれていた。主題なだけに。

    就職状況や婚活話について、決して一面的ではなく、主人公が経営者になったり、婚活を支援する側として男女それぞれの様相を書いたり、公平な記載だったのは好感が持てた。

    氷河期世代とはいったい何だったのか、というも、主人公たちが迷いながら様々な視点を加えている。本人が悪

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    2023年02月09日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    運命の人、にまつわるアンソロジー。

    彩瀬まる「かなしい食べもの」がよかった。
    古い傷をこねて安堵する。

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    2022年08月13日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    鳥居千紗さん、南綾子さん、綾瀬まるさん、瀬尾まいこさん、西加奈子さん、柚木麻子さんの6名の女性作家による、"運命"にまつわる物語を収録した短編小説集。

    初見の作家さんもいたけれど、最も記憶に残ったのは、柚木麻子さんによる「残業バケーション」。
    少しずつ関係性が変化していくのに伴って、仕草や言葉遣いも変わっていく描写が良かった。

    職場では多少なりとも人の入れ替わりはあるものの、コロナのこともありお互いのプライベートに踏み込まなくなり、久しくこういうの経験してないなー、と懐かしくて甘酸っぱい気持ちになれました。

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    2022年06月05日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    知ってる作家さんもいれば、はじめましての作家さんもいて
    すごく盛り沢山な感じの本だった。

    飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」
    元カレとの約束でギリシャに降り立つ。
    彩瀬まる「かなしい食べ物」
    同棲中の彼女から枝豆チーズパンを作るようねだられる。
    瀬尾まいこ「運命の湯」
    呂三男じいさんとジュリエット。
    西加奈子「宇田川のマリア」
    殺されたはずなのに、みんな私のことが見えるの?
    南綾子「インドはむりめ」
    結婚してもお母さんになっても、絶対に友達でいようね…。
    柚木麻子「残業バケーション」
    昔のドラマを録画したビデオを探し出す。

    私、西加奈子さんの作品を初めて読んだんだけ

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    2022年04月16日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    タイトルから広がる私の想像とはちがった物語たち。それぞれに味がある。
    瀬尾まい子さんの物語が、瀬尾さんらしくて好きだった。
    南綾子さん、初読みの作家さん。
    はじめての出会いがあるのもアンソロジーの楽しさだと思う。

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    2022年02月13日
  • 結婚のためなら死んでもいい(新潮文庫)

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    タイトルに惹かれて手に取った本

    数年前からの婚活ブーム…というより
    もはや、出会いのひとつの形となっている婚活アプリ

    軽い気持ちで始める人からガチで!の人まで様々だけど
    最初このタイトルなのでガチの人かと思っていた。

    読み進めると、結婚がしたいのかどうかすら
    自分でも分かってないけど
    年齢とか子供とか親とか…結婚しなくちゃ!って
    焦ってる(ばばぁに焦らされてる?)ストーリー?

    色んな事があって(もちろん結婚のチャンスも)
    ラストが真理かなって。

    死なないために生きるパワーをくれるのが
    婚活なのかも。
    いつか自分もって夢を与えてくれたり
    この不安から救い出してくれるかも、とか。

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    2021年10月29日
  • ぬるま湯女子会

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    婚活パーティーで知り合った四人が繰り広げる
    人間関係と恋愛関係。

    追いかけるのが好きなのも、ダメンズが好きなのも
    あぁなるほどな、でした。
    でもだって、なのにも頷きがありますし。
    やってる事に関しては、どこで気が付くのか、と
    突っ込みたいものもありましたが。

    この人達どうするんだろう、で読み進めてましたが
    ゆるやかに…ゆるやか、に。
    揚げ物、美味しそうでした。

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    2021年08月16日
  • 結婚のためなら死んでもいい(新潮文庫)

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    なんだろう。
    もっと笑い飛ばせる話かと思ったけど、
    結婚というより恋愛がしたいと
    書いてあったように、少し結婚への向き合い方が、
    ズレてる気がした。

    前向きに努力しているのに、ハズレの男を
    引いてしまう感じを期待してしまってた。

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    2021年05月04日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    自分の求める「たったひとり」を探す主人公たち。

    個人的によかったのは、飛鳥井千砂さんの『神様たちのいるところ』と柚木麻子さんの『残業バケーション』かな。

    昔の何気ない約束を忘れられない気持ち、わかります。
    相手が覚えているかもわからないのに、忘れているだろうなと思いつつも、じっとしてられない感覚。
    何かを変えたくて、何かしなきゃともがいて。
    約束って、お互い覚えていたら美談ですけど、片方だけ覚えてるのは切ないですよね。

    同僚なのに存在感がなくて、趣味が同じとわかってから急接近!というのが、とてもときめく感覚が伝わってきて好きでした。
    親近感わいて、急激に距離が縮まっていくのが自分でもわか

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    2020年11月25日
  • ぬるま湯女子会

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    ネタバレ

    30代独身3人組の婚活ライフ。
    共感できるところがたくさんあった。
    登場人物が多すぎてチョットしんどい。
    途中で読むのをやめようかと思ったけど、結末が知りたくて最後まで読んだ。
    涙あり笑いありのストーリー。

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    2020年09月16日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    きっとどこかにいる、わたしだけの運命の人。

    「運命の人」に感じる響きは、ロマンティックだけど、少し滑稽。それが「運命の人」だとどうしてわかるのだろう。本当にそんなことがあるのだろうか。信じて探し求めているなんて、ちょっと夢見すぎでは。けれど、やはり、「運命の人」ということばの響きは美しく、夢に酔ってもいいのではないか、と思わせる。そんな優しくて、あたたかくて、哀しい話が揃っている。

    瀬尾まいこ「運命の湯」ジュリエットが探すロミオはどこにいるのか。思わぬところにいたロミオと、信じ続けてきた「運命」をジュリエットがどう解釈するかがポイント。

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    2019年10月23日
  • ぬるま湯女子会

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    婚活パーティで出会った、メーコ・カワイ・サモさん・成田屋。仕事や性格はそれぞれ違えど、婚活市場で戦友として闘っている。4人には恋愛がうまくいかない決定的な欠点がある。恋に臆病すぎるメーコ、性に奔放すぎるカワイ、高齢処女で恋愛経験がまったくないサモさん、バリキャリで隙を見せない成田屋――互いの姿を見て、自分が本当に欲しいものは何なのか、少しずつ前進していく。婚活や恋愛でうまくいかない全女性に贈る大人の青春小説!

    私も20代後半に突入し、仕事は楽しいしバリバリ働く自分が大好きですが(笑)、結婚という文字が迫ってくるような年になりました。全く予定はなく、焦りもないけど、メーコとサモさんと成田屋を合

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    2019年06月22日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    瀬尾まいこさんの本かと思いきや、色んな作家の短編集だった。
    読んだお話
    *飛鳥井千砂さん→神様たちのいるところ

    昔の約束を信じて遠い地までやって行く、という話。先が気になってワクワクして読めたけど、よくある話かなぁと。

    *瀬尾まいこ→運命の湯
    ジュリエットという名前の人がロミオという名前の人を探す物語。
    まさかよく行く風呂屋の番台さんとは…
    これも先が読めた。

    やっぱり本のタイトルが運命の人はどこですか?だから短編集だといきなり先が読めるのかもな、、

    他の作家さんは時間無くて読まず。

    短編集じゃなく、その作家だけの本なら読めたかも。

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    2018年06月09日
  • インドはむりめ/運命の人はどこですか?

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    瀬尾まいこさんが好きで話しが入っていたから購入。ロミオを探すジュリエット、銭湯好きのジュリエット、かわいいなーとほっこり。ロミオには笑っちゃったけどやっぱり運命なんだ!灯ちゃんのはなしもすき。パンを食べると地に足がつく感じがなんとなくわかる。主人公の女性が大学生〜30代までと幅広いのでいろんな女性が自分はこの話が好きっていうのがあるんじゃないかな。

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    2017年09月08日