南綾子のレビュー一覧
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タイトルの長さと奇抜さが気になり、手にしました。ゆる〜い仲間関係の40代4人グループ(春来、夏枝、秋生、真冬)の、10年間のそれぞれのエピソードを時代背景の章題とともに描かれます。
冒頭に登場するSNSのバズり投稿「男性は孤独に弱くて、ひとりぼっちでいると生きる気力を失い、おかしくなってしまう‥」を読んだ春来。このツイートが繰り返し脳内再生され、焦るのでした。
本書のタイトルは、春来が自分の破綻しかけた今後を不安視した心の声なんでしょう。
読み進めると、人生を象徴するように、4人はいろんな状況下でいろんな転機と不幸があり、冴えない「ひとり」の生活をしています。共通点は、優しさと不器 -
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女性は特に年齢に価値があるというか、婚活市場では若さこそ強み。
ある程度の年齢を過ぎると、婚活は不利になっていく。
なのに理想は高くなるばかり。
だからだめなのだと言われても、わかっていても止められない。
相手の嫌なところばかり目がいって、上手くいかない。
妥協して合わせてた相手に振られるとか、お互いすごく嫌ですね。
年齢を理由に女性としての価値がないと言われるのとか、思わずイラっときてしまったのは、ちょうど今私がその年齢にいるからかもしれません。
人を年齢だけで判断するなよとも思いますが、それが現実ですね。
婚活仲間の中で、結婚できた人とできない人。
その差は何なのか。
婚活している人に -
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1999年の様相描写の参考にしたくて読んでみたが、主題は「時代の差」ではなく「就職氷河期世代の20代」であるため、2000年代の話がメインだった。そのため期待した内容ではなかったが、それでも参考になるところはあった。
■就職氷河期世代について/女性の社会進出について
制度や論点についてかなり厚く描かれていた。主題なだけに。
就職状況や婚活話について、決して一面的ではなく、主人公が経営者になったり、婚活を支援する側として男女それぞれの様相を書いたり、公平な記載だったのは好感が持てた。
氷河期世代とはいったい何だったのか、というも、主人公たちが迷いながら様々な視点を加えている。本人が悪 -
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知ってる作家さんもいれば、はじめましての作家さんもいて
すごく盛り沢山な感じの本だった。
飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」
元カレとの約束でギリシャに降り立つ。
彩瀬まる「かなしい食べ物」
同棲中の彼女から枝豆チーズパンを作るようねだられる。
瀬尾まいこ「運命の湯」
呂三男じいさんとジュリエット。
西加奈子「宇田川のマリア」
殺されたはずなのに、みんな私のことが見えるの?
南綾子「インドはむりめ」
結婚してもお母さんになっても、絶対に友達でいようね…。
柚木麻子「残業バケーション」
昔のドラマを録画したビデオを探し出す。
私、西加奈子さんの作品を初めて読んだんだけ -
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タイトルに惹かれて手に取った本
数年前からの婚活ブーム…というより
もはや、出会いのひとつの形となっている婚活アプリ
軽い気持ちで始める人からガチで!の人まで様々だけど
最初このタイトルなのでガチの人かと思っていた。
読み進めると、結婚がしたいのかどうかすら
自分でも分かってないけど
年齢とか子供とか親とか…結婚しなくちゃ!って
焦ってる(ばばぁに焦らされてる?)ストーリー?
色んな事があって(もちろん結婚のチャンスも)
ラストが真理かなって。
死なないために生きるパワーをくれるのが
婚活なのかも。
いつか自分もって夢を与えてくれたり
この不安から救い出してくれるかも、とか。 -
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自分の求める「たったひとり」を探す主人公たち。
個人的によかったのは、飛鳥井千砂さんの『神様たちのいるところ』と柚木麻子さんの『残業バケーション』かな。
昔の何気ない約束を忘れられない気持ち、わかります。
相手が覚えているかもわからないのに、忘れているだろうなと思いつつも、じっとしてられない感覚。
何かを変えたくて、何かしなきゃともがいて。
約束って、お互い覚えていたら美談ですけど、片方だけ覚えてるのは切ないですよね。
同僚なのに存在感がなくて、趣味が同じとわかってから急接近!というのが、とてもときめく感覚が伝わってきて好きでした。
親近感わいて、急激に距離が縮まっていくのが自分でもわか -
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きっとどこかにいる、わたしだけの運命の人。
「運命の人」に感じる響きは、ロマンティックだけど、少し滑稽。それが「運命の人」だとどうしてわかるのだろう。本当にそんなことがあるのだろうか。信じて探し求めているなんて、ちょっと夢見すぎでは。けれど、やはり、「運命の人」ということばの響きは美しく、夢に酔ってもいいのではないか、と思わせる。そんな優しくて、あたたかくて、哀しい話が揃っている。
瀬尾まいこ「運命の湯」ジュリエットが探すロミオはどこにいるのか。思わぬところにいたロミオと、信じ続けてきた「運命」をジュリエットがどう解釈するかがポイント。 -
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婚活パーティで出会った、メーコ・カワイ・サモさん・成田屋。仕事や性格はそれぞれ違えど、婚活市場で戦友として闘っている。4人には恋愛がうまくいかない決定的な欠点がある。恋に臆病すぎるメーコ、性に奔放すぎるカワイ、高齢処女で恋愛経験がまったくないサモさん、バリキャリで隙を見せない成田屋――互いの姿を見て、自分が本当に欲しいものは何なのか、少しずつ前進していく。婚活や恋愛でうまくいかない全女性に贈る大人の青春小説!
私も20代後半に突入し、仕事は楽しいしバリバリ働く自分が大好きですが(笑)、結婚という文字が迫ってくるような年になりました。全く予定はなく、焦りもないけど、メーコとサモさんと成田屋を合
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