あらすじ
わたしはね、55歳になったあんた自身、そして今でも独身だよ――。彼氏なし、売れない小説家の「わたし」は、勤め先のエレベーターの片隅に佇む女からそう告げられる。気迫に満ちた未来の自分に促され、死に物狂いの婚活を開始するが。自分語りが大好きな皮膚科医、24歳のかわいいDJ、趣味は合うほぼ童貞のSE……。〈運命の人〉は実在するのか。過激で赤裸々で切ない10年を描く実録小説。『婚活1000本ノック』を全面改稿の上、改題。併せてお読みください。(解説・清田隆之)
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Posted by ブクログ
いやはや、途中からまさかの急展開。クセが強くて誰彼にでもは薦められないけれど、孤独死が怖い、もうすぐアラフォーのわたしにはめちゃくちゃ刺さった。
一気に読みました
『千本ノック』は既に読んでるけれど、釣書が見たいと思って購入。内容は、ババアのば以外は書き下ろしなので『千本ノック』を読んだことがある人も必読です。
気になった人は、試し読みで数ページ読んでみて。
是非ドラマ化して欲しい。主演は作者ご本人がいいな。無理か。ちょい役でもいいので。
ブックライフさんへ
文庫本にある『釣書』が電子書籍に掲載されて無かったのが残念でした。
Posted by ブクログ
おもしろかった
婚活する筆者の実話にフィクションを混ぜた話
フィクションにしても筆者の写真も載ってるのにあけすけに婚活中の悩みとか葛藤を書いててすご!っ何度も思った
文章を書いて生計を立てている身として、言葉にならないとか筆舌に尽くしがたい、とかいった表現は使ってはならない。と昔えらい編集者に言われたことがあるけど、私は全然本が売れてないから筆一本では生計を立てられずせこせことバイトをしているのでいいのである。とか書くのがこの筆者(南さん)ってかわいいなって思った
南さんが結婚相談所で知り合った無難な人と婚約して自分の母に合わせた時の母の対応がよかった
39歳なのに来年には子供欲しいとか簡単に発言して、できなかったらどうするの?っていう質問にもちゃんと答えられず40代で婚活してる女性を見下してるような発言をして南さんを幸せにします!って宣言した相手のことをつまらない人だね、あんな人と無理に結婚しなくていいよ、孫も望んでないよ、みたいに結婚=幸せって決めつけてないところがよかった
Posted by ブクログ
「捨て身の恋愛小説」って帯に惹かれて(笑)
この著者の本はまだ2冊目だが、妙にリアルで、普段人が言えないモヤモヤしたものを替わりに吐き出してくれてる感じがする。。
妙に親近感が湧き、妙に納得して、妙にハマってしまう。。
他の作品も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
この主人公のような人とは絶対知合いになりたくない。婚活を理由に男をあさり、気に入らない相手はバカ男・クソ男呼ばわり。アラフォー女の暴走に血の気が引く。
Posted by ブクログ
初・南綾子先生。情熱的なタイトルと五月女ケイ子さんのカバーイラストに圧倒され買ってしまいました笑
一言で言うなら性的なさくらももこ。
多少嘘を混ぜて書いてあるとはいえ、焦りから都合のいい女(セフレ)になってしまった事や大事な人との別れ、そして、さり気なく漢検2級をカンニングした事まで書かれており、「さらけ出す勇気」が凄い。
過去に「君の小説は下品でなく無品」と言われたと書かれており少し納得してしまったが(失礼)、それでも面白いからいいじゃない!って思います。
ところで「ヤシガニみたいな顔」ってどんな人なんでしょうか…とても気になります笑
南先生はもう執筆されていないのでしょうか? だとしたら残念でなりません。
先生の過去作も読んでみたいと思います!
Posted by ブクログ
まずしょっぱなから著者の釣書が。身を削っての婚活私小説?らしい。「私はね、55歳になったあんただよ。今も独身で孤独だわよ」ある日29歳の南さんの前にみすぼらしいオバさんが現れる。未来からやってきた自分。こうはなりたくない!本気で婚活しないと!という物語だが、まあとっ散らかった内容。赤裸々でお下劣な文章。コミカル風だがヘビーな急展開。煙に巻かれたようなラスト。思ってたのとは全然違ったが意外と考えさせられた。とりあえず作中の南さんが男性を見る目がない、というのだけはハッキリわかった。賛否わかれるであろう1冊。
Posted by ブクログ
30代、40代で見込んでいる女子。
その女子達の世の中の生きにくさや、何かしらの感じる疎外感や劣等感。
お子様がいるママ達もすごいと思うけど、私達も頑張ってるんだよと思っているみんなが抱えてる気持ちを代弁してくれてるかのよう。
笑える表現もあるし、未来の自分が結婚しろと言ってくる設定もコミカルで読みやすい。
でも、気持ちの代弁だけじゃなく、家族の関係とか、婚活と恋愛とのバランス、今後への人生不安と自分の生き方、色んなことが盛り込まれていて身につまされることも多い。
婚活中だけでなく結婚した女子にも、男性にも読んで欲しいな。多分それらの方々は手に取らないだろうけど。
Posted by ブクログ
女性は特に年齢に価値があるというか、婚活市場では若さこそ強み。
ある程度の年齢を過ぎると、婚活は不利になっていく。
なのに理想は高くなるばかり。
だからだめなのだと言われても、わかっていても止められない。
相手の嫌なところばかり目がいって、上手くいかない。
妥協して合わせてた相手に振られるとか、お互いすごく嫌ですね。
年齢を理由に女性としての価値がないと言われるのとか、思わずイラっときてしまったのは、ちょうど今私がその年齢にいるからかもしれません。
人を年齢だけで判断するなよとも思いますが、それが現実ですね。
婚活仲間の中で、結婚できた人とできない人。
その差は何なのか。
婚活している人には参考になる作品かもしれません。
年齢によっては、私のようにぐさっと刺さる可能性があるので注意が必要ですが。
Posted by ブクログ
南さんのことは、この本の冒頭にも収録されている「ばばあのば」を「文芸あねもね」で知りました。
南さんより年上の自分は、そういう市場に出て行ったらこれより酷い扱いを受けることになるのかと辛かった。
あと何十年これを繰り返すのだろう、と怖くなりながらも、結婚ってやっぱり結婚さえすればよいから、というものではないと感じる主人公に共感。
それにしてもどこまで事実かわからないけどさらけ出しっぷりがすごい。
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて手に取った本
数年前からの婚活ブーム…というより
もはや、出会いのひとつの形となっている婚活アプリ
軽い気持ちで始める人からガチで!の人まで様々だけど
最初このタイトルなのでガチの人かと思っていた。
読み進めると、結婚がしたいのかどうかすら
自分でも分かってないけど
年齢とか子供とか親とか…結婚しなくちゃ!って
焦ってる(ばばぁに焦らされてる?)ストーリー?
色んな事があって(もちろん結婚のチャンスも)
ラストが真理かなって。
死なないために生きるパワーをくれるのが
婚活なのかも。
いつか自分もって夢を与えてくれたり
この不安から救い出してくれるかも、とか。