南綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アラフォーの「結婚」と「死」を巡る、切れ味バツグンの私小説
傑作だった。キレキレの自虐と皮肉が全ページに渡って記されていて、いつまでも読んでいたいと思えた。
本作は、著者の南綾子センセの恋愛や婚活の実体験をベースにした私小説だ。そのため、読み味としてはエッセイに近いかもしれない。
南センセは、人のダメな部分を言語化するワードセンスに優れている。婚活の物語において、ろくでもない男性が登場するのは世の常だ。作中で描かれる彼らの妙ちきりんな振る舞いと、それを切る鋭い言語化は秀逸で、読ませる力に溢れている。
その筆致は、もちろん著者自身の自虐にも適用される。それ故に、著者の生き様に思わず圧倒され、苦笑してしまうこと請け合いだ。
タイトルにもある、「結婚」の先の「死」に対する意識が描かれていることは、本作の特徴だと思う。これがあるから、ただの笑える私小説に収まらない。
何のために結婚するのか。それは人それぞれであるが、著者の思いには考えさせられるところがある。
なお、本作はとても面白いのだが、性的な話題がかなりあけすけ。気にする読者は要注意かもしれない。 -
Posted by ブクログ
これめちゃ良くて、これを読んでから本当に肩の荷が降りて、これからの人生生きていくのが読む前以上に楽しみになった。
ただ、私みたいに、キャリアアップも、結婚や出産のライフステージ(便宜上そう呼びます)ステップアップも望まない、ただ毎日美味しいものを食べて笑って過ごしたいわ。って人以外が読んだら全然共感を得られないかも。
私はお友達に勧められて読んだんだけど、出会えて良かった本。
共感しすぎてなんか私のツイート見てるのか...トゥルーマン・ショーか...???となった。
でもこういう不安抱えてる人多いから、私みたいな人間がいたら読んでほしいね。
とつぜん!隙自語りすみませんなんだけど、
わたし英語を習ってるのね。5年近く習ってて別に全然ペラペラじゃないの。だけど先生と話してて楽しいから続けてるのね。でもせっかく英語習ってるなら資格取った方がいいのかなあとか。みんなにも、「資格取ってそういう仕事つけばいいじゃん!もったいないよ!」みたいに言われて、1回TOEICも受けたんだよね。でもさ別に、楽しいからレッスン受けるでいいじゃん。って思ったの、楽しいからって立派な理由やん、目的がなくたって勉強していいし、何も全てを人生のステップアップに繋げなくても、てゆうかステップアップとかしなくていいだろ!って思ったのよ。
毎日笑って楽しく過ごす、これって十分素敵なことだよね。
(隙自語り終了、ありがとうございました。)
この本の良いなと思ったところは、手放しで、何も考えずテキトーに過ごすことではなく、もし一人で生きていくとなったら、必要なことも教えてくれる。人との関わりで起こる問題も物語に絡めて書いてあって、普通に物語としても面白いから私は読む手が止まらなかった。
あとあのおにぎり屋さん行きたいなって思った。おにぎりだーぃすき♫
今普通に独身で相手もいないし、何の目標もなく生きてるけど、この本を読んで思った。毎日美味しい物食べて、友達と遊んだり、一人で映画みにいったり、こういう日常が私は愛おしいし、楽しいからいいやん♫納税してるし♫ってね♫
まあ貯金はもう少しちゃんとしよーって思った汗 -
Posted by ブクログ
南綾子の作品に出てくる登場人物はどうしてこんなにも痛々しく、それでいて愛おしいのだろうと思う。 彼女の作品はおそらく3作目(のはず)だが、出てくる登場人物はいずれもかなり難ありである。
今作もタイトルからわかるように、それぞれうまく行かない問題を抱えていて「死にたい」と思っているような人間が出てくる。
それぞれの「生きづらさ」はあるのだが、作中でシスターフッド足切り問題ついて展開されているところが好きだ。 「シスターフッド」は今やフィクションでは定番となっているし、現実にある女性差別に対抗する連帯として好意的に受け止められている。
たしかに今までの歴史のなかで女性差別に対抗してきた女性たちはシスターフッドと称される連帯があっただろうし、現在もシスターフッドというこの社会をともに生き抜く仲間や共闘する仲間の存在はある。
ただシスターフッドは女性なら誰しも発生しうるものだろうか、とも思う。
私はシスターフッドが扱われるフィクションは大好きだし、現実の社会でも女性差別の撤廃を目標に活動している女性たちが対談したり、共同でイベントを開催したりとシスターフッドが煌々と輝く場面は勇気をもらえるし、女性として心強さもある。
でもその「シスターフッド」は本当に女性なら誰しもが開かれているものなのか、と言われると首をひねる。
作中で奈月が発したように女性同士の相手を労ったり、変化に気づいたりするケア的な要素を多く含んだ会話が苦手な女性はシスターフッドに入れてもらえるのだろうか。
私の考えるシスターフッドというものは、そういったなめらかなコミュニケーションやケアをしあうだけのものではなく、女性差別の呪縛から女性を解放したい、されたいという思いを抱えているのであれば、そのあいだにコミュニケーションは必ずしも発生する必要はないと思っている。
しかし、女性ならこういうコミュニケーションができるはず、ケアができるはず、という言説は女性間でも、特にシスターフッドを熱く支持している人のなかでも、かなり根強いものに感じるし、それらが苦手な女性は存在しない、ゆえにできない人を排除しているということに思い至ってないのではないだろうかとも思う。 そこに切り込みを入れた展開はこのシスターフッド称揚激しい時勢ではかなり稀有なものだと思われるし、どんなコミュニティにもなじめない人の存在をとらえていることが南綾子の強みだ。
すごくきらきらしていて、まぶしくて魅力的だけれど、私の物語ではないと消沈してしまう作品も多いなかで、人間がもちうる痛々しさをとらえ、それでも必死で懸命に生きているのだと描くことで、どうにか報われてほしいと願えてしまうような魅力ある人物たちにこれからも魅了されていくのだと思う。 -
Posted by ブクログ
おもしろかった!
4人の友情が羨ましかった。
この方々と自分も同世代であるが、知人たちは、若い頃も知ってはいたけど、年をとると、また違う人になっていたりして、頻繁に会うことと疎遠を繰り返して、なお友達同士っていいなと思った。
みんな頑張り屋さん
夏枝さん、本当努力して仕事も繋げて、尊敬しました。
とても辛い時期もあっただろうけど、持ち前の明るさと自分が叶えたいものを掴み取る力がすごいなと思う。
自分のことをよく考えてるんだろうな。
過去があっての今なんだろうな。
過去から学んでるんだろうな。
一緒に歩いてくれる、仲間に入れてくれてる感じの小説で、励まされました。
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Posted by ブクログ
感動したー!あったかい気持ちで本を閉じた!
リズミカルな文体とユーモアで、
笑い系かと思いきや、いやいやどうして、とても深い!
主人公であり作者の南綾子さんが
婚活と失敗を繰り返す。見守るのは、
南さんをヤリ逃げし、他の女に刺されて死んだ山田。
この山田のセリフが
ズバリ確信をつき、南さんも自分を知ることになり、
幸せとは?結婚とは?自分のなりたい姿は?
パートナーとは?答えを見つけていく。
この、南さん。とにかく口が悪い。ニックネームの付け方が絶妙で笑ってしまう。あれ?なんか私と似てるかも?親近感。
ドラマは見ていないけど、小説の方は、
軽いだけじゃない、全婚活者に読んでほしい。
いや、むしろ、全人類に読んでほしい。
アメリカでコメディ映画にして「全米が泣いた」
にして欲しいくらいだ。 -
Posted by ブクログ
タイトルを見たときからずーっと気になってた本をついに読む。
なんて元気をもらえる本なんだろう…!わたしも響と同世代だし境遇も近いところがありかなり共感しながら読みました。友人や会社の同期はどんどんライフステージを昇っているのに自分は同じところに居続けてる気がする、下手したら後退してさえいるんじゃないかと不安になることがよくあるんですが、それでもべつにいいんだなと。同じところに居続けるのも人生。安泰で平穏な生活のために働くわけであって、仕事にやり甲斐とか自己実現みたいなのは求めてない。こんなふうに生きてもいいんだって勇気づけられました。わたしも桜子さんみたいに自分のために生きたい。現代っぽいなと思ったけど、別段そういうわけではなく、昔からこういう人はいたんでしょうね。いまはこういう人が増えたのと可視化されやすくなったというだけで。わたしのバイブルにしたい一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ただ楽しく生きていたいって思ってたらここに辿り着いてただけという桜子さんの生き方に憧れた。人生のスタンプラリーを押すように彼氏を作って結婚して出産して…という価値観に縛られることは、本当に自分のしたい生き方ができないことにもなり得るから、自分がどうしたいのか、自分にとって一番の幸せとは何かをよく考えないといけないなと思った。心に響く言葉がたくさんあった。
「金、健康、友達、この三つがないといろいろ半減だから。この三つの確保だけは、今のうちからがんばるべし。」
「生涯独身女性の先輩として、お金に関していくつかアドバイスをあげましょう。まず、働き続けなさい。早期リタイアなんていう悪魔の言葉に惑わされないように。そして、誰かの口車に乗せられて不動産を手に入れようとしないこと。本当にその家に住みたいならいいけど、損得で判断はしないように。三つ目は、自分へのご褒美という名のつまらない消費をやめること。一見有意義なお金の使い方に思えるけど、結局はただの消費行動でしかないんだから。自分にとって本当に必要なものだけお金を使いなさい。」
自分が生活できるだけのお金を稼いで、自分のためだけに時間とお金を自由に使うことがこの上ない幸せだっていうのはすごく共感した。自分の心を守るために人に対して無関心なところはいいかもなぁと思った。私にとって人生の指南書になった。
タイトルからして共感だったから、南綾子さん私好みかも!
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