南綾子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ独身のまま中年になったことを、うだっと後悔している人を見ると、ちょっとイラっとする。
え、うだっと後悔するくらいなら、伴侶を得るために、なにかすればよかったんじゃないの?
ありのままの自分を受け入れてーなんて幻想だと、20代のころに気付くところでしょうと。
「自分が頑張って手に入れたなにか」ほど「あなただってできるでしょ」とつい思ってしまう。
その後ろには、その人にはできない事情がきっとあるはずなのに。
「不器用さ」というのは、ある種の言い訳に見えてしまって、でもそれは、自分で乗り越えられた側からの傲慢さだろう。
こういう人たちもいるんだろうし、40代は大変でも、自分で人生をちゃんとコントロールすればその先50代は楽しくなるかもしれない、という希望なのかもしれないけれども、あくまで自分の身の回りだと、40代のがまだ人生コントロールしやすくて、50代のが(自分の健康とか体力低下とか、親とかいろいろあって)大変そうよ…?というのが実感値で、そのギャップが何となく腑に落ちない。
それでも、最後は全員、きちんと自分を持って、生活している様子が見えたのはよかった。
地に足をつけて生活することの大変さよ。 -
Posted by ブクログ
女性作家たちが描く「たったひとりを求める」恋愛アンソロジーでした。
1番好きな物語は、瀬尾まいこさんでした!
飛鳥井千砂さん 「神様たちのいるところ」
元彼、10年前の約束を覚えてくれているか?
約束の地、ギリシアで待つ。
大人の青春か?と思ったらビターな大人フレーバーでした。
ビターよりもほっとする環境が似合う主人公でした。
彩瀬まるさん 「かなしい食べもの」
同棲しはじめた彼女が食べたいパンを作ってという。
パンの謂れを知ったら、作りたくないだろうなと思った。
けど作った彼をカッコいいと感じた。
そして哀しさを乗り越えていく2人に幸せになって願う読後感でした。
瀬尾まいこさん 「運命の湯」
私の名前はジュリエット。あーロミオ、ロミオはどこ?
瀬尾まいこさんの小説を全部読むためこの本に辿り着いた。
やっぱり瀬尾まいこさんの文体が好き、心地よい。
ジュリエットを見つめていたロミオに出逢って良かったね。
西加奈子さん 「宇田川のマリア」
あなたよりも立派な小説家になってやる!
はちゃめちゃな短編でした(笑
南綾子さん 「インドはむりめ」
結婚してもお母さんになっても、絶対に絶対に友達でいようね、約束してから…もう30歳。
日常のショートムービードラマのようでした。
読んで流れていった、そんな感じでした。
柚木麻子さん 「残業バケーション」
同じ趣味を持つ同僚と盛り上がったドラマ…そして。
主人公は男と思って読んでいたら女でした(笑
飛び越えたくなったり、訳も分からず行動できちゃう時に、突っ走れるか、踏みとどまるかで人生は変わるのでしょうね。
小説の中も悲喜交々でした。 -
Posted by ブクログ
土肥恵太は、新卒で入った会社を上司からセクハラを受けて辞め、派遣会社ではおばさんのストーカーにメンタルをやられて辞め、今は叔母が営むダイエット教室のバイトをしている。
任せられた業務は、途中で退会した人たちを再入会させることである。
そのリストの中に、元同僚でストーカーおばさんの小百合がいて…。
いつのまにか、小百合もダイエット教室の仕事をするようになる。
ストレートなタイトルから太ってる人が華やかに変身するのが見えるのかと想像しそうだが、外見じゃなく内面のことである。
痩せることは綺麗になること、そして幸せになるというのが正解なのかを提示している。
けっして暗くならないのは、三十過ぎて童貞で意気地なしでキモいと言われている土肥とのやりとりに笑えるのである。
小百合の言葉のチョイスが凄すぎて怒涛のユーモアに何度も笑ってしまうのだ。
人の弱さや醜さも笑いがあることで救われる。
何より気の弱い土肥恵太が、けっしてその人を否定しないことや最後まで黙って話を聞いていることで、女性は自分の意志で次に進めるのではないのかと感じた。
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会社で受けたセクハラにより会社を退職し、無職となった「俺」である土肥恵太がダイエット教室の勧誘のため、元同僚である小百合と共に、今まで入会したものの挫折したりリバウンドして退会した女性たちに会いにいくことになる 勢いのあるキレのいい小百合の言葉と個性が強い各章のターゲットたちのキャラクターが一気に読ませる 全体的に流れる自己肯定を促す流れとクソみたいな男たちを一蹴していく様子は読んでいて爽快感がある ただモヤモヤとするのは退職まで追い込んだ主人公へのセクハラや常時行われる罵詈雑言に含まれているセクハラがどうにも軽い扱いなことだ 男から女に行うことに対して、女から男に行うことには随分と鈍感な印象がある
最後の章は小百合目線となるが、母の遺したものの怖さと言ったらない ふとイグアナの娘を思い出した -
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感想
ブラックジョーク満載だな。あだ名の付け方がエグい!
彼氏がほしいのに結構選ぶなぁ。みんなそういうものかな。
なんかかなりの自己肯定感の低さと選り好みが矛盾した感じで、もう少し楽に生きればいいのにと感じてしまった。
あらすじ
筆者の実体験に基づく小説。一部フィクションもあり。32歳になった筆者の前にやり逃げされた山田が現れる。山田は数日前に死んだ幽霊であるとのこと。成仏するために筆者の婚活を手伝うという。
合コン、お料理合コン、お見合いパーティ、お見合い、婚活サイト、漁師の嫁募集、様々な男と出会い、上手くいきそうになるも断るなどジェットコースターのような展開が待ち受ける。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「とにかく誰か1人でも幸せになってくれ!」と早いペースで読み終わったが、4人とも独身のまま終わった。
特に春来は心を入れ替えて仕事と自炊を頑張るようになったが孤独であることに変わりなく終わり少しモヤモヤした。でも、夏枝と安易に結婚してご都合主義にならなかったのが現実味があった。
正直言うと大人になってから頻繁に会える友人がいて羨ましい。既婚でも寄りかかる先が家族だけでは寂しい気がするし、既婚でも独身でも孤独感は付き纏うのだろう。既婚者だった夏枝や秋生が離婚を選び、真に自分に合う生活スタイルを見つけたように結婚も向き不向きがあるように思える。
独身の自分が読んでいて特にやっかみを感じるのは「都会で人間が多いから友達を近くに作れるんだろう」だ。でも違う。きっと夏枝のように周りを頼り頼られる存在でいようと積極的に動けないし、真冬のように1人行動が平気な上に他人の幸せを心の底から祝えない。春来ほど自堕落ではないが覚悟も決められないし、秋生ほど奔放でもない。
ただこの4人なりの平穏がまぶしく、気の合う友達が近くにいる幸運が羨ましい。 -
Posted by ブクログ
ダイエット教室で途中退会した元生徒に再入会させるために会うことに・・・
痩せたいと願う女性達が向き合っていることとは・・・
ダイエットに対する女性の気持ちや世間の考えが知れます。
そして。小百合と恵太のやりとりも毒すぎて面白みのある小説です。
ダイエットって綺麗になるためや健康のためなど、本来は自分のためなのに結果的には他人のためにやっていることが多い。
自分の体は食べたものでできている。
それを他人に決めてもらったり、自分の好きなものを我慢したり、それを言い訳にせずに自分の軸を大切に生きていきたいと思いました。
少し、ダイエットに対する考え方が変わりました。
まさに体脂肪率ではなく心脂肪率を確認するためにはいい小説です。
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