あらすじ
高校卒業から十二年、結婚に興味のない同級生四人組は何かと集っては自虐の酒盛り。職場の上司と不倫関係の紀子、同じく取引先のテレビマンと不倫中の晴美、フリーターと同棲中の美穂、そして何年も彼氏なしの私。「お前たち焦ったりしないの?」ひょんなことから仲間に加わった同級生・達也の心配も、どこ吹く風の四人だった。ところが、三十歳を迎えた途端、四人それぞれに人生の転機が! 契約切れ目前の非正規社員である私は、中国転勤・上司の薦める見合いに乗る・どっちも断って仕事も失う、の三択を迫られることに。ひとまず見合いしてみることにしたのだが…。恋愛アンソロジー『運命の人はどこですか?』収録の傑作短編。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
面白かったです。
特に印象に残ったのが、初めて読む南綾子さんの作品。
主人公がめんどくさいって何度も言うのがグサってくる。
後、友人が結婚をあっという間に決めたり、結婚てそんなものだよなと思う。
中途半端な関係の相手との先も知りたい。
後、独身で派遣はきついなあと改めて思った。
それから、みんな平等に歳をとる。
今のままではいられない。
高校生に戻りたくても戻れない。だから若い人には今しか出来ない事をして欲しい。
Posted by ブクログ
何人かの作家さんが1度に読めて、
読みおわったあとは、気に入った作家さんの作品を調べてみたり、さらに読書の世界が広がった気持ちになった。
最初のお話が個人的には好きでした。
どこかで一歩踏み出さなきゃ始まらないことは、わかってる、でも、1人だとうまく進めず、誰かからの後押しがほしい。
そんな気持ちは誰しも1度は経験あるんじゃないかなぁ…とおもいながら読みました。
何事も一歩の行動は大切だな、と思ったお話でした。
Posted by ブクログ
6人の女性作家のアンソロジー。飛鳥井千砂目当てで読んだけど、南綾子の「インドはむりめ」と、柚木麻子の「残業バケーション」がよかった。これから恋が始まるそわそわする感じ。
Posted by ブクログ
色々な作家さんを1冊で読めてお得な気分。
それぞれの作風が色濃く出てて面白い。
ほっこりもあればぶっ飛んでるものもあり、主人公の女性もいろんなタイプがいて、本当に1冊でたくさん楽しめました。
運命の人っていうのは、白馬に乗った王子様だけではない。
タイトルと表紙から、甘々恋愛小説だと思って読むとかなり期待はずれなので要注意。
飛鳥井千砂
「神様たちのいるところ」
彩瀬まる
「かなしい食べ物」
瀬尾まいこ
「運命の湯」
西加奈子
「宇田川のマリア」
南綾子
「インドはむりめ」
柚木麻子
「残業バケーション」
Posted by ブクログ
6人の女性作家が書いた短編集。普段読まないタイプの本だけど、先週のZoom飲み会で友人が紹介してくれたので読んでみました。
正直、西加奈子さんの話はイマイチだったけど、それ以外はそれぞれが全然違うテイストですごく面白かった!そこまで恋愛要素強めでも無いし、恋愛モノに興味無い人も楽しめる作品だと思います♪
柚木麻子さんのは、段々相手の事を好きになっていくドキドキ感が伝わってすごく面白かった。この話を一番最後に持っていくところに編集者のセンスも感じました♪1話目の飛鳥井千砂さんの「あれ?こういうテイスト??」もなかなかスパイスが効いてて面白かったし(笑)、一番本のタイトルに近い彩瀬まるさんのはめっちゃほっこりしたし、瀬尾まいこさんのは単純に文章が面白くて、かつ微笑ましい感じで嫌されました☆
南綾子さんのも、割とめんどくさい事が嫌いでは無く、興味のある事に対してはいつも全力投球の僕とは違ったタイプの女の子が主人公で、何でもすぐめんどくさがる人の気持ちがちょっと理解出来て面白かった♪
絶対に自ら進んで手に取るタイプの本では無いけど、たまには普段読まないタイプの本を読んでみるのも良いものです☆
Posted by ブクログ
お気に入りの作家、飛鳥井さんと柚木さんの作品が読みたくて購入。目当ての二人の作品は安心の面白さ。彩瀬さんと瀬尾さんのもよかった。運命の人、ていうとつい恋愛関係かと思っちゃうけど、それだけじゃないですよね。
Posted by ブクログ
飛鳥井千砂と柚木麻子目当てで購入。飛鳥井千砂は何かを期待したくなる女ごころが切なくてイタイ。彩瀬まるは初読み。可もなく不可もなく印象が少し薄い。瀬尾まいこは切り口が少し違い、こういう運命の人もいいな、とほっこり。西加奈子は個人的にはあんまり。南綾子も初読み。なかなかいいと思ったので他の作品も読んでみたい。柚木麻子は短いながらもうまい具合に小道具をちりばめて彼女らしく起承転結のある話を結んでいると感じた。一番は飛鳥井千砂かな。2013/171
Posted by ブクログ
神様たちのいるところ ★★★
良い意味で裏切られて嬉しかった。
かなしい食べもの ★★★★★
一段落が長く感じて少し読みにくかった。
けど、お話的にはすごくすき。
運命の湯 ★★
銭湯に行きたくなりました。
宇田川のマリア ★★
西さんの作品は、「サラバ!」しか読んでないからわからないけど、西さん作品に出てくる女の人は面白いなぁ。
インドはむりめ ★
うーん、って感じ。全部中途半端に終わった。
タイトルが弱い気がする。
残業バケーション ★★★★★
よかった〜。心がほっこりしたし、
ラストに近づくたびにきゅんきゅんした。
Posted by ブクログ
自分の求めるたった一人の人はこの世のどこかにいるはず!
をテーマにした女性作家6人のアンソロジー。
やっぱり 心にゆっくり染みわたる優しい 瀬尾まいこさんの作品が よかったです。
Posted by ブクログ
全部ラブラブした感じかと思いきや、ハッピーエンドだけじゃないところや人との運命的な繋がりが題材となってるのもあって、恋愛だけじゃないのが良かった。
最後の話が好き。
Posted by ブクログ
鳥居千紗さん、南綾子さん、綾瀬まるさん、瀬尾まいこさん、西加奈子さん、柚木麻子さんの6名の女性作家による、"運命"にまつわる物語を収録した短編小説集。
初見の作家さんもいたけれど、最も記憶に残ったのは、柚木麻子さんによる「残業バケーション」。
少しずつ関係性が変化していくのに伴って、仕草や言葉遣いも変わっていく描写が良かった。
職場では多少なりとも人の入れ替わりはあるものの、コロナのこともありお互いのプライベートに踏み込まなくなり、久しくこういうの経験してないなー、と懐かしくて甘酸っぱい気持ちになれました。
Posted by ブクログ
知ってる作家さんもいれば、はじめましての作家さんもいて
すごく盛り沢山な感じの本だった。
飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」
元カレとの約束でギリシャに降り立つ。
彩瀬まる「かなしい食べ物」
同棲中の彼女から枝豆チーズパンを作るようねだられる。
瀬尾まいこ「運命の湯」
呂三男じいさんとジュリエット。
西加奈子「宇田川のマリア」
殺されたはずなのに、みんな私のことが見えるの?
南綾子「インドはむりめ」
結婚してもお母さんになっても、絶対に友達でいようね…。
柚木麻子「残業バケーション」
昔のドラマを録画したビデオを探し出す。
私、西加奈子さんの作品を初めて読んだんだけど、
ぶっ飛んでたー笑
あれ、これ、私の好きなヤツー笑
ちょっと嬉しい出会いがありましたー!!
Posted by ブクログ
タイトルから広がる私の想像とはちがった物語たち。それぞれに味がある。
瀬尾まい子さんの物語が、瀬尾さんらしくて好きだった。
南綾子さん、初読みの作家さん。
はじめての出会いがあるのもアンソロジーの楽しさだと思う。
Posted by ブクログ
自分の求める「たったひとり」を探す主人公たち。
個人的によかったのは、飛鳥井千砂さんの『神様たちのいるところ』と柚木麻子さんの『残業バケーション』かな。
昔の何気ない約束を忘れられない気持ち、わかります。
相手が覚えているかもわからないのに、忘れているだろうなと思いつつも、じっとしてられない感覚。
何かを変えたくて、何かしなきゃともがいて。
約束って、お互い覚えていたら美談ですけど、片方だけ覚えてるのは切ないですよね。
同僚なのに存在感がなくて、趣味が同じとわかってから急接近!というのが、とてもときめく感覚が伝わってきて好きでした。
親近感わいて、急激に距離が縮まっていくのが自分でもわかって、それに戸惑うところが微笑ましい。
こういうドキドキ好きだなぁ。
同じ趣味で同じテンションで話せる相手っていいですよね。
そんな人と付き合えたら楽しいだろなぁ。
Posted by ブクログ
きっとどこかにいる、わたしだけの運命の人。
「運命の人」に感じる響きは、ロマンティックだけど、少し滑稽。それが「運命の人」だとどうしてわかるのだろう。本当にそんなことがあるのだろうか。信じて探し求めているなんて、ちょっと夢見すぎでは。けれど、やはり、「運命の人」ということばの響きは美しく、夢に酔ってもいいのではないか、と思わせる。そんな優しくて、あたたかくて、哀しい話が揃っている。
瀬尾まいこ「運命の湯」ジュリエットが探すロミオはどこにいるのか。思わぬところにいたロミオと、信じ続けてきた「運命」をジュリエットがどう解釈するかがポイント。
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんの本かと思いきや、色んな作家の短編集だった。
読んだお話
*飛鳥井千砂さん→神様たちのいるところ
昔の約束を信じて遠い地までやって行く、という話。先が気になってワクワクして読めたけど、よくある話かなぁと。
*瀬尾まいこ→運命の湯
ジュリエットという名前の人がロミオという名前の人を探す物語。
まさかよく行く風呂屋の番台さんとは…
これも先が読めた。
やっぱり本のタイトルが運命の人はどこですか?だから短編集だといきなり先が読めるのかもな、、
他の作家さんは時間無くて読まず。
短編集じゃなく、その作家だけの本なら読めたかも。
Posted by ブクログ
瀬尾まいこさんが好きで話しが入っていたから購入。ロミオを探すジュリエット、銭湯好きのジュリエット、かわいいなーとほっこり。ロミオには笑っちゃったけどやっぱり運命なんだ!灯ちゃんのはなしもすき。パンを食べると地に足がつく感じがなんとなくわかる。主人公の女性が大学生〜30代までと幅広いのでいろんな女性が自分はこの話が好きっていうのがあるんじゃないかな。
Posted by ブクログ
本のタイトルからちょっと手に取るのが恥ずかしかった。
作中に出てくる女性が皆独身30歳前後、という設定。
・「神様たちのいるところ」飛鳥井千砂
アテネの街の描写が綺麗。
アクロポリス遺跡、フィロパポスの丘、早速ググって調べました。壮大なところ。
10年後に約束の地で再会しようという設定はベタですが、元カレへの心残りから揺れ動く心境に少し苦しくなりながらもラストどうなるのかが気になって仕方がなかった。
★★★★
・「かなしい食べもの」彩瀬まる
『かなしい食べもの』というタイトルから、途中でだれか死んでしまうのか、とか発想力の乏しい頭で考えていたのですが、なんともいえない昔の思い出のキーアイテムだったとは。
透の仕事が魅力的で、そこをもっと読みたかった。
彩瀬さんの作品の、働いている人の描写が好きです。
そして、お互いが寄り添いながら想う気持ちが伝わってきてこの先の二人も応援したくなるようだった。
本書一番の作品です。
★★★★★
・「運命の湯」瀬尾まいこ
運命のロミオがまさかの場所で現れたのがよかった。
ロ(↑)ミオではなく、呂三男(→)さん。笑
昔の人もなんだかんだで一定数変わったお名前の方はいらっしゃいますので、いそうだなぁ。いや、いないか。
しかし運命の人とは、なにも恋に落ちたり結婚する相手だけではないからなぁ。
ほのぼのとした呂三男さんとの会話や、なにより銭湯という設定に大変ほっこりしました。
★★★★
・「宇田川のマリア」西加奈子
ぶっとんだところのある作風だなと。最後までまったくわけが分からない。
ただただ汚かった、という感想しか残らなかった。
著者の作品は初めて読んだけれど、他の作品読もうとは思えない。
★
・「インドはむりめ」南綾子
女4人グループに誰一人として魅力的な女性がいない…!
読んでてイライラする人ばかり。。。
人間味があるとかではなく、ただただ不快。
『なんかもーめんどくせーし現状維持でよくねー?』
みたいなのは現実ではよくあるけれど、こうやって活字にして読むとイライラしますね。
結局は達也が運命の人…なのかも…?ってラストですが
達也も達也でフラフラ女とつるむわ責任のとれない発言ばっかりだわで軟弱男!
なにより個人的に「むりめ」って言葉が嫌いです。
★★
・「残業バケーション」柚木麻子
相手とのちょっとした共通点からじわりじわりと好意を寄せる感じがリアル。
職場恋愛ってこんな感じで始まっていくんだなぁ、とか。
ラストで主人公の家に来た種田くんの口調がタメ口に変わるところがいい。
★★★
Posted by ブクログ
神様たちのいるところ/飛鳥井千砂
かなしい食べもの/彩瀬まる
運命の湯/瀬尾まいこ
宇田川のマリア/西加奈子
インドはむりめ/南綾子
残業バケーション/柚木麻子
読後一番の感想は、「恋愛アンソロジーじゃないやん!」です。運命は恋愛だけじゃない。
好きなのは【運命の湯】
おもしろかったのは【神様たちのいるところ】
意表をついたのは【宇田川のマリア】
彩瀬まるは、もっといろんな話を読んでみたい。
Posted by ブクログ
★かなしい食べもの
つらいとき、底に沈んでいってしまわないように、自分の手を掴んでくれた人。
その人が作ってくれた料理を、今も定期的に食べなければ落ち着かない女。
もうつらいことは過ぎているのに、落ち込むといつまでも同じ方法に縋る。
そうすることで、自分を安心させているのだ。
でも、そうやっていつまでも一人で膝を抱えているなんて、悲しすぎる。
今ある周囲との関わりを、自ら断ってしまっていることに、気づいているだろうか。
すぐに止めろとは言わないけれど、少しずつ減らしていこうよ。
Posted by ブクログ
西さんより前の短編で、そういう感じかーって読んでたら。西さん! 飛ばしてんなあ。運命の人はどこですか⁈って感じ。他のも悪くないのに、この本の1番を西さんがかっさらっていった。
Posted by ブクログ
キュンとするのかな?と思いながら読んでしまったため、ちょっと物足りない気分です。
短編で作者がそれぞれ違うので、色んな雰囲気を楽しめて良かったです。
Posted by ブクログ
それぞれの作家さんの作品が面白くない訳じゃないですが、このタイトルと表紙から想像するお話とは違う方向の話が多かった。
綾瀬さんと、南さんの文章は好みですけどね。
タイトルや表紙とフィットするのは、最後の柚木さんの作品くらいしかなかったなあ……。
同期ふたりのやり取りに、にやにやできました。
Posted by ブクログ
最初にこの本を見た時に、いろんな作者さんがいろんな恋愛小説を描くんだろうなと勝手に思っていました。
でも、この本を読んでいくにつれて、運命って恋愛に限らないんだなって思いました。
いろんな人との出会い自体が運命なのかもしれないなぁと思いました。
人との出会いを大切にしたいと思いました。
私は特に、「神様たちのいるところ」「かなしい食べ物」「残業バケーション」がすきでした。
Posted by ブクログ
知ってる作家さん、好きな作家さんがいたので思わず買っちゃった。そして1日で読破しました。1番好きな話は柚木さんの『残業バケーション』かな。最後に主人公と種田くんの距離がぐっと近くなったところにきゅんとした。「僕」から「俺」に変わる小さな変化に弱い。笑 全体的に恋愛恋愛してなくてよかったかも。どの話も運命の人を探して、まだその途中にいる感じ。短編だからしっかりとは終わらない。けど、まだ話は続いていくみたいな終わり方が良い。良き読書時間でした❀
Posted by ブクログ
「神様たちのいるところ」飛鳥井千砂
10年間に交わした元彼との約束のためアテネへ向かう
「かなしい食べもの」彩瀬まる
枝豆チーズパン
「運命の湯」瀬尾まいこ
ロミオとジュリエット
「インドはむりめ」南綾子
30才独身女4人+独身男1人
「残業バケーション」柚木麻子
九十年代ドラマ研究所
しかし何で妙齢(過ぎてるか?)の独身女は煙草+不倫女ばっかりなの?
Posted by ブクログ
「かなしい食べ物」と「運命の湯」は、個人的に好きな作風でした。
読んでいて、ハッとなったのは、「残業バケーション」という話。
自分も、面倒くさがったり、周りになんて思われるかという事を気にして、自分から、誰かや何かと繋がることを放棄してしまうような所があるから、種田君の言葉は心に残った。
自分でも気付かない内に、周りに壁を作ってしまってるのに、自分ではそんなつもりがないから、周りに遠ざけられてる気がして、悪い方、悪い方にばかり、考えてしまう・・・。
初めの一歩は、誰だって怖い。でも、その一歩を踏み出すからこそ、道が見えてくる。
待っていても何も変わらないし、始まらない。
自分から、アクションを起こしてみることも大切なんだと教えてもらった話でした。