外村仁のレビュー一覧
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これから「エルダー」に足を踏み入れる自分にとっては、希望と絶望の隣り合わせをつきつけるような一冊だ。
(いや、自分が属するソフトウェア業界ではとっくにエルダー側かもしれない)
かつてブティックホテルチェーンを立ち上げた、血気盛んな若者だった筆者。そのホテル業界の破壊者であるAirbnbに50を過ぎて参画したという物語、そして知識ではなく知恵で若い組織に貢献していった道程はFOMOに怯えるエルダー候補生たちに一縷の希望を示してくれる。
一方で、その知恵はどこからくるのか?人脈は?「エルダー」になるその前に、きたるべき日に備えた準備がなければ、ドロップアウトしてしまうのではないか?そんな絶望にも -
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若者の思考を学んだ後は、中高年の思考をば。AirB&Bが大きく成長した時期に、経営者や社員のメンターとして大活躍したチップ・コンリー氏の経験をもとに、中高年に対して、知識や経験を活かして若者をサポートし、社会課題を解決しようという呼びかけ。氏はこれをモダン・エルダーと命名し、立派なモダン・エルダーになるための心掛け、失敗事例等を解説してくれている。重要な項目としてあげているのが、「変化を恐れない」「新人の気持ちになる」「仲間と知恵を交換する」「アドバイスの能力を磨く」の4つ。当たり前のようで、おじさんになるとできてないことばかり。肝に銘じます。
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Posted by ブクログ
業界のことを知るには良書。
400ページあり読み応えはすごいがさまざまな国と企業の今が記載されておりファクトを押さえるにはとても良い。
例えば海外の事例も多くて英語の翻訳本だととても読めないが、日本の書籍なので難しい内容も理解できるように噛み砕かれていた。
食の価値の再定義
昔は大量生産大量販売
今は欲しいもののない世界
生活必需品はみんな持ってる時代
1to1のコミュニケーションが必要
さらにコロナで食事を作ることでリラックスして生活が豊かになることを実感する人も
時短、時間をかける、両方の価値を求める人がいる
食あり方
食のユニクロ
代替え肉
レベル1-6
キッチンOS -
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自身が想像してた未来の「食」がすぐそこまできているのだと思い知った。話題の植物肉を一例に、キッチンのハイテク化(本書ではキッチンOSと呼んでいた)が当たり前になるのだ。いままで効率性を重視していた「食」が健康やコミュニティ、表現など様々な側面をもち、必ずしも効率性だけが必要ではないのである。そしてその重要性を知っているのが今も活躍しているシェフだったりする。そんな食のエキスパートであるシェフと食品会社、そして業界外の会社個人組織が合わさって食の本来のあり方を見つけるのだと理解した。自身もその一部に入れるよう、食への在り方を今一度考え直したい。
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Posted by ブクログ
ネタバレフードテックの最前線の実例が色々と紹介されていて興味深く読めた
レシピをダウンロードして調理法などが自動で設定されるスマート調理具や、DNAテスト結果をもとに個々の買い物客に対して最適な食材をすすめる店など。
スマート調理具の代表であるInstantPotは全米の家庭の2割に普及しているそうだが、これも好き好きか。最近のレトルト、特に冷凍食品は本当によくできたものが多くなっている反面、日本でもミールキットが流行ってはいる。たぶん、あまり自動化が進んでしまうと外食や宅配との区別がつきにくくなるし、作り手の罪悪感みたいなものも惹起されるので、ミールキットみたいに一手間かけるものがそれなりの人気を博