きくち正太のレビュー一覧
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グリルドタマキのシェフが、おせんの料理に「脱帽」する。
比内鶏の親鶏の肉に、芋焼酎。金継ぎの技術を生かして、オカンする鍋:燗鍋を自分で作ってしまうおせん。料理、建物、室礼、器の体験に感動するシェフ。料理の持つ連続性をきちんと把握している。
そして、すもものために、お寿司屋へ。かんぴょうにわさびをあてにする。そうか、すももはおせんの子供でないのか。おせんはすももを守りぬく覚悟の上なんですね。覚悟というのは、自分のためだけではないのだ。古民家居酒屋一升庵は、すももの母親君香が残した店。それをおせんが受け継いだ。
「通にして通ぶらず、粋にして粋がらず」というおせんの姿勢を、すももも受け継ぐ。
ホウボウの昆布じめ、赤と白の合わせたき味噌の風呂吹き大根。
「流行に流されず、拵える側のエゴは、これっぽちも出さず、食べるものこそ第一義」という料理。
おせんの料理は、「淀み、無駄など一切なしの包丁さばき、一皿を作り上げてゆく」
おせんは、秋田の西馬音内の山の中の200年以上経った藁葺き屋根の古民家の差し鴨居の紅梁にほれた。茅葺き屋根の解体をすることで、先人の匠の技術に驚く。家に合わせて、住み、使う。
すももの父親は、シンガポールの日本料理アカデミーのプロフェッサー。
すももの母親、君香は一升庵がオープンする直前に亡くなったのだった。 -
Posted by ブクログ
やはり、マンガはおもしろい。フランス料理の創作ビストロ店の駆け出しの男 荒井コージ君。美食(ガストロノミー)を目指し神楽坂のレストランのグリル・ド・タマキに修行に出る。食の総合芸術、ガストロノミー。そのシェフは、女優たちにモテまくり、タワマンに住んでいる。人生の指針とする。
ところが、先輩の店で偶然会った人 河村先生に、茅葺きの古民家居酒屋の一升庵に連れていただく。
そこで出会った味。素材を活かすということは、シンプルでいい。気取らず、その味を引き出す。
女将で料理人のおせんは和食の持つ、魅力を引き出す。エダマメ、小茄子、ながらみ。平凡な非凡。
おせんは台所のトントンという音が魅力だという。カツオづくし、心づくしなのだ。
そして、季節にあった素朴さ。カツオのたたきと言っても、侮るのではない。出汁卵焼きでなく、卵焼き。荒井コージの彼女は、先輩に寝取られる。コージのつくるパスタなどの美味しい料理もいいけど、毎日食べるなら出汁巻き玉子が食べたくなるのと言われる。
荒井コージは、続けておせんの店に行き、わさびをたっぷりつけて食べ、必死に泣くのだ。
盃で高麗青磁の金継の魅力が。そして、荒井コージは、おせんの弟子になるのだ。
青春だね。料理の本質とは何か?ふーむ。荒井コージくんが、どう成長するのか。2巻以降が楽しみだ。
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