北野唯我のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
もうすぐ開業して職員を何人か雇うため、すごく参考になった。もともとチームビルディングに興味があったけれど、この本はデータを元に何が重要な因子なのか語られていて納得しやすかった。
見える化が進んでいる時代と同じように、職場内の開放性(オープネス)が事業価値と比例するほど大切なのだ。
経営開放性、情報開放性、自己開示性の3つともが高いことが必要とされるが、あくまでオープネスは衛生要因であり動機付け要因ではないので、ある一定ラインを超えると意味がなくなってくる。
ただ、結局事業内容が最も重要で、それがしっかりしていないと成り立たない。オープネスを高めてチームの力を高めるよりも、事業戦略をしっかり立てていくことの方がより重要なのだ。
しかし、オープネスが低ければ組織のピボット力は低くなり、変わりゆく激動の時代に置いていかれてしまう。
オープネスをいくら意識していてもそれを阻む因子は必ず現れる。
①ダブルバインド
②トーションオブストラテジー
③オーバーサクセスシェア
これらの3つは組織でよくあるオープネスを阻む因子である。常にこういうことにならないように意識しておかなければ、気づいたらオープンネスがどんどん低くなってくる。
このオープンネスは組織のカナリア的存在になり得る。経営幹部との風通しの悪さを自覚し始める社員が増えると、それは経営が悪くなっている兆候なのかもしれない。
収益状態も将来へのビジョンも常にオープンにして社員に伝え、かつ何でも言いやすい雰囲気作りが大切である。
何でも言いやすい雰囲気を作るためにも、何を言われても真摯に答えて怒らないことが大切なのだろう。 -
ネタバレ
考え方が覆る。
上司を見て働くか、マーケットを見て働くかが、会社がなくなっても生きていけるか否かを決める。
給料は君が自分という商品を会社に売り、会社がそれを買うから発生している。という思考、大切だと感じた。
自分の市場価値は技術資産、人的資産、業界の生産性の3つの要素から構成され、この3つを結んだ箱が大きいほど、給与の期待値は高い。
仕事とは生まれて、だんだんと消えていくもの。
本当に大切なことは、周りは馬鹿にするが、理屈から考えると正しいことにこそ眠っている。
特別な才能を持たない人間にとって、重要なのはどう考えても、どの場所にいるか、つまりポジショニング。
会社を選ぶ際に重要なのは市場価値だけでなく、働きやすさ、活躍の可能性である。
市場価値を高めていけば、いつでも転職できる、他でも活躍できるし、自ら起業などの選択肢も出てくる。重要なのは、いつでも辞めれる世の中ではなく、対等な立場で相手と接する権利を手にする。ことが重要なのではないか。食べていく力を身につける、自信はそこから生まれる。大事なのは目的。
働く人にとって、自分の会社の商品やサービスに誇りを持てるかどうか。はやはり重要。
転職できる思考法を手にする事で、会社自体にも良い影響を与える。古い体制や古い習慣を壊す破壊力を持つのではないか、と感じた。
どうしても譲れないくらい好きなことなど、殆どの人間はない。楽しめることなんて必要なく、心から楽しめる状態が必要。仕事を楽しむ為には、市場価値がある程度あること。求められるパフォーマンスと市場価値がある程度釣り合ってることは必要条件。ゲームと同じ。
そのうえで、自分への信頼が大切。(自分に嘘をつかないこと) 市場価値を高め、そのうえで迷った時に、自分を嫌いにならない選択肢を選ぶことが重要。
being型の人間にとって好きなことは見つけるものではない、見失うもの。今日まで至るまでに見失ってしまったもの。(得意なことを好きなことに近づけること)
好きなことが見つかったら、自分のラベルにする。そのラベルが仕事を選ぶ1つの判断軸になる。それは市場価値の軸とは違い、心からワクワクするような軸。キャリアとは結局デザインで、デザインとはある判断軸に基づいてやるべきか、やらざるべきかを選ぶこと。
そして最後は腹を括るべきタイミングで腹を括ること。
-
Posted by ブクログ
天才、秀才、凡人とそれぞれの視点から小説風に作られた物語。
自分は天才(か、もしくは大馬鹿者)の項目に、共感することが圧倒的に多かった。
特に、秀才には興味がなく、凡人には理解してほしいというところ。
近頃、所属組織で展開されたことに対して
前々から社長これ言ってましたよね?
→初めて発信された内容だけど?
→過去の発信内容を確認すると、使う言葉は変わっているが、ニュアンスは同じ
という、やりとりが多い。
天才は、抽象的とか、肝心なところで魔法を使う、なんてことも言われている。
すこし寂しく孤独を感じていたときに、この本が自分の心を代弁してくれた様で気持ちがラクになった。
これから、共感して支えてくれる人を見つけて、自分が本当に天才だということを世の中に証明したくなった。
(悔しい思いを感じているので、自分の価値を証明して見返してやりたい。
それを1つの目標として努力を続ける。)
いいキッカケをもらえた本。 -
Posted by ブクログ
キャリアのフェーズが変わり、仕事に夢中になれないが辞めたいというほどでもない、というモヤっとした状況をなんとかしたく本を探していたところ、こちらの題名に惹かれて購入。
キャリアのスタート時点の考え方からはじまり、少し予想していた内容と違ったかなと思ったが、いくつか参考になるところがあった。
・仕事で関わる相手のダメなところフォーカスしがちだが、良いところにフォーカスし(本書では「北極星を見つける」と書かれている)、そこをとことんあてにする。
・誰にも真似できないことでなく、10人に一人くらいはできることをいくつか極める。それを武器に理不尽な仕事をやらなくて済むような交渉に使う。
・毎日3行ログをとり、それを自分の取り扱い説明書とする。
1行目:事実/今日最もインパクトのあった出来事
2行目:感情/その出来事に対して、自分はどう感じたか。
3行目:仮説/次に同じ状況が来たら、自分はどうするか。
この他に、自分の資産を確認するという項目があり、こちらを考えてみてちょっと愕然とした。
①助けてくれる人 5人
②自分がいなくて困る人 3人
③負債のある人 2人
全項目、ほぼいない‥。これって仕事(会社)に対して全然深入りできてないってことじゃん。。
そら楽しくないわな、と。
これに気付かされたことはこの本を読んで一番良かった点かもしれない。
もう一歩、仕事やそこにいる仲間たちに踏み込んでみようと思う。 -
Posted by ブクログ
ビジネス書として読みたい派だが、物語化しやすいテーマであるし、確かにストーリー仕立てだと頭に残りやすいのでその点は良かった。
財務諸表、求人媒体、面談から、家族やパートナーへの相談の仕方など、転職にまつわる幅広い思考法について一気通貫にまとめてあるので参考になるだろう。
そこまで目から鱗な内容はないが、1%のTO DO型人間と99%のBeing型人間は刺さった。
確かに「どんな手を使ってでも、どんな条件であろうとも○○をする」という人はアスリートから音楽好きの知人まで何人か思い浮かぶが、かなり稀だ。翻って、私はこれまではTO DO寄りなのかなと思っていたものの、倫理観、家族との時間、働く環境などいくつもの条件を総合して最もポイントが高そうなものを選んでいるため、まごうことなきBeing型だということが分かる。
社会人人生の中で私は転職的なこと(フリーター→共同経営→無職→アルバイト→正社員→正社員2社目)と経験してきたため「まぁそうだよね」という納得感は強い。
個人的には個人事業主としての独立を将来的に想定しているため、応用できる部分がないか、という視点で読み進んだ。
独立や起業といった場合は組織に飛び込むわけではないので考え方にやや差があるが、個人的なバリュー視点では応用が利く部分はある。
人材の流動性は実際日本経済の活性化から、ひいては国民全体のQOLの向上まで重要なポイントなので、多くの人がこの思考法を備えておくことは価値があると思う。