櫛木理宇のレビュー一覧

  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラー。短編集。
    有栖川有栖さん、貴志祐介さんのようなミステリ作品を書く作家の作品は、やはりミステリ的な雰囲気あって、ミステリ好きとしては読みやすい。
    有栖川有栖「アイソレーテッド・サークル」が一番好み。ホラー版クローズド・サークル・ミステリ。

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    2025年05月05日
  • 死蝋の匣

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    親からの愛情を受けられなかった子の末路。目は死に、愛情は歪んだ形で相手に押し付けられる。
    親からの過剰な愛、もしくはネグレクトによって異常な環境で育った子供達。児童ポルノに売り飛ばされるなど、その重い過去は消して無くならない。
    全ての人がそうなるわけではないが、父親も母親も、両方の役割を担うことが必要だと感じた。
    わかるようになってから、では人は変えられない。

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    2025年05月02日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    物語の中に何度か出てくるフレーズ
    『skeleton in the closet/
    クローゼットの中の骸骨』
    公にできない秘密や隠し事

    家庭内の暗黙のルールや外に出さない話は、
    どの家庭にも多少はあるだろう。
    でも各々に秘密の重さや深刻さは違っていて、
    それが一人の人間の人格を歪ませたり、
    壊してしまった結果、他人の人生までも
    狂わせる凄惨な事件が起きたら。

    押入れの再奥に隠した死体を見た時、
    殺人に至った理由が分かるのだろうか。

    それとも、理解できないことが不安だから
    自分に都合がよくて納得できる理屈を見つけて
    分かった気になってしまうのか。

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    2025年05月01日
  • 骨と肉

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    グロくて怖かった…。子供の頃トラウマとそれが今後に与える影響など、テーマがとても面白い。ただ文章が稚拙な印象が拭えない。難しい表現も少ないので読みやすいとは思います。

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    2025年04月30日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラー小説はあまり読みませんが、好きな作者ばかりだったのでアンソロジーならと読んでみました。お化け屋敷とかは大嫌いなので、心配でしたがミステリー要素もあってさくさく読めました。
    ミステリーとの違いが、原因がはっきりしないことかなと思いました。
    個人的には有栖川先生の作品が王道ホラーって感じです。そして、「お家さん」が好みです。時代物のホラーなので不気味さが現代と違うなぁと思いました。「追われる男」では、ハラハラ感と謎が残り、「猫のいる風景」ではドキドキの心理戦や想像される残酷な結末が味わえて、刺激を味わえました。

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    2025年04月29日
  • 骨と肉

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    残酷が足りない…こんなこというとサイコパスに見えるかもだけど、この作家さんに期待したのが残酷だったので足りない…って思ってしまうんだ。狂気が…っ見たい…!

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    2025年04月25日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    得体が知れない、薄気味悪い、正体不明、
    ぞわりと不快で不可解な残滓が漂よう物語集。

    アイソレーテッド・サークル 有栖川有栖
    お家さん 北沢陶
    窓から出すヮ 背筋
    追われる男 櫛木理宇
    猫のいる風景 貴志祐介
    車窓 恩田陸

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    2025年04月24日
  • ホーンテッド・キャンパス 恋する終末論者

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    ホーンテッド・キャンパス第5弾。
    もう、ホラーは単なるエッセンスでこよみちゃんと森司の恋を見守る小説です。

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    2025年04月17日
  • ホーンテッド・キャンパス 死者の花嫁

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    ホーンテッド・キャンパス第4弾です。
    サクサク読めて良かったです。
    こよみちゃんと森司は進展が遅すぎる笑。

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    2025年04月17日
  • ホーンテッド・キャンパス 桜の宵の満開の下

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    ホーンテッド・キャンパス第3弾。まぁ、普通に面白かったです。『覗く眼』は小さい頃隙間から誰かがのぞいてたらって考えると怖かったな。
    まぁ、本と本の間とかカップとソーサーの間とかその辺は怖くなかったけど‥。
    カーテンの隙間とか押入の襖の隙間とかはヤバかった。

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    2025年04月16日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    ネタバレ

    フリーライターの世良未散は「女子中学生墜落死事件」の記事を書かせてもらったことをきっかけに、いろんな事件記事を書くようになった。すると中学時代の友人であり、殺人で指名手配中の古沢福子から連絡がくるようになり……。

    未散のあつかう事件はどれも裏があるものばかりで、出てくる人たちも歪な環境のなかで育った人ばかり。それは指名手配中の古沢も、そして主人公の未散もおなじだった。

    ストーリーはおもしろかった。事件の真相もいろいろ工夫されていて、納得のできるものになっている。でもなんかスッキリしない。どの章をみても気分のいいものはなく、鬱々とした気持ちにさせられる、そんな一冊。

    スッキリしないのはおそ

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    2025年04月13日
  • 死蝋の匣

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    ネタバレ

    シリーズ2作目。今回も凄惨な内容。
    子どもが育つ環境は選ぶことができないという、やるせなさがこれでもかといわんばかりにクローズアップされ続けて、とても苦しかった。負の連鎖というべきか。愛を知らない犯人がとてもとても悲しすぎた。
    和井田刑事と白石さんの奮闘に救われたし、何気ない食事のシーンもよかった。
    今後は臨床心理士として活躍するのだろうか。おぞましいと思いながらも次作が刊行になったら読むのだろうなぁ(笑)

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    2025年04月11日
  • 避雷針の夏

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    ネタバレ

    同様な村八分を描く中山七里の「ワルツを踊ろう」のような復讐劇的展開を想定していたが、意外と比較的静かな終わり方だった。

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    2025年04月01日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    貴志祐介さんを目当てに手に取りましたが、流石の執筆陣、数時間で一気に読み切りました。短編で読みやすく、気軽に読み始められるかと思います。

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    2025年03月25日
  • 逃亡犯とゆびきり

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    ネタバレ

    おお!と思えたのは最初の弟の彼女と結婚した兄の話だけだったかな。完全に車に轢かれたのは弟だと思ってた。あとは似たような話がプツプツと続くのでちょっと飽きてしまった。度々出てくる福子と主人公共通の友人もそんな都合よく沢山いるか?という感じ。
    ただ毒親や最低な家族たちの描写は心が痛かった。体の暴力は無くても言葉の暴力で傷が増えていき、最後には感じない方が楽で幸せとまで思わせてしまうのは本当に罪深い。

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    2025年03月17日
  • 死蝋の匣

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    シリーズものと知らずに、2作目から読んでしまったが支障はなかった。

    複雑に絡む連続殺人事件。それぞれの立場から解決していく白石と和井田。
    登場人物多く、最後の方は混乱気味。短期間で一気に読まないとなかなか理解が追いつかない。

    年齢に見合わぬ和井田のオヤジっぽい言動に違和感。

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    2025年03月12日
  • 世界が赫(あか)に染まる日に

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    描写がけっこうグロい、けどサクサク読めてしまった。
    話の内容的には現実じゃありえないけど、これが中学生じゃなくて大人ならあってもおかしくない内容かなと思った。

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    2025年02月25日
  • 戸惑いの捜査線 警察小説アンソロジー

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    ネタバレ

    警察小説アンソロジー
    「オール讀物」2023年6月号掲載(+書下し2)
    佐々木譲の入れ墨問題は最近緊張感を味わったw
    乃南アサの古き良き警察モノは読後感が最高
    松嶋智左の女性刑事モノは秀逸、特殊なヤギノメw
    初めての大山誠一郎、理屈は分かるケド荒唐無稽
    長岡弘樹、秘かな執念、悲惨にならなくて良かった
    櫛木理宇氏は青春作品を引きずるが切れ味は良し
    今野敏、主役をあーだこーだと小さな事で悩ませる
    長岡氏の教場シリーズ借りる事にしたw

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    2025年01月08日
  • 鵜頭川村事件

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    村の大量殺人というと、津山の話とかぶるのかな?と思うと、主人公が村の若者のヒーローだから造形が全然違った。
    昭和54年って、スターウォーズの頃なら、こんな古い因習の村ってあったの?ともっと昔の話に思えた。職住が近いから余計閉塞感増すんだね。

    ただ、辰樹の閉塞感、自暴自棄な気持ち。無差別殺人を犯す人と同じ。自分も周りも全て消えてしまえ…みたいな。かたや、親友の敦人は都会でのびのび暮らしているのが余計辛かったんだろうね。

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    2024年12月26日
  • 死蝋の匣

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    『虜囚の犬』コンビ再び

    〜人間として育てられないと人間にはなれない〜
    とても心に刺さった一文でした。

    櫛木理宇さんの小説は残酷でエグくて、
    これでもかというぐらいの壮絶さや悲惨さを
    敢えて書き抜いていて突き抜けた感じがする。

    好き嫌いもあるので苦手な人もいるだろうけど、
    これ以上ないぐらい過酷な状況から中途半端に
    目を背けない潔さ。

    ほんの隣で起こっているかもしれない事や、
    一歩違えばそちら側に傾くかもしれない危うさ、
    何処かで誰かが声を上げられずに蹲っている
    かもしれないと投げかけてくれている気がする。

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    2024年12月15日