北野寿美枝のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
イギリスの作家「モー・ヘイダー」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Gone)』を読みました。
ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。
-----story-------------
【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】
当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。
だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。
捜査の指揮を執る「キャフェリー警部」の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。
犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!
事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる -
Posted by ブクログ
デンマークの作家「シュテフェン・ヤコブセン」の長篇ミステリ作品『氷雪のマンハント(原題:TROFA)』を読みました。
「ユッシ・エーズラ・オールスン」の『特捜部Q ―吊された少女―』に続きデンマークの作品… 引き続き北欧ミステリが続いています。
-----story-------------
【デンマークの気鋭が放つ強烈無比なスリラー】
急死した大富豪の金庫に隠されたDVDに収められていたのは、若い男の処刑場面だった。
男たちの歌声が響き、黒い袋が投げ渡される。
中身を見た若者が駆け出し、ライフルの銃声が響く――人間を獲物にしたハンティングなのか?
DVDを見つけた大富豪の娘は、プロ調査 -
Posted by ブクログ
前作「清掃魔」を読まず今作読んでも全くわけわかめだと思う
と言う私も読書途中で”もしかしてこれ、なんかの続編か~?”と思い、調べて「清掃魔」が前作だっと知った
「清掃魔」を読み終え意味不明な点がクリアになって、さぁ仕切り直しと思いきや、今作が面白かったのは上巻の最初だけでその後段々急降下⤵
下巻にいたっては ”ジョー&メリッサ” どうぞ二人で勝手にしてくれって感じで冷めて読んだ
で結局サリーはどうなったんだ⁉ そこが触れずに終わったのが消化不良
ぶっ飛び感が「清掃魔」とは比べもんにならない
あっちがポルシェなら、こっちはママチャリいや、三輪車か…キコキコ
「清掃魔」とは出版社も訳者も -
Posted by ブクログ
ジョージア州の小さな町の地元の食堂。この町である日残忍に切り刻まれた若い大学教授が発見され一気に町中がパニックになります。町の小児科医であり検死官でもあるサラ・リントンが検死を行い、サラの元夫である警察署長のジェフリー・トリバーが捜査を指揮し始めたところ、数日後に地元の女性が磔担っている姿が見つかります。
本書は町の検死官で小児科医のサラ、サラの当時の元夫である警察署長ジェフリー・トリヴァー、そして警察の副官で被害者の妹のレナの三人の主人公によるトライアングル・バイオレンス・ミステリー、3つの大きな視点で物語は移り変わり、やがて連続して被害者が発見されることで一層サスペンスは深まっていきます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ東西ドイツ時代を設定にしているということに興味を引かれて読んでみた。
内容は謀略の嵐で、誰も信用出来ず、今日あることが明日は激変しているかも知れないという、そんな環境で事件の真相を追うために奮闘する警察官の姿が描かれている。
現代ですら様々な謀略や陰謀に振り回され埋もれていく人がいるのだから、当時の社会主義、共産主義の国ならもっとだろう。
明らかに白であっても権力が黒だといえば黒になるし、その権力者ですら明日は権力があるかどうかは分からない。
救いはないしゴタゴタしてるし、キャラクターたちも感情移入出来ないし、全体的には好みではなかった。 -
Posted by ブクログ
原題のシュタージチャイルドって、ネタバレ?
今や歴史の1ページとなったベルリンの壁だが、1975年の東ベルリンで少女の死体が発見され人民警察の中尉が捜査に乗り出すもシュタージが介入したり、権力構造も一枚岩じゃなかったり…。
不倫の誘惑や夫の反政府的行動や、さまざまな妨害を乗り越えて、驚くべき真相へとたどり着くのだが、肝心の殺人の方法が複雑過ぎて、偽装にブロッケン山にしかいない山猫の血まで登場させるのは受け狙いとしか思えない。
廃坑を利用した抜け穴も、よくある展開だし、少女が殺された理由もすぐに見当がつく。
ただ、エピローグはシュタージチャイルドそのもので、社会主義国家の暗黒面(自由な国の無責任