北野寿美枝のレビュー一覧

  • 喪失

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    イギリスの作家「モー・ヘイダー」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Gone)』を読みました。
    ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。

    -----story-------------
    【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】

    当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。
    だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。
    捜査の指揮を執る「キャフェリー警部」の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。
    犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!
    事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる

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    2023年06月20日
  • 捜索者

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    ネタバレ

    アイルランドの田舎の自然風景の描写が魅力的に映る分、人間関係の閉鎖感が際立って見えました。

    風景描写は素敵なのですが、ミステリーやサスペンスのジャンルとして期待して読んだ分、展開が遅く感じてしまいました。

    上記したような環境下での主人公と相棒?の絆の話として読むと良いかもしれません。

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    2023年04月21日
  • 氷雪のマンハント

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    デンマークの作家「シュテフェン・ヤコブセン」の長篇ミステリ作品『氷雪のマンハント(原題:TROFA)』を読みました。

    「ユッシ・エーズラ・オールスン」の『特捜部Q ―吊された少女―』に続きデンマークの作品… 引き続き北欧ミステリが続いています。

    -----story-------------
    【デンマークの気鋭が放つ強烈無比なスリラー】
    急死した大富豪の金庫に隠されたDVDに収められていたのは、若い男の処刑場面だった。
    男たちの歌声が響き、黒い袋が投げ渡される。
    中身を見た若者が駆け出し、ライフルの銃声が響く――人間を獲物にしたハンティングなのか? 
    DVDを見つけた大富豪の娘は、プロ調査

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    2022年12月04日
  • 捜索者

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    サスペンスと思って読み始めると、ちょっとうんざりするかもしれない。
    アメリカからアイルランド西部の硬い中へ移住した元刑事。
    時折、別れた娘や妻を気にして、連絡を取る彼。
    大農場、溢れんばかりの自然、会話するのはミヤマガラスだけ‥という中で、少しずつ社会へのカーテンが開かれて行く。

    窺うように寄って来た子供、行方不明の彼の兄、孤独なろう農夫が徐々に裏側を見せ始める。
    かと言ってサスペンスではなく、むしろヒューマンドラマ、そしてカルの内省の連続。

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    2022年11月07日
  • 捜索者

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    アイルランドの田舎で起こる失踪事件のミステリー。ただ、個人的に好きな設定ではないのが残念。話はよくありがちな、閉鎖的な村で一筋縄ではいかない住民達を相手に事件に向かうという話で、個人的に土着性みたいなものが好きではないので、本書もいまいちだった。ある意味ユートピアみたいな設定なので、あまり腹落ちしない。

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    2022年08月21日
  • 捜索者

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    ネタバレ

    自然と人物が丁寧に描かれ、ゆっくりと時間が過ぎて行く。事件そのものは単純で、それ以外のあっと驚く結末を期待したが、定位置に着地した感じ。
    が、主人公と依頼者が徐々に信頼し合い絆が生まれていく様は、読んでいて気持ちがよかった。








    女の子にする必要があったのかということと、デスク修理の描写がやけに細かくこだわっている割には私には映像が浮かばなかったことが、ちょっと難点。

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    2022年07月04日
  • 捜索者

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    映画「ウィンターズ・ボーン」を想起する小説だった。紹介文にある犯罪小説というより、心理描写に拘ったハードボイルドと言った方がしっくりくるかも。地味な事件をじっくりと丹念に描く派手さの欠片もない作風(褒め言葉)は実直で、アイルランドの自然が醸し出す静謐な情景も魅力的だが、如何せん起伏に乏しく、筋書きのシンプルさに反して物語が冗長過ぎる印象は否めない。然しながら、その過程あってこそ、静かな余韻の残る結末に仕上がっている気がする。村社会に蔓延る閉塞感や非情な現実への諦念など、人生の悲哀を真摯に描いた良質の作品。

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    2022年05月09日
  • ベルリンに堕ちる闇

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    ワイマール期からナチス期にかけてを時代背景とした推理小説は数多いが、やはり印象に残っているのはフィリップ・カーによるベルリン三部作だった。この本の作者も、やはりイギリス人。ちょっと期待して、頑張って最後まで読んだが、頑張って書いている漢字はあるものの、時代の空気感はうまく伝わって来ないところがある。それに、訳文で登場人物の喋り部分の語調が不揃いでしっくりこないところが散見されるのが残念。

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    2022年03月10日
  • 殺人鬼ジョー(下)

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    前作「清掃魔」を読まず今作読んでも全くわけわかめだと思う 
    と言う私も読書途中で”もしかしてこれ、なんかの続編か~?”と思い、調べて「清掃魔」が前作だっと知った 
    「清掃魔」を読み終え意味不明な点がクリアになって、さぁ仕切り直しと思いきや、今作が面白かったのは上巻の最初だけでその後段々急降下⤵
    下巻にいたっては ”ジョー&メリッサ” どうぞ二人で勝手にしてくれって感じで冷めて読んだ 
    で結局サリーはどうなったんだ⁉ そこが触れずに終わったのが消化不良

    ぶっ飛び感が「清掃魔」とは比べもんにならない 
    あっちがポルシェなら、こっちはママチャリいや、三輪車か…キコキコ
    「清掃魔」とは出版社も訳者も

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    2022年02月01日
  • 開かれた瞳孔

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    ジョージア州の小さな町の地元の食堂。この町である日残忍に切り刻まれた若い大学教授が発見され一気に町中がパニックになります。町の小児科医であり検死官でもあるサラ・リントンが検死を行い、サラの元夫である警察署長のジェフリー・トリバーが捜査を指揮し始めたところ、数日後に地元の女性が磔担っている姿が見つかります。
    本書は町の検死官で小児科医のサラ、サラの当時の元夫である警察署長ジェフリー・トリヴァー、そして警察の副官で被害者の妹のレナの三人の主人公によるトライアングル・バイオレンス・ミステリー、3つの大きな視点で物語は移り変わり、やがて連続して被害者が発見されることで一層サスペンスは深まっていきます。

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    2020年12月30日
  • 刑事シーハン/紺青の傷痕

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    巡査から15年かけて警視正までの階級を昇り、いまは女性の身で重大犯罪捜査局の指揮を執るフランキー・シーハン。事件現場での負傷から復帰した彼女がさっそく取り組んだのは、大学講師エレノアの首吊り死体が自宅で発見された事件だった。些細な手掛かりから他殺と見抜いたシーハンは、容疑者としてエレノアの夫の行方を追う。だがシーハン自身の故郷で起きた怪事件との関連が浮上し、事件は不気味な奥深さを見せ始めた!姿を見せぬ殺人者との息詰まる対決。アイルランドの首都ダブリンに展開する白熱の警察小説。

    かつての事件で深手を負った女性刑事の必死の捜査が痛々しい。

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    2019年03月17日
  • 喪失

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    まあまあ良かったが、トンネル?竪穴?の描写がもう一つ分からん。そのせいでフリーのシーンがやたら長く感じた。

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    2019年01月12日
  • 喪失

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    シリーズ一作目『死を啼く鳥』てっきり読んだと思っていたら、
    『死を哭く鳥』カミラ・レックバリだった。

    読み飛ばしてもなんら問題ない部分がたくさんあるから、ストーリーだけ追った。
    まぁまぁぼちぼち、悪くない、てかーんじ(えらそう?)。

    わざわざ一作目、二作目に立ち戻ることはしないな。

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    2018年11月14日
  • 影の子

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    ネタバレ

    東西ドイツ時代を設定にしているということに興味を引かれて読んでみた。
    内容は謀略の嵐で、誰も信用出来ず、今日あることが明日は激変しているかも知れないという、そんな環境で事件の真相を追うために奮闘する警察官の姿が描かれている。
    現代ですら様々な謀略や陰謀に振り回され埋もれていく人がいるのだから、当時の社会主義、共産主義の国ならもっとだろう。
    明らかに白であっても権力が黒だといえば黒になるし、その権力者ですら明日は権力があるかどうかは分からない。
    救いはないしゴタゴタしてるし、キャラクターたちも感情移入出来ないし、全体的には好みではなかった。

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    2018年09月16日
  • 影の子

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    原題のシュタージチャイルドって、ネタバレ?
    今や歴史の1ページとなったベルリンの壁だが、1975年の東ベルリンで少女の死体が発見され人民警察の中尉が捜査に乗り出すもシュタージが介入したり、権力構造も一枚岩じゃなかったり…。
    不倫の誘惑や夫の反政府的行動や、さまざまな妨害を乗り越えて、驚くべき真相へとたどり着くのだが、肝心の殺人の方法が複雑過ぎて、偽装にブロッケン山にしかいない山猫の血まで登場させるのは受け狙いとしか思えない。
    廃坑を利用した抜け穴も、よくある展開だし、少女が殺された理由もすぐに見当がつく。
    ただ、エピローグはシュタージチャイルドそのもので、社会主義国家の暗黒面(自由な国の無責任

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    2018年05月31日
  • 虎狼

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    ネタバレ

    愛されなかったから、認めてもらえなかったから、その恨みで殺すなんて、承認欲求の強い子供だね、いい年なのに。犯行の真の首謀者が憎んでいる相手ってもう一人いると思うんだけど、そっちは手をかける気なかったのかな。キャフェリー警部に突きつけられたあまりに苛酷な真実に息が詰まった。女や子供の恨みは積もると恐ろしい。

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    2017年03月25日
  • 虎狼

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    ネタバレ

    犯人の動機が…兄ちゃんが輝いていたからって、そんな理由でそこまで妹って屈折するもんかね で、肝心の兄ちゃん登場しないし どういうこっちゃ…?
    少女エイミーと犬のベアが一服の清涼剤だな

    今回は “男キャフェリー警部” が見れた。・゚・ウフフ やっぱ上手いんだw ソーカソーカ 相手がフリーじゃなかったけどね… 
    このお二人さん、そろそろくっつけてもいいんじゃね?

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    2017年01月28日
  • 喪失

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    悪くはないけど、犯人の心情、独白が無いのでもう一つ動機が薄いのが残念
    コーリーが彼女にふられたと妻の前で泣く…マジか⁉ 妻ですよ妻! こいつの中では、妻が母親になってるんだろうな ヤレヤレ(´д`) 
    警部キャフェリーにもう一つ感情移入できなかったが、潜水捜索隊隊長フリーが女性から見てもかっこよすw

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    2017年01月27日
  • アックスマンのジャズ

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    ジャズは物語の展開にそれほど関係なし。関係ないが、ジャズ溢れるニューオーリンズの雰囲気や、ルイ・アームストロングを意識した登場人物の設定なんかは普通に楽しめる。結末はもうひとつ。

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    2016年12月31日
  • 喪失

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    そういえばなかなか感情移入し難い主人公やった記憶が。
    あと、、内容にしては長い。もうちょい削れそう。

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    2016年12月26日