あらすじ
村から離れて住む一家の邸宅にとつぜん二人の男が侵入し、両親とその娘を邸内に拘禁する。男たちはその目的を明らかにしないまま、自由を奪った家族をじわじわといたぶってゆく。恐怖と絶望に支配される一家に救いの手はないのか? だが逃げ出した一家の飼い犬が、偶然にもキャフェリー警部のもとへ行き着いた。ウォーキングマンの示唆を受けたキャフェリーは、手がかりもないまま飼い主を探しはじめる。雲をつかむような捜索は、はたして一家を救えるか? 「サスペンスの新女王」が放つ、緊迫感あふれる最新作。
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Posted by ブクログ
ジャック・キャフェリー警部シリーズ第7作。MWA最優秀長編賞(エドガー賞)をスティーブン・キング「ミスター・メルセデス」と争って敗れたが、個人的にはこちらの方が面白かった。ヘイダーは「喪失」で既に受賞していることもあって、巨匠キングの初受賞ということになったのだろう。
疑いようのない傑作で、中盤のツイストが見事に決まっている。「喪失」よりも出来は上だと思う。ただし、キャフェリーの兄に関するエピソードは余計。というか、これをもっと詳しく描くべきではなかったか。
Posted by ブクログ
脳内というか心いうかの呼びかけに呼応できちゃって真相を知るってそういうスピリチュアルなのってどうなのかなと思うけど・・・しかし、これって第2作を読んでたらもっとおもしろく読めるだろうに。久しぶりに読み返そうかな。
Posted by ブクログ
愛されなかったから、認めてもらえなかったから、その恨みで殺すなんて、承認欲求の強い子供だね、いい年なのに。犯行の真の首謀者が憎んでいる相手ってもう一人いると思うんだけど、そっちは手をかける気なかったのかな。キャフェリー警部に突きつけられたあまりに苛酷な真実に息が詰まった。女や子供の恨みは積もると恐ろしい。