藤山素心のレビュー一覧
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ネタバレ随分色々ぶっちゃけてくれるお医者さまだなあと感じた。
そもそも営業形態からして普通ではないのだが。
アンティークショップとクリニックの取り合わせなのだから。
普段疑問に思っていたこと(健診と人間ドックの違いなど)や、病院にかかるほどではないけど心配なことなどにも応えてくれる、患者側に立ってくれるお医者さまだったと思う。
彼自身が一度挫折した身だからだろうか。
彼に悩み事を打ち明けた人たちが、みなすっきり解決という訳ではないが、少なくとも一歩前進する、前向きになれる話でほっこりできた。
その悩み事も他人事ではないこともあり、共感できる人も結構いるのではなかろうか。
その分、彼に悩み相談するまで -
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結構好きなこのシリーズも、もう5作目。
毎回様々なテーマに焦点を当てて、描かれるが今回のテーマは「大人の痛み」
これは分かる!
普通に働いていれば、肩痛、腰痛、頭痛、胃痛・・・
痛みのオンパレード。
そんな様々な痛みをメインに描いている。
クリニック課が出来てから、1年。
奏巳は入社して8年。もうすぐ30歳になろうとしている。
20代から30代・・・
確かにいろいろ思うところはあるが、時は待ってくれない。
そんなことを考えていると、いつもお世話になっている社食の対象が肩の痛みを訴えて、クリニック課を訪れる。
診断は「四十肩」
これをきっかけに奏巳たちは、クリニック課に来るまでもないと我慢してい -
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会社内にある、クリニックのお話。
会社内に、産業医さんがいるところは多くいると思うけれど、こんな風な診断まで下してくれるところはないんだろうなと。
仕事していると、色んな病気になると思いがちだけど、それは仕事をしているからじゃなくて、ただ生きているからなんだよね。
仕事をしていて、生活習慣が乱れたり、ストレスが荷重になったりはするのことはあるだろうけれどね。
そんなときに、こうして気軽に相談出来るところがあるとありがたいよなぁ。
それにしても、ミステリーとかで犯人やトリックとかを考えたりしたことはあるけれど、話の中での病名を当てることが出来るとは思わなかったな。
これも、サボりながらほぼ -
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ネタバレ内気な性格が原因でなかなか友達を作ることができない琉音。やっとできた友達も、クラスのリーダーの介入により距離が空いてしまう。焦った琉音は共通の趣味であるゲームで気を引こうとするが、探し当てたゲームはなんと、呪いのゲームだった。
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あまり見たことがないかなで文庫という児童書レーベル。ちょうど一年前ぐらいに出来た新しいレーベルのようだ。主に「転生したらスライムだった件」の小説を児童向けに出している様子。その中で一冊、ホラー小説が出ていたので購入。
内気な性格が災いして友人作りを苦手としていた琉音。席替えでたまたま隣になった陽夏とゲームのことで意気投合し、交流するように。放課後もゲームを -
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シリーズ4作目。
前作では子育てをしながら働く社員に寄り添い、今作では女性特有の体調不良に寄り添う内容になっている。
奏巳は通勤途中の駅で体調不良者の現場に居合わせる。
森先生の言葉を胸に、普段は消極的な奏巳は思い切って救助を試みる。
体調不良者は自社の社員で、日頃から貧血で悩んでいたと言う。しかし、男性の医師であるクリニック課には抵抗があり、受診を避けていた。
その事実を知ったクリニック課のメンバーが考えた策とは・・・
奏巳がどんどん森先生にカスタマイズされていく様が面白いが、何より働く上で会社に「こんなことを理解してくれたら、働きやすいのに」って思うところを突いてくるのが、この作品の面白い -
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シリーズ2作目。
前作より、社内にクリニック課が周知され、忙しい日々を送る秦巳。
今作では心の病を主に描いている。
最初の章では、いつもは完璧な森課長がミスを連発してしまう。
そこには誰もが陥る「負の罠」が存在していて・・・
「負の罠」「予期不安」・・・自分でも思い当たることがたくさん出て来る。
でも、こうやって小説になるほど、意外とみんな同じように悩んでいるんだなぁ、と読んでいて、少しほっこりした。
ちょいちょい出て来る奏巳の「インパラ・センサー」の話はイラっとするけど、ラストに描かれる「考え上手さん」の章は森課長が社内向けに行う講座の様子を描いているが、普通に自己啓発本を読んでいるような内 -
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最近、やたらと多い総務系もの。
タイトルに「総務」と入れると売れるのか?
似たようなタイトルの作品がドラマ化して、あまり評価されてないけど、これもドラマ化前提なのか?ってくらい文章は拙い。
社員の健康を思い、社長肝いりで立ち上げた総務部クリニック課。医師の課長、薬剤師の課長、そして総務課から異動になった医療事務を担う女性社員。
3人がいかに会社の中にクリニック課を認知してもらうかまでを描いている。
ちなみに続編がすでに出ているので、今作ではそこまで社員の役には立っていない。
しかし、キャラの濃い人が多すぎ。
そして、トイレ事情の話が長すぎ。
主人公である奏巳のように、緊張するとトイレに行きたく