藤山素心のレビュー一覧
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めっちゃおもしろかった!!!たしかにグレーゾーンだわ、でも真っ当で、心温まるしスカッとした!特に搾取子の先生のお話が特に刺さった。すこし凸凹のあるお医者さんの話もよかったなぁ。藤山先生の、文庫書き下ろしのみ、章間にも小話を挟んでくれる太っ腹さが大好き!
p.257
「キーワードは「今』なんですね」
「それを最もよく表していたのが、にある詩でしょう」
僕も知らなかった「一夜賢者の個」という、古い仏典
ようやくバームクーヘンを口に放り込んだかと思うと、本橋はコーラで流し込むように飲み込んでしまった。
「過ぎ去れることを追うことなかれ。いまだ来たらざることを念うことなかれ。過去、そはすでに捨てられたり。未来、そはいまだ到らざるなり。されば、ただ現在するところのものを、そのところにおいてよく観察すべし」 -
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ネタバレ2025/07/12予約1
ネイビーのスーツで白衣を着ないドクター本橋と、同じく白衣もスクラブも着ない看護師の福留千麻莉が診療しているPMC。他の方のレビューにあるように伊良部先生とマユミちゃんをもう少し真面目にした感じ。タイトル通りグレーを選ばせてくれるドクター。同じ病態でも同じ治療法が適しているわけではなく人それぞれ。それを見抜き何に困ってますか?とはすごいな。ジャンル問わず幅広い知識があり穏やかな人生の成功者みたいな人なのに、過去に何があったのか興味津々。
最初の中学校教師と糖尿病の母親のストーリー、このグレーな選択肢を暗に示してくれるドクターは、そうそういないだろうな。私も相談したい。 -
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人間の誰もが持つ凹凸。よく取り上げられる文武両道の人だったり、凡人からするとまるでギフテッドなのだろうと思われる人達にも、必ず凹の部分があるのだ。そこを本人が受け入れ、飼い慣らし、また、周りも受け入れられる事が出来れば互いにのびのび生きる事ができるだろう。
本作は子供がテーマの中心になってはいたが、超氷河期世代の私は…職探しに本作を重ねて考えた。年齢や学歴等の画一的無ものではなく、凹凸のある様々な人間をもっと上手く活かせないものかと思うのです。
個人の輝きは、周りとの協調があってのもので、周りの輝きは、各個人との協調があってのものだと思うのです。
コレを「運」としてしまうのは、悔しいけれど…
多くの出来た著名人が言う、「自分は兎に角ラッキーなんだ」と言う言葉は、自分と言うピースがたまたまピタリと環境や時代にはまり、自身も周りものびのび生きられているっと言うことを意味しているのだと思う。
私の運はどこにあるのだろうか…
今も自分がピタリとはまる場所を求めて、毎日を何とか人生を生きる日々。
自分を含む人間の凹凸を受け入れる、寛容さを失わずにいたい。 -
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このタイトルにこのジャケットで約280頁となれば軽めでスイスイ読めるだろうと思っていました。それでも、「グレーゾーン」という語から発達障害を持つ医師を勝手にイメージしていたので、センシティブな話ではあるのかなと。
そうしたら、そっちのグレーゾーンではなくて、医師が患者に提示する治療方法というのか解決方法がグレーゾーンそのものでした。
毒親の介護に絶望したり、不祥事を起こした家族のせいで体を壊したり、「死ぬ」あるいは「殺す」ことしか考えられなくなっている人を目の前にして贈る言葉。
本橋先生は素晴らしい人だけど、コーラは飲み過ぎじゃないですか(笑)。 -
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患者の願いは
非常識
医者の答えは
想定外
ワケありな人生を
診てくれる
小さな診療所の物語
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最近仕事で余裕がなく、
落ち着いて読書ができないから、
短編なら読めるかもと思い手に取りました。
錦糸町の雑居ビルの一室にあるPMC。
紹介制で一見さんはお断り。
訪れる患者さんは様々な悩みを抱えている。
別人になれたら…
寿命が延びれば…
あいつが死んでくれれば…
完全にフィクションかと言われると、
ありそうかも、という話ばかり。
人は見た目じゃわからないし、
人には言えないドロドロした気持ちを抱えていたり。
そこに違法ではないけれど、
普通では考えられない診察やアドバイスを行う。
週末にサッと読めて気分転換になりました! -
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奏己さんの心の声というか頭の中の声が面白くて、くすっと笑いながら読みました。どんな症状にも真っ直ぐ真剣に向き合ってくれる森先生と人の心の機微に敏感でフォローが上手な眞田先生の姿勢や言葉たちが、社会人としてしっかり仕事をしないと思っている私の肩の力をふっと抜いてくれました。奏己さんの慎重さや想像力の豊かさが周りの人達と環境によって魅力として外に出されるようになっていくところがすごく素敵な世界だと思いました。終盤の無理に変わる努力は必要なのかという部分にも考えさせられました。働く人の病院に行くまでではないような悩みも医学的に教えてもらえて勉強にもなります。
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Posted by ブクログ
清掃美化用品の製造販売業の総務部で、地味に目立たないことを旨として働いてきた松久奏己は、三代目社長肝いりの新部署『クリニック課』に異動を命じられる。
まったく畑違いの仕事に加え、イケメンで変わり者の医師・森琉吾と、ホスト顔でチャラい薬剤師・眞田昇磨に挟まれ、緊張の連続。
緊張するとトイレに行きたくなる事に、ひそかに悩んできた奏己は…
藤山素心さん、初読。
医師で作家ということで、産業医とは違う社内クリニックという発想が面白いと思った。
たしかに、診察を受けないと薬をもらえないのも困るし、終業後にこどものお迎えがあると平日は病院に行けないし、社内クリニックは有難いだろうなぁ。
【SDGs】と聞くと、それこそ蕁麻疹が出そうな胡散臭さを感じてしまうのだが、作品中で掲げられた【SWEGs】=【持続可能な労働環境目標】というのは、現代のおとぎ話のようにも聞こえるけれど、本当に理想的な目標ではなかろうか。
文章も軽やかで、ラノベ的なノリで読みやすい。
お仕事小説というか、お仕事現場小説?という感触でいえば、「これは経費で落ちません!」に似ているか。ただ「経費」の方は、次々出てくる登場人物が裏のある人物ばかりで、面白いけど少し疲れたのに対して、こちらは心優しい愛すべき人ばかりで、読み終えて明るい気持ちになれた。
シリーズ化されているようなので、また見かけたら、気楽に付き合いたい。