あらすじ
夢も資格も恋人もいない関根菜生28歳。事務から営業へ移動させられたのだが、突如として現れたじんま疹に、仕事がままならなくなってしまう。ただ治して欲しいだけなのに病院をたらい回しにされ、最後にたどり着いたのは、女癖の悪そうなイケメン医師・小野田が患者さんに治療の一環としてご飯を出している診療所だった。適当な小野田を全く信用できないと思う菜生だったが、気づけばじんま疹は消えており――。現役の医師が綴る医療ヒューマンドラマ開幕。
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Posted by ブクログ
心因性蕁麻疹に悩まされていた関根菜生。
辿り着いたのが「んん診療所」の小野田医師と
薬剤師の八木さん。
食事を提供しながら患者さんに合った診療をするのがモットーの診療所。クマ先生にスカウトさせた主人公は、
んん診療所で働くことに。
その人の体調に合ったご飯やアドバイスをする小野田先生!
こんな先生が居たらいいなーと思う!
レシピとかも参考になるなと思った!
Posted by ブクログ
最初の方,上司やお父さんからの言葉に胸が痛くなって
読みながら泣きそうになってたけど,
最後にはよかったねって泣きそうになった。
人を信用するのも自分を信用してあげるのも
簡単なことじゃないし、それがしにくい環境にずっと置かれていたら
そうなるのにも時間かかるよね。
関根さんみたいな特技、欲しいなー
Posted by ブクログ
⭐️おいしい診療所の魔法の処方箋
表紙のイメージから、軽い小説かと思いきや、なかなか読み応えのある作品であった。初めは玖真に助けられてばかりの菜生だが、終盤は玖真になくてはならない存在になる。私の大好きな成長物語だ。玖真との仲が気になる!続編があるので楽しみだ!
Posted by ブクログ
上司のパワハラでじんましんが止まらない菜生。昭和ならば通じたのだろうが、「気合が足りない」というのは令和の時代には通用しない気がする。上司自身も、若いころはそんなパワハラに耐えて耐えて、ようやく今が巡ってきて、自分の代になったらパワハラは犯罪だといわれ、思わず「やってられない」と思う気持ちもわからなくはないが・・今回のはここまでは書かれていなかった(笑)
話は戻り、菜生がいろいろな病院をめぐることを「病院ショッピング」などという言葉でまとめられてしまったのは愕然としたのだろう。そういう人がいるとは思うが、自分がそういわれたら、やっぱりショックだろうな。んんん診療所を紹介してもらえたのはラッキーだったな。いい意味での自由診療。でも何で収入を得ているのだろう・・?
Posted by ブクログ
心因性のものが、こうも体に響くとは。
検索除けのために変わった名前が付けられた診療所は、どちらかというと精神面でのサポートに重きが置かれていた。
先生は非常にちゃらんぽらんしているけど。
女癖悪いし、朝からパチンコ通いだし。
でも、主人公のように病院を盥回しにされても解決しなかった病気と向き合ってくれる最後の砦のような場所。
そして、温かく迎え入れてくれるおばあちゃん家みたいな場所。
いや、ちゃらんぽらんしてるけど。
何かそういう不思議な安心感があった。
女癖の悪さも、主人公が来てからは落ち着いた気もするし。
現役のお医者さまが書かれていることもあって、読みやすいコメディ調でありながら、土台はしっかりしていたと思う。
だから、先生がちゃらんぽらんしていても(何度言うんだ、ちゃらんぽらん)説得力があった。
確固たる知識に基づいた解説と言うか。
日用生活やセルフ養生時でも役立ちそうな話も多くて、読んでいてためになった。
他の先生たちの態度も妙にリアルだったなとも感じた。
故に主人公が大変な目に遭っているのに、知らない人から見るとそう見えるのかと変に現実が見えてしんどい部分もあった。
だから、余計にあのちゃらんぽらんな先生が救いに見えたというか(ただ初対面が酷い状態だったから、主人公が彼に全幅の信用を抱くには時間がかかった)
主人公が抱えていた悩みが実は仕事だけではなかったことも、驚くと同時に実際ありえそうだなと、ここでも嫌な現実が見えたと思う。
その時の先生の何とかっこいいことよ。
普段のいい加減さからは想像できないほどのかっこよさ。
あれがギャップ萌えか。
ちゃんとお医者様している姿も拝めたことは嬉しかった。
年齢や資格なしを気にしていた主人公も、目標ができて、前に進めそう。
先生は先生で、信頼できる人が増えて、少しは素行が落ち着いてくれるといい。
まあ彼は彼で実家の悩みがあるから、すぐという訳にはいかないが……(主人公の実家の悩みは解決したが、彼の実家の悩みは解決していない)
三人体制になって、ますます細やかな診療が期待できそう。
本当に読みやすい作品だったので、続きを期待したい。
先生の悩みが解決するところまでは見たいので。
是非に!