香納諒一のレビュー一覧

  • 絵里奈の消滅

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    『熱愛』に続くシリーズ2作。刑事時代に逮捕した鬼ヤスが死体で発見。死の直前、彼からの着信があったことに気付いた私立探偵の鬼束は、依頼である娘絵里奈の行方を捜すべく動き始める。次第に明らかになる絵里奈の境遇と実母や兄弟の悪行…。「消滅」は衝撃的だが読み終わってみればそういうことかと納得。謎を解きほぐしていくようなストーリー展開とハードボイルド調の探偵サンの捜査は読み応えあり。

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    2018年11月24日
  • 刑事群像

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    1月-6。3.0点。
    贄の夜会の大河内刑事シリーズ(シリーズだったのか)。
    経営コンサルタントの女性が殺害される。殺害後、全裸で放置と酷い姿。
    男女関係か、以前の詐欺事件の絡みなのか、捜査。
    渋い感じの警察もの。群像は元刑事のことかな。
    途中、中だるみ感があった。次作も期待。

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    2016年01月19日
  • 血の冠

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    頁数が多い力作で、犯人が兄弟のうちどちらなのかも最後の方まで絞り込めずに緊張感を維持していたが、動機や関連する事件の必然性の説得力が弱くて不完全燃焼の読後感でした。

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    2015年09月13日
  • 幻の女

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    本屋のお薦めコメントに乗せられ衝動買い。いわゆるハードボイルド。最後まで飽きさせなかったけど、展開は結構ありがちかも。

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    2015年06月13日
  • あの夏、風の街に消えた

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    1人の青年の成長を描いたひと夏の事件として読めばよい。
    振り返るには現在の自分が若過ぎる気もするけれど、
    几帳面な事件の背景の組み立ては作者の性格をよく現している、と思う。

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    2015年03月23日
  • 刑事群像

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    二年前のプライベートバンカー殺人と、路上で発見された全裸女性遺体と、階段から突き落とされた元刑事の事件等を、
    捜査一課の二つの班が合同で追う。
    二重、三重にもつれた糸がみごとに解決していく。
    事件それぞれに、強い犯行動機があったようです。
    全裸女性が住んでいたマンションは、コンシェルジュが常駐している高級マンションですが、残念ながらセキュリティーが脆弱でした。
    セキュリティーが高いマンションだったら事件の展開は大きく変わったはず。

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    2015年03月16日
  • 蒼ざめた眠り

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    あまり集中力がないときに読んだせいか、展開にスピード感がなく、ダラダラ長い印象を受けた。
    登場人物の相関も分かりにくく、チカラが入った作品の割に満足できませんでした。

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    2015年02月22日
  • 血の冠

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    終盤にピークを迎えると印象良く感じるけど、これ
    は力強く引き込まれた序~中盤にラストが耐えられ
    なかった的な。締めに高揚が欲しいんだ締まるッ!

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    2015年02月09日
  • 幻の女

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    ネタバレ

    「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

    色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
    本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
    もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

    ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。

    愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
    無言で消える女も罪深い。
    でも、そんな二人でも良いかも知れない。

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    2014年07月09日
  • 血の冠

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    ネタバレ

    ぐいぐい読み進んだのですが
    最後の最後が……ちょっと外国ドラマみたいで
    「これは物語」と急に冷めてしまいピンときませんでした。

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    2014年01月10日
  • 幻の女

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    正統派のハードボイルドです。
    文章に癖があり、事象の説明が長く少々読み辛く感じました。もう少し簡略して欲しかったです。
    ストーリーはベタな展開でしたがうまくまとまっていると思います。
    最後の彼女からの手紙は辛いものでしたが、余韻の残る終わり方で良かったと思います。

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    2013年07月26日
  • 蒼ざめた眠り

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    4月-1。3.5点。
    ハードボイルド。写真家辰巳シリーズ第二弾。
    田舎町で、空港建設賛成派・反対派が対立。ジャーナリストの元妻が殺害される。
    辰巳は、この町の廃墟を撮影しているときに死体を発見。
    調査開始。辰巳の恋人にも魔の手が。
    まあまあ。ラストは二重三重にもなっており、想像つかなかった。

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    2013年04月02日
  • 蒼ざめた眠り

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    ネタバレ

    ※自分用メモ

    【出会い】
    出張先に専門・実用書しか持ってきておらず、小説を読みたくなって借りた。

    【概要】
    探偵もの。

    【感想】
    ハードボイルドということらしいけれど、つまりは我が身の幸せを顧ずということだろうか。
    物語の核心のところが5年間だけの記憶喪失というところが、なんとなく曖昧・現実離れしすぎな設定で説得力を欠いたような印象を受けた。

    内容以上に、解説で著者が技能向上のため1日原稿用紙1枚だけと決めて、しっかりした文章を書く練習を毎日続けた、という話が最近とみに目にする「ルーチン化」の話と重なってなるほどと思った。

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    2013年03月02日
  • 血の冠

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     今度の作品は期待した。人間描写を主体にしたかつての香納諒一が甦ったのかと思った。過去に傷を負った警官。しかも内勤警官が駆り出される物語。意地を見せたりする小説ではないのかと、誰だって思う。

     しかし、物語は想像以上に暗く重たかった。凄惨な死体の状況から見て、かつて類を見ないサイコ殺人というだけで、あまり快くない方面の物語であることが知れ、おっと『贄の夜会』みたいに、錯綜した謎解きストーリーなのかと想像してしまう。

     終章まで読み終えた印象はもっとよくなかった。何よりも屈折しすぎている物語であるからだ。東野圭吾の謎解き小説のように、人間の体温の感じられる読後感、情緒のようなものがあるわ

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    2012年06月25日
  • 無限遠

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    主人公が探偵で、忌まわしい過去を抱えていて、アル中に近い酒の飲み方をするといったハードボイルドのステレオタイプ的な設定ですが、最近はこのような硬派な作家が減ったので逆に新鮮さを感じてしまいました。
    作品中に登場する「自動車電話」という小道具に時代を感じますね。

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    2012年01月08日
  • 無限遠

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    力作なのだろうけれど……
    どうにも探偵が飲酒して車を運転するのが引っかかってしまいました。
    タバコ、酒、車、失敗した仕事、家族、
    そんなあたりが、はーどぼいるど、なんでしょうけれど。
    あと、ストーリの絡みが、もう少し整理されていると
    もっと引き込まれた気がしました。

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    2011年09月14日
  • 無限遠

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    4月-17。3.0点。
    元カメラマンの探偵。三年前のやらせ写真事件で、高校中退
    した青年の事件を、調査する。研究学園都市での表と裏。
    ハードボイルド。まあまあかな。飲酒運転の記述など、
    古さが目立った。

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    2011年04月25日
  • 幻の女

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    5年前に突然姿を消した不倫相手・小林瞭子と偶然再会した弁護士・栖本。
    しかし瞭子はその夜、弁護士事務所の留守電に「相談したいことがある」とメッセージを残した数時間後に殺害された。
    手がかりを探るうちに浮上した新たな謎。「小林瞭子」とは誰なのか?
    そして事件は20年前の工場誘致に絡む陰謀へとつながっていく。
    やがて明らかになる事実。彼女は誰なのか?

    初めての作家さんです。第52回日本推理作家協会賞受賞作。
    このときは小野不由美さんの『屍鬼』、東野圭吾さんの『秘密』を抑えての受賞だったそうです。
    ハードボイルドとのことですが、他には桐野夏生さんのミロシリーズぐらいしか読んだことがないのでそのへん

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    2010年09月29日
  • 幻の女

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    やっと読み終わった~という感じです。
    とても分厚かった&ちょっと刺激が足りなかった のが原因かな?

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    2010年08月09日
  • 夜の海に瞑れ

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    二転三転しながら様々な傷を持った男達と
    闇社会に蠢く男達が交錯する、ストーリー…
    これぞ、ハードボイルドといったスリリングで
    醍醐味の詰まったデビュー作。
    20代で書いた内容とは全く思えないですね。

    過去のハードボイルドの枠を大きく逸脱した、
    新世代感覚というものでもなく、この時代に優れた
    内容、ストーリー、表現のハードボイルドそのもの…
    という芯の強いブレない作品のような気がします。

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    2009年10月07日