香納諒一のレビュー一覧

  • ガリレオの小部屋

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    「ガリレオの小部屋」
    閉塞感、怖い。


    香納諒一は「30代の終わりから40代の頭にかけておよそ3年ほどに亘り、自分の目指す小説世界と現在書いているもののギャップに苦しみ、仕事を生活が出来るぎりぎりまで絞り込んで、一から小説修行をやり直した」と本書初出のあとがきに記している。


    半年くらいで何かが見つけられるだろうと始めたことだが、なかなか納得が出来ず、その間短篇について発表することを封印し、とにかく多くの短篇を読むことと習作に明け暮れたという。


    これを読むに、香納諒一とは昔の文豪みたいな空気を持っている。自分の理想とする小説を身を削るように作りだそうとする姿は、なかなか今の小説界では珍

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    2014年12月31日
  • 幻の女

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    ネタバレ

    「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。

    色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
    本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
    もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。

    ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。

    愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
    無言で消える女も罪深い。
    でも、そんな二人でも良いかも知れない。

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    2014年07月09日
  • ガリレオの小部屋

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    「心に雹の降りしきる」がなかなかに気に入ったので、
    読んでみた、香納諒一氏作品2点目。

    うーん、可も無く不可も無く、だなぁ。

    他のも読んでみようって感じだ。

    (ところでタイトルに「ガリレオ」ってくると
    やはり東野圭吾を浮かべてしまうし、
    「雪の降る町」は、一瞬、藤原伊織氏の名著
    『雪が降る』を思い出してしまって、
    読んでいてももうまったく『雪が降る』を想ってしまって、いけなかった。本編とは関係ないが)

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    2014年06月27日
  • 血の冠

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    ネタバレ

    ぐいぐい読み進んだのですが
    最後の最後が……ちょっと外国ドラマみたいで
    「これは物語」と急に冷めてしまいピンときませんでした。

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    2014年01月10日
  • 第四の闇

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    過去のネット心中事件に関わった人間が次々と殺害される事件が発生しながら過去の心中事件の真実が明かされ、最後の最後まで事件の真相が読めない展開は良く出来ていると思いました。
    ただ、後半の闇の部分は少し描き足りない気がしました。

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    2013年09月06日
  • 幻の女

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    正統派のハードボイルドです。
    文章に癖があり、事象の説明が長く少々読み辛く感じました。もう少し簡略して欲しかったです。
    ストーリーはベタな展開でしたがうまくまとまっていると思います。
    最後の彼女からの手紙は辛いものでしたが、余韻の残る終わり方で良かったと思います。

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    2013年07月26日
  • 蒼ざめた眠り

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    4月-1。3.5点。
    ハードボイルド。写真家辰巳シリーズ第二弾。
    田舎町で、空港建設賛成派・反対派が対立。ジャーナリストの元妻が殺害される。
    辰巳は、この町の廃墟を撮影しているときに死体を発見。
    調査開始。辰巳の恋人にも魔の手が。
    まあまあ。ラストは二重三重にもなっており、想像つかなかった。

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    2013年04月02日
  • 蒼ざめた眠り

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    ネタバレ

    ※自分用メモ

    【出会い】
    出張先に専門・実用書しか持ってきておらず、小説を読みたくなって借りた。

    【概要】
    探偵もの。

    【感想】
    ハードボイルドということらしいけれど、つまりは我が身の幸せを顧ずということだろうか。
    物語の核心のところが5年間だけの記憶喪失というところが、なんとなく曖昧・現実離れしすぎな設定で説得力を欠いたような印象を受けた。

    内容以上に、解説で著者が技能向上のため1日原稿用紙1枚だけと決めて、しっかりした文章を書く練習を毎日続けた、という話が最近とみに目にする「ルーチン化」の話と重なってなるほどと思った。

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    2013年03月02日
  • 血の冠

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     今度の作品は期待した。人間描写を主体にしたかつての香納諒一が甦ったのかと思った。過去に傷を負った警官。しかも内勤警官が駆り出される物語。意地を見せたりする小説ではないのかと、誰だって思う。

     しかし、物語は想像以上に暗く重たかった。凄惨な死体の状況から見て、かつて類を見ないサイコ殺人というだけで、あまり快くない方面の物語であることが知れ、おっと『贄の夜会』みたいに、錯綜した謎解きストーリーなのかと想像してしまう。

     終章まで読み終えた印象はもっとよくなかった。何よりも屈折しすぎている物語であるからだ。東野圭吾の謎解き小説のように、人間の体温の感じられる読後感、情緒のようなものがあるわ

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    2012年06月25日
  • 記念日 anniversary

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     香納諒一という作家を知らない人がこれを読んだとしよう、あるいは前作『ステップ』、あるいは『贄の夜会』、『第四の闇』を。きっとその読者は、香納諒一という作家は、プロットが複雑で錯綜していて、アイディアが豊富で、奇想と仕掛け満ちた作風の持ち主だと。

     『贄の夜会』以降、香納諒一の作風はがらりと変わった。

     しかしそれに先んじて数年間の沈黙があった。何しろ2,000年に『炎の影』を上梓して以来、2004年に『夜空の、向こう』という連作短編集、『あの夏、風の街に消えた』という長篇を書いたっきり、2006年まで、香納諒一という作家はその後の変身を全く予期させなかった。少なくとも、ぼくは予期しな

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    2012年06月25日
  • 記念日 anniversary

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    3月-10。3.0点。
    記憶を失った男と、世話を命じられた中国女。公安やCIA、中国マフィアが絡み、記憶を取り戻そうと奔走する。
    複雑にし過ぎな気が。わかりにくい感じ。

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    2012年03月28日
  • 第四の闇

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    インターネット心中で妻を失ったネット古本屋の主人公が、ネット心中事件とその後関係者が被害者となる連続殺人事件の真実を探る話。

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    2012年02月06日
  • 無限遠

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    主人公が探偵で、忌まわしい過去を抱えていて、アル中に近い酒の飲み方をするといったハードボイルドのステレオタイプ的な設定ですが、最近はこのような硬派な作家が減ったので逆に新鮮さを感じてしまいました。
    作品中に登場する「自動車電話」という小道具に時代を感じますね。

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    2012年01月08日
  • 記念日 anniversary

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    この作家の作品は大好き!

    でも、この作品はフツウかな〜という感触。
    言語に関する記憶が失われるとか思い出せないようにブロックかかるとか、
    医学的にそうなの?という疑問が残ったのがその理由。

    あともうひとつは、愛する地元・横浜が舞台で、しかも利用駅のみなとみらいが出て来て
    テンションあがっていたのだが、エスカレーターの表記に間違いじゃないの?
    という一点があってナットクできず。

    謎解きのキレの悪さとクライマックスであろうと思われる船のくだりで、
    待ち構えていたメインキャラがあっさりと脱落したあたりで完全に醒めるの巻。

    ふむむ。消化不良だ。

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    2011年10月02日
  • 無限遠

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    力作なのだろうけれど……
    どうにも探偵が飲酒して車を運転するのが引っかかってしまいました。
    タバコ、酒、車、失敗した仕事、家族、
    そんなあたりが、はーどぼいるど、なんでしょうけれど。
    あと、ストーリの絡みが、もう少し整理されていると
    もっと引き込まれた気がしました。

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    2011年09月14日
  • 夜空のむこう

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    2011/8/7
    いかにも月9風のおしゃれなラブストーリー。面白かったけど、香納さんに期待してた物とは違って、残念。

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    2011年08月11日
  • 無限遠

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    4月-17。3.0点。
    元カメラマンの探偵。三年前のやらせ写真事件で、高校中退
    した青年の事件を、調査する。研究学園都市での表と裏。
    ハードボイルド。まあまあかな。飲酒運転の記述など、
    古さが目立った。

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    2011年04月25日
  • 夜空のむこう

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    【収録作品】
    Ⅰ部 編プロ頑張る
     第一話 長い夜 第二話 夢の途中
     第三話 花を見る日 第四話 案山子
     第五話 ゴールデン街の月
    Ⅱ部 仲間たち
     第六話 雪化粧 第七話 五月の風
     第八話 遠い稲妻 第九話 夏の終わり
    Ⅲ部 夜空のむこう
     第十話 鰯雲の道 第十一話 ふたつの朝
     第十二話 めぐる季節 
     第十三話 川の眺め 
     第十四話 夜空のむこう

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    2010年10月19日
  • 幻の女

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    5年前に突然姿を消した不倫相手・小林瞭子と偶然再会した弁護士・栖本。
    しかし瞭子はその夜、弁護士事務所の留守電に「相談したいことがある」とメッセージを残した数時間後に殺害された。
    手がかりを探るうちに浮上した新たな謎。「小林瞭子」とは誰なのか?
    そして事件は20年前の工場誘致に絡む陰謀へとつながっていく。
    やがて明らかになる事実。彼女は誰なのか?

    初めての作家さんです。第52回日本推理作家協会賞受賞作。
    このときは小野不由美さんの『屍鬼』、東野圭吾さんの『秘密』を抑えての受賞だったそうです。
    ハードボイルドとのことですが、他には桐野夏生さんのミロシリーズぐらいしか読んだことがないのでそのへん

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    2010年09月29日
  • 幻の女

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    やっと読み終わった~という感じです。
    とても分厚かった&ちょっと刺激が足りなかった のが原因かな?

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    2010年08月09日