香納諒一のレビュー一覧

  • 逆転のアリバイ 刑事花房京子

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    ネタバレ

    普通の倒叙式のミステリーになっているところが、香納さんらしくなくて笑う。
     これは、そういう注文があったのだろうか。

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    2023年06月12日
  • 逆転のアリバイ 刑事花房京子

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    追い詰める側も追い詰められる側も、狡猾さより慈愛をまとっている。それが何やら不思議であって、新鮮に感じられる倒叙ミステリー。花房京子さん(この作品の登場人物たちは敬称を略すのに抵抗あり)はもちろん、彼女と共に捜査にあたる刑事さんたちは、それぞれに思うことがあろうとも所轄や職務職階をこえ、相手への敬意を忘れない。被疑者に対してさえも思いやりを失わないし。もちろん犯罪を企てた者たちは利己的に違いないものの、いわゆるクズどもじゃあない。謎解きのインパクトが強烈とは言えないながら、いい人たちで貫く展開に感心した。

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    2023年01月15日
  • 新宿花園裏交番 坂下巡査

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    新宿花園神社裏の交番に勤務する20歳代後半の警官の目を通して事件を見る物語。
    元高校球児で、元監督がヤクザになっていて、二人の関係が背骨となっている。
    刑事の目線で描いてない良さと事件解決の主役にならない弱さが入り混じっている。

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    2023年01月08日
  • さすらいのキャンパー探偵 見知らぬ町で

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    手慣れた感じのハードボイルド。日本でハードボイルドというとこういう感じの作品を連想する人が多いのではないかな。ただ、事件の真相が、高度に抽象化してしまうと、三作ともほぼ同じ。またそれが物語を悲劇化するための装置であるのも、あまり気分がよくない。

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    2022年09月17日
  • さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れ

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    キャンピングカーに乗った流浪のカメラマンが写真撮りながら時々探偵する話。

    多分この探偵業は石屋より儲からないのではないだろうか。どこかでガス欠になって野垂れ死にしなきゃいいがと心配になる。

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    2022年08月20日
  • あの夏、風の街に消えた

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    無軌道な父親に振り回されるようにして生きてきた青年の成長物語。ツボをきちんと押さえて、端正な造り。良くできていると褒めておけばいいんだろうけど、終盤の展開などあまりにも型どおりで、多少興ざめ。

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    2022年05月12日
  • 完全犯罪の死角~刑事花房京子~

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    主人公の女性刑事、花房京子で続編が出来たということなので、まず一作目から。

    今作は最初から犯人が判っている倒叙ミステリ形式。主人公の女性刑事が些細な状況証拠から的確に犯行状況を読み取り、犯人を追い詰めていく。ただ、その超人的な推理ぶりと言い、「最後に一つだけ~」のお決まりのセリフと言い、「相棒」の杉下右京の女性刑事版みたい。まぁ、右京さんみたいに周りに疎まれておらず、一人で勝手に捜査に繰り出してもお咎め無しなので、スムーズに進行していきますけど。
    舞台となるお家騒動のある会社はそう珍しくないとは言え、さすがに家具メーカーでこの状況は某大手家具メーカーの名前しか頭に出てこない。お家騒動の当人が

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    2022年05月11日
  • さすらいのキャンパー探偵 水平線がきらっきらっ

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    ある出来事を切っ掛けに職を辞した男が、その過去に絡んだ事件に巻き込まれていく……というまさに「ハードボイルド」な長編でデビューした辰巳探偵。その現在点であるキャンパー探偵の活躍を描くシリーズの第二弾。ハートウォーミング系に振ったような作も含まれていて、短編毎にばらつきもあるが、所謂ハードボイルドな暗い重い感じはあまりない。表題作など三本の中では重めだが、もっと陰惨な方向に振られてもおかしくないお話で、それをまだ救いのある感じでまとめている。まあ、悲惨な話が好きな人には合わないかな。

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    2022年04月24日
  • 名もなき少女に墓碑銘を

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    ネタバレ

    改題された作品のようですが、個人的に読後はどちらの表題もしっくりきませんでした。
    始まりは面白かったのですが、終盤にかけてはそれぞれの思惑が強すぎて、自殺された方の家族が一番気にかかりました。

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    2022年01月11日
  • 幻の女

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    過去に付き合っていた女性の過去に関して追求する。
    政治家、行政、ヤクザ、ホステスの裏の世界を、弁護士を中心に追求する。

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    2021年11月10日
  • さすらいのキャンパー探偵 見知らぬ町で

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    07月-03。3.0点。
    さすらいのキャンパー探偵、第三弾。
    今回も、旅先で依頼を受け解決。結構ハードボイルドな感じ。ラストの結婚詐欺の話が、哀しいが面白かった。

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    2021年07月06日
  • さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れ

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    06月-06。3.0点。
    「虚国」に出ていた、廃墟カメラマンが主人公。
    ワーゲンバスで移動し、写真を撮りながら生活。探偵業も兼ねる。

    読みやすい。正統派の探偵短編という感じ。次作も期待。

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    2021年06月07日
  • 完全犯罪の死角~刑事花房京子~

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    05月-06。3.0点。
    ある家具メーカー、創業者の娘が社長を継ぐ。腹違いの兄との確執が。。
    どっかの家具屋がモデルとすぐ分かる。

    犯行の詳細は冒頭に書かれ、それを解き明かす主人公。。
    うーん、2時間ドラマでもあっという間に終わりそう。
    伏線が回収しきっていない気がする。

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    2021年05月08日
  • さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れ

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    短編で、それぞれの話に繋がりがないので読み応えがなかった。
    先が読めない話が多く、一つ一つは面白かった。
    キャラクターに感情移入しづらかった

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    2021年03月07日
  • 血の冠

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    ネタバレに配慮のないレビューを目にしてしまい、出端を挫かれた思いだが、それもあってか、なくてもそうなのか、なかなか読み進めにくかった。
    正直、また別の穴に入ったのでは、と思う終わり方だった。

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    2021年01月21日
  • 約束 K・S・Pアナザー

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    香納作品といえば骨太のハードボイルドというイメージがあるので、こんなにバイオレンスな内容は珍しいなと思いました。
    お金とノートの所有者や攻守の交代が目まぐるしいものの、悪役達の質が低過ぎるので残念ながらスピード感というよりドタバタしているだけの印象が強かった。
    解説ではKSPシリーズの外伝なのでむしろ異なるトーンになっている点が評価されていましたが、個人的にはあまり好みじゃないです。

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    2020年12月10日
  • 冬の砦

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    幾ら凄惨な事件の被害者として心に傷を負ったとしても、高校生のやることに大人達がここまで翻弄されるとは思えず、事件の真相に迫るにつれて興醒め感は否めない。
    ただの元お巡りさんが抜群の推理力をもって活躍し過ぎるのも然り、

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    2019年07月07日
  • 絵里奈の消滅

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    5月-15。3.0点。
    あるシングルマザーが自殺。被害者の知り合いの女性が失踪。背後には鬼畜のような男。

    複雑な人間関係だが、テーマはよくある感じ。
    まあまあかな。人間関係を複雑にし過ぎたかな。

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    2019年05月21日
  • 無縁旅人

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    王道のハードボイルドを期待していたのだけれど、中途半端な悪人達がつまらない凶悪犯罪をする物語でしかなかった。

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    2019年05月04日
  • 絵里奈の消滅

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    ヤメ刑事探偵が過去に逮捕した犯人が殺害された事件を追っていくと娘を助けることになる。その母が男にだらなく、子どもを育てられない酷い母。すべてはそこに集結する。タイトルは二重人格が答え。
    よくできているが、少し期待外れ。

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    2019年01月05日