香納諒一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ2009/3/19 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
2023/3/16〜3/24
14年ものの積読本。
とある事情で警察をクビになった桜木は、友人の村主に救われて学校の用務員となった。ある朝、校内で全裸の女子高生の死体を発見する。生徒は、学校を運営する村主一族の佳奈だった。元警官の経歴を買われて調査に乗り出した桜木であったが、土地に絡む学園のスキャンダルや生徒たちが経験した過去の凄惨な事件など、複雑な事情が次々と明らかになる。果たして、何故少女は全裸で放置されなければならなかったのか。
色々なストーリーが絡み合って重厚な作品世界を作り出している。名作。 -
Posted by ブクログ
2007/11/4ジュンク堂住吉シーア店にて購入。
2009/10/12~10/16
京都で下宿する師井厳のもとに、なぞの男風太が現れ、父親が不始末をしでかしたので、すぐに自分と一緒に東京へ来い、と言われる。とまどいながらも風太とともに東京へ向かった厳は新宿にある角筈ホテルに投宿することに。ホテルの近所の蔦屋敷で死体を発見してしまった厳は、やくざ、中国マフィアなどとの騒動に巻き込まれる。
一夏の青年の成長を描く物語であるが、見事なハードボイルドミステリ。家族に縁の薄かった厳が家族というものを考え直し、友人とは何か、恋人とは何か、など様々な人間関係を通して大人になっていく姿が描かれる。ハルさん -
Posted by ブクログ
久々に、「面白い」と思える文章を書く作家さんに出逢えました。
全部の書き方が、出し惜しみしてて悔しいくらい長編が気になる。
個人的に、[世界は冬に終わる]という話が1番好き。
『世界は冬に終わる そんな気がしていました』のフレーズが大好き。
[タンポポの雪が降ってた]
昔の短い恋が終わった春、タンポポの綿毛がまるで雪のように舞っていたー…。懐かしい人からの手紙で、あぁ、確かにあの恋の終わりはタンポポの雪が降っていたのだと感傷にふけた。
[大空と大地]
失恋した自分を慰めてくれたのは、趣味で行った旅行先の空ではなく、いつもと同じ東京の空だった。
[世界は冬に終わる]
田舎から都会に出てきた郵便局 -
Posted by ブクログ
中編小説とは、長編でもなければ短編でもない。そうつくづく思わせるのが、このキャンパー探偵シリーズである。長編小説ほど人物に入れ込める時間は読者に与えられないものの、短編小説よりは人間の個性が印象深く刻まれ、凝結された個々の人生の長さや深さとが体感できる。長編小説に書き換えることができるのではないかと思えるほどに、複雑にすれ違ったり、交錯したりする人間たちの人生模様が、探偵・辰巳翔一の眼を通して、あたかも一時的に垣間見る風景みたいに、いともあっさりと通り過ぎてゆく。
その一瞬に込められた人生の悲喜劇を目撃しては去ってゆく、探偵そのものの存在すらも儚く思われ、一時的な幻の風景みたいに思えてし