あらすじ
定年退職を待たずに警察を辞め、新宿界隈で探偵稼業に勤しむ鬼束。ゴールデン街に繰り出すのが日課だが、自由な時間はそうはない。街を歩けば舞い込む厄介な依頼――あるヤクザの馴染みの女性の不審な死。バーで出会った男の失踪とその行方。刑事時代に対峙した苦い事件の残り火。鬼束は時に警察の手も借りながら真相に迫る。そんな彼を苛む胸中の“傷”とは? ノスタルジー薫る極上のミステリ中篇集!
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Posted by ブクログ
警察をやめ、新宿界隈で探偵をする鬼束が、3つの案件を刑事ばりの嗅覚で真相に迫る。
「娼婦が死んだ」〜ヤクザの馴染みの女がホテルから転落し、自殺で処理されたが納得がいかず調べ直してとの依頼。
「ころり転がる」〜バーで出会った男が失踪したと妻からの依頼。
「灰は灰」〜刑事時代に対峙した苦い事件に関わることになったのは、轢き逃げに遭って亡くなった元同僚の妻からの依頼。
どれも一筋縄ではいかない複雑な事件。
刑事時代の執念が勝るのか、切れ者で単独行動を好む鬼束は、黙々と厄介な依頼を片づけていくのだが、どれも後味が悪かった。