陸裕千景子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ学生たちの甘えを許さず、冷血の麗人として恐れられる准教授・杉崎。
「5回、1分でも遅刻したら単位なし」
と事前に申し渡されていた授業に、三郎は5回目の遅刻をしてしまう。
三郎は十二人家族で生活をしていて、下の弟や妹の面倒を見ていて、その兄弟が風邪を引いたり、ぐずったりして授業に遅れてしまっていたのだった。
そんな家庭の事情を聞き入れてもらえるはずもなかったけれど、一応は、申し開きをしようとして、杉崎の研究室を初めて訪れ、その光景に驚愕した。
杉崎の美しい見た目に反して、とんでもなく汚かったのである。
厳粛で完璧だとばかり思っていた准教授の意外な一面を見た三郎は驚くが、誠意を見せるために、その部屋の掃除を買って出る。
家でも家事全般を担っている三郎にとって、掃除は大したことではなかったけれど、自分や家族の分を作るついでに、お弁当を持って行ったところ、大感激され、これからもお弁当を持ってきてほしい、と告げられる。
そして、お弁当を持って行き、研究室に通ううちに、次第に彼がひどい食わず嫌いの上に、謎の思考回路の持ち主であることがわかり、三郎はほっとけないものを感じると同時に、親しみやすさを感じる。
ところが、次第に杉崎が暴走し始め、ある日三郎は求婚されてしまう。
そしてそのまま、押し倒されてしまって……
という感じの話でした。
とにかく不思議ちゃんで、世間知らずで、思い込んだら一直線なタイプの杉崎を、不思議だなー、かわいいなーって三郎が眺めてたら、あれよあれよというまに押し倒されて、求婚されて……って杉崎のペースに巻き込まれてしまう……という。
でもこれ、本当に三郎じゃなかったら、怒られてもしょうがないところだと思うんですけどね。
杉崎は本当、思い込みが激しくて、自分独自の論理で動くので。
三郎の料理はそんなに安易に誰にでも振る舞っていいものじゃないって勝手に思い込んだら、わざわざ三郎が友達に作ってきて渡しているお弁当を当たり前のように取り上げちゃったりするし。
三郎は自分の気持ちを知ってるもんだと思い込んだ挙句、それでも通ってきてくれるんだから、三郎も自分のことを好きに違いないと思い込んだ挙句、更に三郎自身に自分の気持ちを伝えることなく、「両親に会いたい」と言い出す始末。
これ……自分の周りにいたら、かなりうっとうしい人だと思うんですけど。
三郎は、そんなところも嫌がることなく、優しく接してくれるから、実に大人。
そんな明後日を向いちゃってるマイペースな上に宇宙人な攻めと、しっかりもので包容力ばっちりな年下受けがお好きな方にはぜひ、オススメしたい話ですが。
個人的には最後に行けば行くほどツメが甘くなってきちゃったのが残念だなーと思います。
三郎の友人が、杉崎がパワハラを仕掛けているのじゃないかと思って、杉崎の研究室に押しかけていくんですが、そこで杉崎と話しているうちに、あっさりと意気投合して、本当に男同士ではどうやるのか、という話になってしまう……
なんか、急すぎるような気がします。
あれほど、三郎に杉崎が近づきすぎるのを嫌がっていたのに、直接話したらあっさり許しちゃうって、ただの友情だったのかそうじゃないのか、がイマイチよくわからない。
ここで一言、「先生が本気なら仕方がない」的な描写が一つあったら謎も解けてだいぶすっきりするんですが、それがなかったので、最後まで疑問が残ったまま。
ちょっともったいなかったなー、と思います。 -
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ネタバレ弟と二人で亡き父の店を切り盛りしているパティシエの麻倉佳久。
そんな佳久のもとに、ある日松嶋屋百貨店の御曹司・真田隼人が出展の話を持ちかけてきた。
過去の苦い失敗から、デパート嫌いな佳久は、話もせずに断る。
ところが、急な家賃の値上げの話を、真田は自らの財力でなかったことにしてくれ、店を閉店の危機から救い出してくれる。
佳久は、真田の真意がわからず、店を売らない保証を得るために、安易に真田に自分の体を差し出そうとしたところを逆に真田にたしなめられる。
それどころか、経営についてはまるっきり素人な佳久に、店の帳簿をチェックし、アドバイスをくれるようになる。
デパートに出店を決めたわけではないのに、なにくれとなく自分に尽くしてくれる真田に、次第に佳久は惹かれていくが……
というお話。
佳久は、一度は両親が残してくれた店を手放したものの、その後、修行をして、もう一度その店を取り戻した努力家。
けれど、それだからこそ、意地っ張りな面もあったりして、一人で抱え込んだりして、あんまり弟に心配させたくない、と頑張っていたのだけれど、真田に諭されることで、少しずつそれも改善されていって。
いつしか、真田のことがなくてはならない存在になっていく……というようなあらすじでした。
どちらも優しくて、丁寧な話で、とても好感が持てました。
意地っ張り受けと紳士な攻めがお好きな方にはぜひオススメです。 -
Posted by ブクログ
罪シリーズ第13弾。
攻め:高梨良平
受け:田宮吾郎
田宮の勤める商社に逆留学のナショナルスタッフ・アランが入ってきて、田宮を見初めたらしく猛攻撃。それを富岡が阻止しようといわゆる三角関係が社内で繰り広げられ。
一方良平の今回のヤマは新宿で起きた殺人事件だか、被害者と間違えられた可能性のあるIT企業の社長の自宅が横浜であった為神奈川県警との合同捜査となり、神奈川県警の警部からは目の敵のような態度を取られ。
前作から良平の官舎に一緒に住むことになったものの、カップルとしての変化は今回は無く、田宮に横恋慕し続けていた富岡と良平が各々、彼らを愛すると宣言する人間が現れたことが変化。
新たな登場人物がここに来て2人も出てくるとは。
サザエさんやドラえもんみたいに延々続くのかな?出てくる事件もイマイチだったし、ちょっとダレてきた感じ。
そろそろ終わりに向けて走って欲しい。