陸裕千景子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ふつうだったらかなり痛い話を、ラノベで見かけるかる~い一人称のノリで読ませるところが新鮮です。悪くなかった。
コスプレ雀荘で悟が出会った男の娘ニコが、いろんな意味でのマイノリティでとても生きづらい人生を送っているから、すごくどんよりした話になるかと思ったら笑えるシーンもてんこ盛り。
悟が良くも悪くも能天気でポジティブなんです。一見何にも考えていない金持ちの跡取り息子で遊び人に見えて、考え方はごくマトモであるのも好感でした。
誰とでもホテルに行ってしまうニコの危なっかしい行為が、愛してくれる誰かを見つけるためなのだということに気付いただけでも偉い。
ストーリーとしては、恋人同士になった二人が、いろんな問題や危機にぶち当たって、それをひとつひとつ解決していく姿がメインだったのですが、それがあれこれ山積み状態でどうなることかと思ってしまいました。病気のことはもちろん、婚約者やそれぞれの親のことなど気が重くなるような問題が続々出てくるんです。
しかし、そこは持ち前の強気なポジティブシンキングが力を発揮した悟が、上手く解決していって安堵しました…クスッと笑わせたりほろっとさせられたりして、ラストも重くならない後味のよさがありました。
リアルだったら「もっと深刻」と受け付けないことでも、そこはファンタジーとして受け入れられる上手さがあって、許容範囲内におさまっています。
なので、オタク描写はすごく楽しんで読めたし、病気のこともすごく楽観視できたのでした。
悟の性格がすごく影響していますね。かなり熱血漢なところもあって面白い。ニコにわかりやすいほどメロメロになっているところがいいんですよね。
ニコもとっても魅力的なキャラでした。コスプレしている時には小悪魔ちゃんで気丈だったりしますが、悟にだけは素を見せて「ゆうがたでんき」がかわいすぎ!しかも、しっかり男だったりするのに萌えた。
ただ、エピソードが盛りすぎで、ひとつひとつの掘り下げ方が足りなく感情移入しづらかったのが難点でした。エロも少しもの足りなかったけど、コスプレHは笑って萌えもしっかりありました。 -
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ネタバレ『最後のテロリスト』がとてもよかったし、人気シリーズみたいなので読んでみました。うーん・・・設定はかなりベタな王道のリーマンものです。全然関係ないけど、この作家さんて1ページあたりの活字量が多いね。とにかく俺様で超強引男の攻と男前で強気な美人さん受っていう設定もBL的ステレオタイプかな。とにかく攻の一方的な傍若無人ぶりにもびっくりなんだけど、それに振り回される受がぎゃんぎゃん怒る←ここがちとうるさい。かよわい女の子みたいじゃない、仕事ができる男前ってすると、どうしてもこうなっちゃうのかしら。でもさー、いきなり会社でレイプってねーよ! そんでもって二回目も半レイプだよ! 始まりがこんななのに以降ほだされていくって、まさにコッテコテなBL的王道な展開なわけだけど、わたし的には好きくないなー。
でも、会社の仕事とか普通の描写がしっかりしていて、この作家さんは好きです。どなたかのレビューで1、2巻だけじゃこのシリーズの面白さはわからないと書いてあったので、もう少しがんばってみようかなぁ・・・でも全12巻かぁ・・・気が遠くなるな -
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先にCD既聴済み。
天才を育てる施設・アカデミーで育った冬希は製薬会社の賀野の「君が必要だ」という言葉で長和製薬で仕事をすることに…。
そして5年の間に賀野に密かな思いを感じるようになっていて…。
CDではイマイチ理解出来なかったアカデミーの事や、冬希や賀野の気持ちが丁寧に書かれていたのでCDを聴いた時のもにょっと感が随分減りました。
CDのキャスト、冬希@武内くん、賀野@安元さん、森崎@小西さん、久保寺@谷山さんでセリフを脳内変換出来たのが雰囲気が出て良かったです。
冬希が研究していた薬品の詳しいこと、それをスパイが狙っていたままそして事故で亡くなったこと、対抗物質について、の流れが残念ながら緩慢で分かりにくかったです。多分こうよね、みたいに想像で補足した感じ。
ところで、絵師さんは大好きな陸裕先生であることをこの原作を読んで知りました。
先に絵を知っていたら、安元さんの声には違和感を感じていたかもしれません。あ、いや、声は良かったですけど、あの絵のイメージじゃなかったような…。
とりあえず、CDがイマイチだったのは原作のせいじゃなかった という事は分かりました。 -
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ネタバレ絵本作家の高坂遥人の甥っ子は巷で話題の人気俳優・高坂奏汰。
奏汰は、遥人が描いた絵本が映画化された際に、主役をやったことで子役とデビューし、そのまま人気俳優へとなってしまったのだった。
そんな奏汰は幼い頃「遥人と結婚する」とぐずって聞かなかったことがあった。そんな時、しかたなく遥人は「二十歳になったら」と約束してしまったのだった。
すると、奏汰の二十歳の誕生日当日、ロケを無理やり抜け出してきた奏汰が、「約束を守れ」と詰め寄ってくる。
遥人としては、大人になったら諦めるだろうし、そんな約束なんて忘れているものだと思っていたのだが、逆に大人になったことを証明する、と言い出した奏汰に襲われてしまう。
すんでのところで、最後まではせずにすんだものの、なんとなく自分の気持ちが奏汰に傾いているのに気が付いていた遥人は、そんな気持ちや男同士やおじと甥という関係に対して悩む。
そんな時、幼い頃の奏汰をモデルに描いた本の続編が映画化されることになり、その主演を弟が演じる話に嫉妬した奏汰は……?
という話でした。
一途におじを思い続ける甥と、立場もあってそれに素直に答えられないおじの話。
どちらかというと、遥人はぼんやりさんで、面倒見がよくて、なかなかノートは言えないタイプ。でも、筋が通ってないわけではないので、だまされたりはしない。いやなことはいや、とはっきり言える子。
一方の奏汰は、おじ至上主義な青年。遥人のことであれば、幼稚園に通う弟にだって嫉妬する。けれど、遥人のためなら一生懸命で、寸止めだって我慢する。
そんな感じの二人の話。
最後は結局、遥人が折れる形でうまくまとまってハッピーエンド。
年下攻めにはよくあるパターンですが、奏汰がかわいらしくやきもちをやくので、ベタベタだけどいい感じの話でした。