佐々涼子のレビュー一覧
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何回読んでも泣いてしまう
単行本が発売した時に空港に勤務しており、なおかつ貨物などを取り扱う会社にいた為、勉強の為にもと思い読んでみたら、自然と涙が出てきた。死とはまだ縁遠い年齢だから、そう思っていた。いつも隣にあると教えてくれた。やはり母国に帰りたいのは皆同じなんだと教えてくれた。
何回読んでも、泣いてしまう。繰り返して読みたい作品です。 -
購入済み
このような本があってこそ。。。
人知れず、世の中で大事な仕事をプロフェッショナルとして遂行されている人々を、丹念に描かれていること。
素晴らしい作品だと思います。
人々が知らない世界を、経験できない事柄を人々に伝えるお仕事に敬意を表します。今後のご活躍も期待してます。
国際霊柩送還士の方々も、ご苦労は多いと思いますが、どうか縁の下の力持ちの皆様が支えて頂いていることに感謝します。ありがとうございます。。。
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「エンド•オブ•ライフ」に次いで2冊目の佐々作品。作家として当然ながら確たる核を持ちながらも、変に自分を飾らず取り繕わず正直な姿勢がとても好ましくファンになってしまう。昨年お亡くなりになってしまったのは「エンド•オブ•ライフ」を書き上げた作者にとっては本当に何という皮肉か、大変残念。
遡って他の著作も読みたい。
以下心に残る、残したい表現の数々。
p.20 私は死に方を知らないが、きっと体は知っている。
p.27 行けない旅はどうしてこうも美しいのだろう。
p.39 亡くなりゆく人は、怒り、否認、取引、抑うつを経験しながら、やがて諦念のあとに死の受容に至る。
p.56 (筋トレ後の)新しい体 -
Posted by ブクログ
終末期の在宅看護をめぐるノンフィクション。患者の望みを叶えるべく、医師・看護師・ヘルパーの方々のチームの献身は、正直「ここまでやるのか」のレベルで頭が下がる思い。このチームの実質的なリーダー格の看護師森山さんご自身がステージⅣの癌と診断され、著者の佐々氏の取材を手助けする側から取材される側に回り、自分の生き様(死に様?)を見せる側になる。
そんな中での彼の言葉「予後を気にして生きていたら、それだけの人生になってしまう。僕は自分自身であって、『がん患者』という名前の人間ではない。病気は僕の一部分でしかないのに、がんの治療にばかり目を向けていたら、がんのことばかりを気にする人生を送ることになってし -
Posted by ブクログ
プライムビデオのドラマ。主演は米倉涼子で、海外で亡くなった人の遺体を国境を越えて遺族に送り届ける、実在するスペシャリストの物語。ドラマでは感動シーンが満載だったけど、これを仕事にするにはちょっと僕は無理かなぁ。
原作の文庫(ノンフィクション)も読んでみたが、ドラマよりもなかなかしんどい。活字だから読めるが、映像では再現できないエンバーミングのシーン(遺体を腐らないように加工を施す)もある。地上波では流せないよなあ。
そしてこのドラマのモデルとなった企業(エアハースインターナショナル)も注目されてるようだ。
『海外では死にたくない…』これが率直な感想。実は僕は海外に行ったことはないが、やっぱ -
Posted by ブクログ
佐々涼子(1968~2024年)氏は、早大法学部卒、専業主婦として2児を育てつつ、日本語教師等を経てライターになった、ノンフィクション作家。2012年、『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』で開高健ノンフィクション賞、2014年、『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている 再生・日本製紙石巻工場』でダ・ヴィンチ BOOK OF THE YEAR第1位等、2020年、『エンド・オブ・ライフ』で本屋大賞ノンフィクション本大賞を受賞。 2024年9月、悪性脳腫瘍のため死去。享年56。
本書は、新宿歌舞伎町に「日本駆け込み寺」を設立し、長年代表を務める玄秀盛氏について、本人及び多数の関係者に行った取材をま