ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

1,782円 (税込)

8pt

佐々涼子はかつて司法試験予備校で机を並べていた児玉晃一と偶然再会する。児玉は弁護士として難民問題のエキスパートとなっていた。彼の案内で茨城県牛久の入国管理センターを訪れ、そこに長期収容されている外国人たちと面会した筆者は、その窮状にショックを受ける。イラン、アフガニスタン、カシミール……。内戦で命からがら日本に避難してきた「難民」たちを本国に強制送還しようとする入管。帰還すれば死刑になる状況でも意に介すことはない。さらに日本で家族をもっていようが容赦なく親と子を引き離す非道な仕打ち。長期収容で身体を壊し、命さえ落とす収容者がいながら、一向に改善されない日本入管の待遇に対して、国連も国際法違反と指摘する。四半世紀にわたり、難民の受け入れ、入管の改善のために闘い続ける児玉の奮闘の日々を、日本語学校教師として在留外国人と関わってきた自身の体験と、現在入管に収監されている在留外国人の取材とともに綴る。

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ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    母国では命の危険等に晒されるから、やっとの思いで自分が住みなれている国を離れて、家族と離れ離れになっても、形上は難民条約に批准しているから、きっと助けてくれると思い日本を頼って庇護を求めてくる難民の人々。その人達を大人も子供も構わず、警察のような司法手続きを取ることもなく行政手続きだけで収容する法務

    0
    2025年10月13日

    Posted by ブクログ

    移民問題、深刻なんだなあ。
    移民って、自国が大変だから逃げてきたのに、逃げてきたところでまた苦しむなんて、負の連鎖すぎる。
    移民が、安寧の地を得るのにはまだ時間がかかるんだろーか。
    生きることに頑張っている。
    尊敬するお。

    0
    2025年09月30日

    Posted by ブクログ

    昨年亡くなられた佐々涼子さんの渾身の一冊。
    大学の同窓生だった児玉晃一弁護士から入管収容の実態を聴いた佐々さんは、自らも難民への取材を始めた。その記録が前半に載せてある。
    「入管はなぜ難民を追い返そうとするのか」
    迫害の危険性や紛争、暴力など、状況が悪化し移動せざるを得なかった人々だ。難民認定もされ

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    「技能実習生」「入管」など聞いたことがあるだけで、実質は何も見えてなかったのか。
    ウィシュマさん死亡事件がニュースになっても、稀なケースのように感じていたが、実際はニュースにもならずに、人としての尊厳も奪われている人が多くいることに愕然とした。
    それも過去ではなく、現在進行形であるということ。

    0
    2024年10月22日

    Posted by ブクログ

    初めて読んだ「エンド・オブ・ライフ」が衝撃だった
    そして「夜明けを待つ」も深い感動を……
    その作家が先月、56歳という若さで逝ってしまわれた!
    ニュースにショック

    これは友人が送ってくれた
    中島京子の「やさしい猫」を読んだ後、読みたいと思っていたものだ

    〈そして「ウクライナ難民で始まった話ではな

    0
    2024年10月09日

    Posted by ブクログ

    ノンフィクションとは不都合な真実を暴く
    告発書です。

    2021年3月に発生した名古屋出入国在留管
    理局に収容中のウィシュマさんが死亡した
    事件を覚えていますでしょうか。

    これによりやっと出入国在留管理局の施設
    通称「入管」の実態が世に知られるように
    なりました。

    日本は難民条約に加入して40年

    0
    2024年06月09日

    Posted by ブクログ

    これが「おもてなし」の国、日本で起きている現実だと思うと戦慄する。

    日本での難民申請者の弁護を長年続けている児玉弁護士の活動は、まさに地獄に仏。
    しかし、国際難民条約に加入している国でこんなひどいことがまかり通っていることが事態が異常だと言えよう。
    日本が難民条約に加入しているからこそ、そこに望み

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    日本の難民入国についてのルポタージュ

    自分の無知無関心について思い知らされる。
    現代の日本で、信じられない位の酷いことが、今も本当に近くで起きていることについて愕然とさせられた。

    酷い事実である事柄を、読み易すくわかりやすく、感情的にならない調子で書かれていて、また、希望のある部分についても同様

    0
    2024年05月05日

    Posted by ブクログ

    毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。

    入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。

    佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んでいったカメルーンのW

    0
    2024年02月17日

    Posted by ブクログ

    移民、難民問題。

    佐々涼子のノンフィクションという理由で読んだが、ものすごく勉強になった。

    日本ではこんなことがまかり通ているのかと、驚きと怒りを禁じえない。

    外国人の技術研修生の実態も記されているが、これからの将来、当たり前のように外国人が日本に来てくれるとは思わない方がいい。

    インバウン

    0
    2024年01月19日

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