ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
【第10回開高健ノンフィクション賞受賞作】異境の地で亡くなった人は一体どうなるのか――。国境を越えて遺体を故国へ送り届ける仕事が存在する。どんな姿でもいいから一目だけでも最後に会いたいと願う遺族に寄り添い、一刻も早く綺麗な遺体を送り届けたいと奔走する“国際霊柩送還士”。彼らを追い、愛する人を亡くすことの悲しみや、死のあり方を真正面から見つめる異色の感動作。(解説・石井光太)
アプリ試し読みはこちら
「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」
2023年3月17日~ Prime Video 出演:米倉涼子、松本穂香、城田優
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
筆者は言う「国際霊柩送還の仕事とは、遺族がきちんと亡くなった人に向き合って存分に泣くことができるように、最後にたった一度の 「さよなら」を言うための機会を用意することなのだ。」本書は遺体の搬送会社エアハースとその社員の方々の活動を通して、国際霊柩送還とはどういった仕事なのかを追っている。付け加えると...続きを読む、遺体とともに運んでいる形のないを何かを。感動作という言うにはあまりにも重いテーマのように感じるが、作中の随所で泣いてしまった。こんなノンフィクションは初めてだ。
世の中にある仕事のことについて、また一つ知ることができたのが良かったです。死と向き合う仕事に携わることはとでも考えさせられますね。
国際霊柩送還士という仕事がある事を始めて知りました。異国の地で亡くなったご遺体が母国に届けられる事はわかっていても、誰がどのように送り届けてくれるのかまで考えた事はありませんでした。 海外旅行や海外での仕事が身近になった今、いつ自分や家族に起きてもおかしくない。 まずは「知る」事ができてよかった。 ...続きを読むドラマも見てみたいと思ってます。
知らない事が多い プロフェッショナルってすごい 国際霊柩送還士を知る事が出来たのもこの作家のおかげだけど、彼女の母の胃瘻の選択のくだりに個人的に納得するものがあった
友人に薦められて手に取ってみた本。 ありきたりだが、残された人達にとっての「死」について考えさせられる。「弔い損なわないように」という表現が心に残った。 これを読むと、海外ニュースの捉え方が間違いなく変わるはず。一度は読んでおくべき。
ドラマを見て国際霊柩送還士という仕事を知り、こちらを購読しました。 エアハーツの社長さんがこのお仕事に就かれたきっかけや仕事の舞台裏、 中には悪徳商法を行っている業者の事も書かれていて、中々知ることのできない業界なので大変興味深かったです。 ご遺族とのドラマも感慨深かったです。
国際霊柩送還士は、裏方として人の最も辛い現場に立ち会い、そしてまた裏方として人の目に触れない場所に戻って行く、忘れられるべき人たちである。遺族に生前の姿に近い形の故人を戻すことで、遺族が故人の死に様に心を奪われることなく、一緒に過ごした時間を振り返り、哀しみに専念できるようにしているのだと思う。死は...続きを読む、生き方を考えさせてくれる。
ドラマが良かったので、小説も読んでみた。読んでみるとノンフィクション小説でドラマの内容とは全く違うが、死について深く考えさせられる内容だった。 国際霊柩送還士とは遺族を慰めるためではなく、しっかり悲しませるお別れする手伝いをするために、生前のような自然な状態に近づける、魂を戻す…このようにして遺族を...続きを読む救っている尊い職業と感じた。 3年前にアフガンで撃たれた中村医師も、きっとエアハース社の方々が処置をして自宅まで送り届けたのだろうな…
国際霊柩送還士という仕事があることを、初めて知った。日々、死と向き合う人々の感情や様子がひしひしと感じられる作品だった。ドラマも見てみたい。
日本人が遺体や遺骨に愛着を感じるようになったのは戦後だという話を読んだことがある。太平洋戦争における異郷での大量死と経済的な余裕がそういう変化を齎したのじゃないかと、何と無く私は思う。だから、そうした経験を持たない国や地域で、遺体が日本ほど丁重に扱われないことも当たり前なんだろう。しかも、文化や宗教...続きを読むによって遺体に対する態度は千差万別だ。養老先生やサイバラ作品を読んでいても感じる。つまり、日本はこの点においてもガラパゴス化している可能性が高い。けれども、ここがガラパゴスだろうがニューヨークだろうが、私たちは近親者の死に悲嘆せざるを得ない。最後に何かしてあげたい。 たぶん、日本人は死者を遠くへ追いやってしまうことのできない精神文化の中で生きてきた。いくら仏教が輪廻転生を解いても、お盆には故人が帰ってくると言い張り続けた。遠くへ追いやらず、死んだ後も水をあげ、米をあげ、線香を焚いて「世話をする」。つまり、死者は絶対的に「世話をする」べき相手として日本人の精神文化の中に根を下ろしている。 宮沢賢治が妹・トシの「あめゆじゅとてちてけんぢゃ」を自分への救済と感じたように。死にゆく者、あるいは、相手の死を受け入れなければならない場面において、「何かしてあげられる」と思えることが、遺される者のたった一つの救済だ。そのことを、祖父と祖母を立て続けに亡くしたことで深く感じた。死装束を着せ、死化粧をし、六道銭をもたせてやりながら、「何かしてあげられる」ことに、確かに私は癒されていた。一方、痛ましく損壊した遺体を前に、あるいは帰ってこない遺骨があることに(私の知人の親族はまだ三陸の海から帰ってこない)、きっと、まだしてやれることがあるのではないか、それなのになにもしてやれないのかと自分を責めてしまうのでは無いか。そこに遺された者への救済として、シベリア遺骨収集団があるのであり、遺体修復士がいるのであり、この国際霊柩送還士がいるのだろう。尊い仕事だ。だって、魂の救済策なんだから。 私はまたひとつ、祖父の痛みを知った気がする。祖父は、私財を投じて後半生を遺骨収集と慰霊に捧げた。それが祖父の魂を救えたのか、それでも救われなかったのか、問う事はもうできないし、生きていたとしてもどうたずねればそれを聞き出せるのかがわからない。わかるのは、戦友をシベリアに置いてきた、何もできなかった、という無力感は、戦後の祖父の60年を支配し続けたという事実だ。 そういう心が眠る土地に、私は生きている。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
エンジェルフライト 国際霊柩送還士
新刊情報をお知らせします。
佐々涼子
フォロー機能について
「集英社文庫」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
エンド・オブ・ライフ
駆け込み寺の男 -玄秀盛-
夜明けを待つ(集英社インターナショナル)
「佐々涼子」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲エンジェルフライト 国際霊柩送還士 ページトップヘ