佐々涼子のレビュー一覧

  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    ノンフィクションには敵わない!
    こんな仕事ある事知れて良かった
    (無関心)気をつけないとなぁ………………

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    2024年06月23日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    まず驚いたのは、著者の佐々涼子さんが悪性脳腫瘍で余命宣告を受けて2022年末から闘病中だと知ったこと。
    色んな媒体に掲載されていたエッセイを集めた本で、最後のほうに「私には時間がないのだ」というような記述があり、気になって読み進めたところあとがきに病気のことが書かれていた。
    だからおそらく、この先佐々さんが新しく文章を綴ることはないのだろう。と思うと、何とも言えず辛い気持ちになってしまった。

    これまでさまざまな「死を見つめる」本を著してきた著者によるエッセイ集。
    元々は日本語学校の教師だったそうなので、日本国内にある日本語学校の現実が綴られている章が多めだった。
    海外から働き手としてやって来

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    2024年06月19日
  • エンド・オブ・ライフ

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    ここ最近、「最期」に関係する本をよく読んでいる。
    小説が多いのだけど、ずっと読みたかったこの本はノンフィクション。 
    「現実は小説より奇なり」の言葉通り、まさにドラマのようなエンドオブライフが描かれていた。
    人それぞれの寿命は決まっているという考え、この手の本を読むようになり、最近はすっかり自分の中に浸透している。
    今回新たに考えさせられたのは、「病気になった途端に、人は患者さんになってしまう」という部分。
    それまで普通に自分の人生を歩んでいたのに、急に「患者」になり、身体面はもちろん精神面も制約を受ける。その人自身は変わっていないのに…。
    こういう部分が苦しみの一つなのかなと思う。
    自分や家

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    2024年04月17日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    すごいと読むたびに思うノンフィクションの書き手(ご自分の身を削りながらお書きになっているのだろう)佐々涼子さんが、日本の難民、移民、技能実習生について取材されたもの。
    この問題についてはいつも自分に何ができるのだろうかと考えさせられる。児玉晃一弁護士、お名前はよく拝見していたが、この本を通じて身近に感じられたので、ご活躍を今後も追っていきたい(この問題での「ご活躍」の場があるのが良いのか悪いのかは別にして)。

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    2024年03月30日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    入管でのウィシュマさん死亡事件、ひどい事件とは感じつつ、難民制度、難民と移民の違いについて無知だったことを思い知らされました。日本の難民制度の問題と、入管での人権を無視した対応とは全く別問題だと思っています。恥ずべきことだと思います。一方で鎌倉アルペなんみんセンターの取り組みを知り、希望を見た気もします。自分として何ができるか、考えたいです。

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    2024年03月16日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    佐々さんの本は3冊目。他2冊よりもよりノンフィクション要素の濃い本だった。深く厳しい現実を表している。学ぶのを、知るのをやめてはならない。恐れてはならない。全ての日本人に問われている。

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    2024年02月05日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    ドラマが気になっていたのだけど、アマプラ見れず…と思っていたら、原作があるということを知り手に取った1冊。
    海外で亡くなった日本人や日本で亡くなった外国人を家族のもとに帰す仕事をする"国際霊柩送還士"を追ったノンフィクション作品。
    彼らがどういった仕事をしているかも丁寧に描かれていたが、"人と死"ということについて、著者の状況(実母の延命治療について)も踏まえた上での考えが記されていて、興味深かった。
    遺族が大切な人との別れに向き合うことができるように、情熱を持って働く国際霊柩送還士たちの姿に尊敬の念を抱いた。

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    2024年01月20日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    良いノンフィクションが読みたい。と思い、開高健ノンフィクション賞受賞作から選んで読んだ。良い本と出会えた。人にも勧めたい。

    「○○さんが無言の帰国を・・・」というような表現で、他国から遺体となって帰ってくる邦人のニュースは見たことがあったが、その裏で、”死後長時間が経過し、長距離移動の影響もあって大変な状態の遺体をきれいに遺族に届ける。”という、尊くて孤高な仕事があることに気づかせてくれた。

    亡くなってしまった娘をフランスの家族に会わせに行くエピソードは、涙が止まらなかったし、この仕事の意義や必要性をとても感じた。

    家族の死と正面から向かい合う、死を隠さないのであるならば、エンバーミング

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    2023年12月09日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

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    歌舞伎町の深い闇、そこで駆け込み寺をやっている凄腕の男の物語

    親の愛なんてものを見たことも触ったこともない人間には、そんなもんわからんのや。愛情なんていう概念すらわからん

    彼は自分からは決して喧嘩をしようとしなかった。売られた喧嘩もよほどのことがなければ買うことはなかった。何しろ彼のプライドは容易に傷つかなかったのだ

    生きるためにものを盗って何が悪い。何もしなければ死ぬだけだ。社会道徳も、倫理も、何ひとつ俺を守ってくれなかったよ

    そうする以外、生き延びるために何ができる?だからええんや。何ひとつ後悔なんかしてへんよ

    秀ちゃんの小便、血がでとる おれの体、おかしかったんか

    ヤクザより

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    2023年10月26日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    自分のまわりの平安にしか目を向けない日々を送っているとこぼれてしまう問題を
    ちょっと視野を広げるだけで
    不思議に思ったり疑問をもったりすることが出来る。

    その問題についてネット検索はすぐに答えを出せそうに思うけれど
    じっくり考えながら答えを出すのは良書に出合うことである。
    この本はまさにひとつの問題を提起してさらに考える機会を与えてくれる良書である


    今の日本ががっかりする国とならないように考えていきたいと思う。

    佐々さんは今、闘病中とのこと。
    早くお元気になられますように。
    次の作品を待っています。

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    2023年05月24日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    予想していたより読み進めやすかった。そして、かなり酷い想像をしていたにも関わらず、入管の収監者への扱いが酷かった。治安維持法と同列(より悪い)に述べられるなんて。ウィシュマさんのようなことが特別ではなく、恒常的な状態だなんて、おかしい。集団ですごす部屋のトイレに壁がない、ほぼ室内だけで過ごす、痛くて叫び続けたり血を貯められるほど吐くのに医療が受けられない…。四年収監されて仮放免になったナイジェリア人のエースがアルペなんみんセンターのクリスマスコンサートで脂汗を流してうずくまるように身体を曲げている(普通なら感情が揺さぶられるような合唱)のが、収容で極端に刺激がなかったための拘禁反応だと書かれて

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    2023年05月20日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

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    エンジェルフライトがドラマ化されていたのを観てそう言えば佐々さんの作品で未読があったなと購読。
    何と言うか原点と言うか。
    かなりの主観が入っている様に感じるのも取材対象が人たらしと評される所以か。
    人を助けることで過去の自分を救っていると言ってしまえば感傷的過ぎるのかも知れないが。
    この世の彼方此方に玄的な人が居て救われている人もいるのだろう。

    早く新作出ないかなー。

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    2023年03月26日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

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    「駆け込み寺の男 玄秀盛 佐々涼子 ハヤカワノンフィクション文庫 2016年 680円」金や男女男男関係、仕事、DV、貧困などのトラブルをかけた人の逃げこむ場所を提供している実在の人物の壮絶な話。エグくて、自分の悩みが小さい物だとわかるのでこの手の本は好きだ。

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    2021年11月07日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

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    人間が欲望や執着を満たし続けた時、その後には何が待っているのか。さらなる欲望と執着の連鎖なのか、破滅なのか、はたまた悟りなのか・・・。

    そもそも、欲望や執着を満たし続けることができる人は多くはありません。そして、幸運にもそれを成し得た多くの人は、自らその山を降りることはなく、誰かに引きずり降ろされます。

    それゆえに、欲望や執着を満たし続けた時に何が待っているのか、を知ることはとても難しいことのように思います。本書は、それを成しつつも、自ら山を降りた稀有な人間に焦点を当てています。

    そしてそこに著者は、欲望と執着の連鎖でもなく、破滅でもなく、悟りでもないものを見いだし、読者である我々に提示

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    2016年09月19日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    めちゃくちゃ期待して読んだけれど、エンド オブ ライフの方が良かった。少し文章が固い感じがしてよみにくかった。
    読んだ順番のせいかもしれない。
    内容はよい。映画も楽しみにしている。

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    2025年11月26日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    エッセイは佐々涼子さんの歴史

    依存症 回復には後光がある。ある日閃く
    取材であった人に震災の話を「家族に言ったことのない話」を聞いた。話すことは背負わせること。家族友人でもない、仕事でもない人だけに話せること。

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    2025年10月20日
  • エンド・オブ・ライフ

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    人生後半戦、人生何があるか分からない。
    成功したり後悔したり、、
    人生最後の時まで精一杯に生きたい。

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    2025年08月16日
  • エンド・オブ・ライフ

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    「クオリティ・オブ・ライフ」という言葉をよく聞く。しかし、そもそも人生の質とはいったい何だろう。もし無理をして、本人も家族も後悔するとしたら、それはチャレンジするほど価値のあることだろうか。
    確実なことなど何ひとつない。もう一度過去に戻って選択をし直すことなどできない。だが、人間とは「あの時ああすればよかった」と後悔する生き物だ。もしかすると取り返しがつかないかもしれないと思うと、末期がん患者が4時間ドライブして潮干狩りに行くと言う要望に対し、スタッフたちは、「ぜひ、実現させてください」と患者の背中を押すことをためらってしまうのだ。
    それにもかかわらず、なんとかして患者の希望を叶えようとする。

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    2025年06月24日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    2025.5.4 NHK土曜ドラマ エンジェルフライト 米倉涼子主演
    国境を越えて遺体や遺骨を故国へ送り届ける「国際霊柩送還」という仕事に迫り、死とは何か、愛する人を亡くすとはどういうことかを描く。第10回開高健ノンフィクション賞受賞作。(解説/石井光太)

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    2025年05月04日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    こういう仕事があることを知らなかった。尊い仕事ではあるが過酷。
    海外に行くことがあっても自分が異国で死んでしまうなんて想像したことがなかった。絶対保険に加入すべきだと思った。

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    2025年04月27日