佐々涼子のレビュー一覧

  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    日本は移民・難民について厳しい、という知識はあったけど、現状についてのルポを読むと、ほんと知らないことが多いな、と。見ないようにしていたというのが正直なところかもしれない。入管の状況は相当マズいのでは…人権侵害もいいところ。
    とはいえ、ヨーロッパでの移民・難民による(?)急速な社会変化の様子など見ると、日本でどのように受け入れていったらよいのか悩ましい。
    まあ斜陽国家だから、そのうち見向きもされなくなる可能性もあるけど…。書いてあったけど、むしろ子どもたちが移民になるかもってのは思ってる。

    この方のノンフィクションは興味深いトピックが多く、寄り添い方が等身大で、読みやすいなあ。

    0
    2024年07月31日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    すごいと読むたびに思うノンフィクションの書き手(ご自分の身を削りながらお書きになっているのだろう)佐々涼子さんが、日本の難民、移民、技能実習生について取材されたもの。
    この問題についてはいつも自分に何ができるのだろうかと考えさせられる。児玉晃一弁護士、お名前はよく拝見していたが、この本を通じて身近に感じられたので、ご活躍を今後も追っていきたい(この問題での「ご活躍」の場があるのが良いのか悪いのかは別にして)。

    0
    2024年03月30日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    入管でのウィシュマさん死亡事件、ひどい事件とは感じつつ、難民制度、難民と移民の違いについて無知だったことを思い知らされました。日本の難民制度の問題と、入管での人権を無視した対応とは全く別問題だと思っています。恥ずべきことだと思います。一方で鎌倉アルペなんみんセンターの取り組みを知り、希望を見た気もします。自分として何ができるか、考えたいです。

    0
    2024年03月16日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    佐々さんの本は3冊目。他2冊よりもよりノンフィクション要素の濃い本だった。深く厳しい現実を表している。学ぶのを、知るのをやめてはならない。恐れてはならない。全ての日本人に問われている。

    0
    2024年02月05日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

    Posted by ブクログ

    歌舞伎町の深い闇、そこで駆け込み寺をやっている凄腕の男の物語

    親の愛なんてものを見たことも触ったこともない人間には、そんなもんわからんのや。愛情なんていう概念すらわからん

    彼は自分からは決して喧嘩をしようとしなかった。売られた喧嘩もよほどのことがなければ買うことはなかった。何しろ彼のプライドは容易に傷つかなかったのだ

    生きるためにものを盗って何が悪い。何もしなければ死ぬだけだ。社会道徳も、倫理も、何ひとつ俺を守ってくれなかったよ

    そうする以外、生き延びるために何ができる?だからええんや。何ひとつ後悔なんかしてへんよ

    秀ちゃんの小便、血がでとる おれの体、おかしかったんか

    ヤクザより、普通の人間のほうがよっぱどこわい。ヤクザはいい。だいたいの予測がつくからな。でも、普通の人間は追い詰められると何をするかわからん。一見善良そうな臆病な男が刃傷沙汰をおこすんや

    がまんできない人は結局できないんです。だんだん年を取るとね、なかなか器用にはできないから

    ワルをやるのは、ひとりがいいわ。徒党を組むとアガリは全員と分けならんし、誰かがヘタを打つと芋ずる式にパクられる

    だが、17歳の時、彼は突然死のうとした 大量の市販薬を飲んで、自殺を図ったのだ

    彼女たちはみなと同じだ。つぎ込んだものが大きければ大きいほど、必死になってだまされていることを否定する

    未練はない?―ううん、ぜんぜん、私、今までの人生で、一度も人を信じたことがなかった

    上にいたやつらがどんどん下へ落ちてきている。じゃあ、下にいるやつが上に上がれるかって?上げれるはずがない。下にいたやつは、もっと下に行く。底なし沼や。下から、上へ這い上がれへん。まともにやっていても上げれんよ。ただ下へ、どんどんどんどん下へ落ちていくだけや

    人を見抜く術や―人を見るときはな、過去に照らしてプロファイリングなんかしたらあかんのや。自分のものさしを持っていると、必ず見立てに狂いが生じる。何もないまっさらな気持ちで、そいつを見る。

    玄は自分を脅かす相手をそのまま放置しておくような男ではなかった。それが彼の中でのルールなのです

    玄はものを所有することに何の興味もなかった。ロレックスであろうが、ベンツであろうが、同じことだった

    なあ、俺が何を頼りに生きてきたか知っているか?自分やで。俺のほかに何がいる?

    目次
    1
    2
    3
    4
    5
    6
    7
    8
    9
    10
    11
    12
    13
    14
    15
    おわりに(文庫版のために)

    ISBN:9784150504748
    出版社:早川書房
    判型:文庫
    ページ数:288ページ
    定価:680円(本体)
    発売日:2016年08月15日発行

    0
    2023年10月26日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

    Posted by ブクログ

    エンジェルフライトがドラマ化されていたのを観てそう言えば佐々さんの作品で未読があったなと購読。
    何と言うか原点と言うか。
    かなりの主観が入っている様に感じるのも取材対象が人たらしと評される所以か。
    人を助けることで過去の自分を救っていると言ってしまえば感傷的過ぎるのかも知れないが。
    この世の彼方此方に玄的な人が居て救われている人もいるのだろう。

    早く新作出ないかなー。

    0
    2023年03月26日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

    Posted by ブクログ

    「駆け込み寺の男 玄秀盛 佐々涼子 ハヤカワノンフィクション文庫 2016年 680円」金や男女男男関係、仕事、DV、貧困などのトラブルをかけた人の逃げこむ場所を提供している実在の人物の壮絶な話。エグくて、自分の悩みが小さい物だとわかるのでこの手の本は好きだ。

    0
    2021年11月07日
  • 駆け込み寺の男 -玄秀盛-

    Posted by ブクログ

    人間が欲望や執着を満たし続けた時、その後には何が待っているのか。さらなる欲望と執着の連鎖なのか、破滅なのか、はたまた悟りなのか・・・。

    そもそも、欲望や執着を満たし続けることができる人は多くはありません。そして、幸運にもそれを成し得た多くの人は、自らその山を降りることはなく、誰かに引きずり降ろされます。

    それゆえに、欲望や執着を満たし続けた時に何が待っているのか、を知ることはとても難しいことのように思います。本書は、それを成しつつも、自ら山を降りた稀有な人間に焦点を当てています。

    そしてそこに著者は、欲望と執着の連鎖でもなく、破滅でもなく、悟りでもないものを見いだし、読者である我々に提示している。そんな奥の深いノンフェクション作品です。

    【本書抜粋 玄秀盛】
    子供ってなあ、大人よりはるかに適応力があんねんで。俺は家畜や。だから、家畜の考え方しか知らんのや。
    別にかわいそうなことあらへん。なまじっか変な愛情を注がれて、それを突然取り上げられた方がずっとしんどかったやろうな。
    でも、幸運なことに俺は知らんかった。
    だから見える。執着なくして生きられない人間の弱さが。
    ーーー

    0
    2016年09月19日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

    Posted by ブクログ

    死と弔いについて考えさせられた。死は当事者の生が終わるだけでなく、弔いを通じて残されたものがこの先も生き続けるための区切りでもある。
    そこには文化による他国との受け止め方の違いもあり、宗教とはまた異なる信心があるのだろう。

    0
    2026年09月19日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    終末期について考えたことなかったので、良いきっかけになった。ただ、実際その時になってみないと色々とわからないんだろうな。自分がどんな最期を迎えるのか…色々な葛藤、絶望感、充実感を味わって最後死ねるのかなぁ。

    0
    2026年08月11日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

    Posted by ブクログ

    稀代のノンフィクション作家がまた1人病に倒れた。解説にもあったとおり佐々涼子さんはノンフィクションの潮流に待ったをかけ、またテーマが何気ない選択であっても、真摯に向き合う姿勢女性としても素晴らしいと感じた。

    0
    2026年07月21日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    訪問看護師 森山文則の物語
    終末期ガン患者を何人も看取ってきた本人が終末期ガンを患い他界するまで

    在宅医療が最善という訳ではなく
    患者が求めるものが良いという客観的な視点

    0
    2026年06月20日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    人の終末期を介護する人とされる人の話。どちらの立場も人ごとではない話ばかりで考えさせられた。それぞれの人生、何が正解なのかも分からないけれども、日頃から自分や自分の大事な人たちを大切に感謝を忘れず心豊かに穏やかに過ごしていきたいと思った。

    0
    2026年05月14日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    こういう人生の終え方もあるんだなと学びになった。全く後悔のなく人生を終えるのは難しいだろうけど、できるだけ悔いのない選択をして生きていきたい。

    0
    2026年05月18日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

    Posted by ブクログ

    「国際霊柩送還」とは 海外で亡くなった日本人の遺体や遺骨を日本に搬送し、日本で亡くなった外国人の遺体や遺骨を祖国へ送り届けることである。
    この言葉はエアハースの登録商標で一般的な言葉ではない。
    そしてエアハース・インターナショナルは国際霊柩送還の専門会社として2003年に日本で最初に設立された会社だ。


    エアハースが請負った仕事のいくつかが
    遺族の様子とともに書かれている。
    性質上 不慮の事故によるものが多く 読んでいて苦しかった。

    エアハースは今の葬儀会社というよりは昔の葬儀屋のようだ。そしてそれはマニュアルを嫌う二人の職人気質の創業者に依るところが大きい。

    特に利惠さんの行動力や遺族に対する気遣いはマニュアルを読んだだけでは無理だろう。経験もさることながら 会ってすぐに信頼を得るというのは天性のものなのかもしれない。

    でも皆がみな利惠さんのようにできるわけではない。ただでさえ24時間ずっと気を張っていなければならない仕事だ。
    二代目は着実に育っているけれど ずっと繋げていくのは大変そうだ。

    “この仕事は社会の静脈である” と本文中にあったように なくてはならない仕事だ。
    かといって誰にでもできる仕事じゃない。
    今後 職人が育っていくのを願うばかりです。

    0
    2026年04月13日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    在宅での看取りを専門とする看護師が、自身のすい臓がん罹患という実体験を軸に、さまざまな終末期患者とその家族の事例を丁寧に描き出した一冊である。在宅医療・在宅看護、そして自宅で最期を迎えることの意義と温かさが、静かな説得力をもって伝えられている。

    0
    2025年12月14日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    人は生き様よりも死に様と言うけれど、死に様に生き様が最も色濃く出るのだと思った

    時間が限られないと時間をありがたく使えないのは人間愚かだなと感じた
    これまで30分をどれだけ無駄にしてきたか

    自分が死ぬ時に生に対する苦痛や諦観ではなく、心からやり切ったと思いながら死ねたら幸せだな

    体のいい感想はいくらでも出てくるけど対面しないと分からないことばかりなのだろう

    0
    2025年11月27日
  • エンド・オブ・ライフ

    Posted by ブクログ

    3.5
    在宅での看護を若い時に経験したからか、なかなか読み進められなかった。うちはどうだったかな。最期まで人としての尊厳を守ってあげられたかな。もっとできることはあったのかな。とか、考えだしたらキリがない。ただ、在宅を選択できるのは、幸せなことだと思う。本人にとってもまわりにとっても。いつかくる自分の最期をどうするか、考えるためにもこの本は置いておきたい。

    0
    2025年11月27日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ期待して読んだけれど、エンド オブ ライフの方が良かった。少し文章が固い感じがしてよみにくかった。
    読んだ順番のせいかもしれない。
    内容はよい。映画も楽しみにしている。

    0
    2025年11月26日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    エッセイは佐々涼子さんの歴史

    依存症 回復には後光がある。ある日閃く
    取材であった人に震災の話を「家族に言ったことのない話」を聞いた。話すことは背負わせること。家族友人でもない、仕事でもない人だけに話せること。

    0
    2025年10月20日