佐々涼子のレビュー一覧
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前半がエッセイ、後半がルポルタージュで構成された作品集。
死生観にまつわる数々のノンフィクションを手掛けられた著者の作品集だけに、自分の知らなかった世界を垣間見ることができたし、取材先での出来事を通じて、大変な苦労や葛藤されたことが窺い知れた。
著者の死生観に寄り添うことで、掴みどころのない死に対する答えが見えてくるのか、と前のめりになって読んでみた。結局のところ、生きている限りそれは誰にも分からなくて、いくら自分の外側を探しても答えは見つからないという。自分の内側に戻ること、自分なりの生き方を見つけることが大事だと。なんだか宗教的な感覚だけど、少し腑に落ちる感じもした。
いつか迎えるであろ -
Posted by ブクログ
『エンドオブライフ』つながりで読んでみた。
氏の作品は、『エンジェルフライト』『紙つなげ』『エンドオブライフ』に次いで4冊目。これを書いた佐々さんはもういらっしゃらないんだなと、そんな思いを反芻しながら読み終えた。
以前、お仕事をご一緒したさる版元の編集者が、初期の頃に佐々さんとお仕事をされたそうで、『エンジェルフライト』が開高健賞を受賞したときに喜びの投稿をしていたのを読んだ。ふだんSNSをやらない彼だったが、そのうれしさがつたわってきて、編集者としてうれしい気持ちになった。
p16
「人は死に方を知っているし、家族も送り方を知っている」と在宅で看取りをする医師が言っていた。
*在宅の看 -
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やっと読んだ佐々氏の本。
エンジェルフライトを数年前読みたい、と思ったままの自分に、日々大切に生きろ!と言われた気がする…
友人で弁護士になり入管重要問題を扱っている、と言う人の話や、柿を送ってくれる東北で頑張る本屋の話、ベトナムなどアジアからの就労で来た外国人実習生へのインタビューなどは涙が出てくる。
日本語は生きるための言葉を教えないと意味がない!と。
佐々氏の本を通して仏教をみる人がいるようだ。国際霊柩送還士、東日本大震災など死生観に関わるようなノンフィクションを描くのはきっと身を削るようなところがあるのだろうか、ある日文章がかけなくなり、旅に出て各地の宗教、瞑想を求め旅をするが、ふ -
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ネタバレ気になるところに付箋を貼りつつ読んでいたら付箋だらけになってしまった。
佐々さんの文章がとても染みる。以前読んだ「エンジェルフライト」や「紙つなげ!〜」がとても良かったので本作も早く手に取りたかったけれど出会えたのは亡くなられてからになってしまった。
病を得て余命が僅かであることを知ってから綴られた文とその以前からの文との陰影を感じながら読み進めた。
最初の章のエッセイはまだ余命を知る前に書かれたものなのかなと思った。
でも状況や物事の捉え方がやはり深くてとても命を意識した表現に自然となっていると思った。
p58「弔いの効用」の中の枕経のシーンで、とても悲しい場面なのにどうしてもおかしい状 -
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初めて読んだ「エンド・オブ・ライフ」が衝撃だった
そして「夜明けを待つ」も深い感動を……
その作家が先月、56歳という若さで逝ってしまわれた!
ニュースにショック
これは友人が送ってくれた
中島京子の「やさしい猫」を読んだ後、読みたいと思っていたものだ
〈そして「ウクライナ難民で始まった話ではない。
ミャンマー、スリランカ、イラン、アフガニスタン、そしてアフリカの国々から……。
命からがら、日本にたどり着いた人たちを、
私たちは、どう受け入れてきたのか? 〉
広範囲な取材に胸が熱くなる
私たちってこんなにひどい国民なんですね
知らないでは済まされないですよね
佐々涼子さんの痛切な願いを -
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ノンフィクションとは不都合な真実を暴く
告発書です。
2021年3月に発生した名古屋出入国在留管
理局に収容中のウィシュマさんが死亡した
事件を覚えていますでしょうか。
これによりやっと出入国在留管理局の施設
通称「入管」の実態が世に知られるように
なりました。
日本は難民条約に加入して40年経ちます。
しかしその間に難民として認められたのは
わずか900人弱です。
国連から人権条約違反、国連憲章違反との
批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、
強制送還し続けているニッポン。
その真実に迫るのが本書です。
しかし「技能実習生として多くの外国人を
受け入れているではないか」という -
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佐々涼子さん。すごいです。10年書きためてきたエッセイとルポルタージュから厳選された作品集。重い現実に真正面から向き合って、伝えてくれるこの本に出会えてよかったと思いました。
初めの〈「死」がおしえてくれること〉から、一気に自分が体験したことに引き戻されました。いざ親の死と向き合ったときに、オロオロして自分の無力さを感じたこと。「親は死してまで大切なことを教えてくれる」というのは、私もそのときに感じたことでした。
次の〈夜明けのタクシー〉も、親になって、ワンオペで心細かったときに、ふとした言葉に救われたことを思い出しました。
〈体は全部知っている〉では、「人は死に方を知っているし、家族は -
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毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。
入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。
佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んでいったカメルーンのWもいる。彼らの死についてきちんと原因が究明されていればウィシュマは今も生きていただろう」「誰も口にしないが、痩せた黒人男性より、若くて健気な女性には同情を抱きやすいのだ。そして伝える側は、彼女の物語の方がはるかに共感を得やすいことを、よく心得ている。」
と記す。
入管施設雑居房は男女別、子供でさえ