佐々涼子のレビュー一覧

  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    前半がエッセイ、後半がルポルタージュで構成された作品集。
    死生観にまつわる数々のノンフィクションを手掛けられた著者の作品集だけに、自分の知らなかった世界を垣間見ることができたし、取材先での出来事を通じて、大変な苦労や葛藤されたことが窺い知れた。

    著者の死生観に寄り添うことで、掴みどころのない死に対する答えが見えてくるのか、と前のめりになって読んでみた。結局のところ、生きている限りそれは誰にも分からなくて、いくら自分の外側を探しても答えは見つからないという。自分の内側に戻ること、自分なりの生き方を見つけることが大事だと。なんだか宗教的な感覚だけど、少し腑に落ちる感じもした。
    いつか迎えるであろ

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    2025年03月23日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    『エンドオブライフ』つながりで読んでみた。
    氏の作品は、『エンジェルフライト』『紙つなげ』『エンドオブライフ』に次いで4冊目。これを書いた佐々さんはもういらっしゃらないんだなと、そんな思いを反芻しながら読み終えた。

    以前、お仕事をご一緒したさる版元の編集者が、初期の頃に佐々さんとお仕事をされたそうで、『エンジェルフライト』が開高健賞を受賞したときに喜びの投稿をしていたのを読んだ。ふだんSNSをやらない彼だったが、そのうれしさがつたわってきて、編集者としてうれしい気持ちになった。

    p16
    「人は死に方を知っているし、家族も送り方を知っている」と在宅で看取りをする医師が言っていた。
    *在宅の看

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    2025年03月19日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    本を読んでからドラマを観た、
    この順番、正解だった

    ドラマの後から本を読んだら、米倉涼子がチラついて、じっくり本に入り込めなかったかも知れない(ドラマもすごく良かったから)

    国際霊柩送還士というテーマの選択もさることながら、こんなヘビーな状況で深い取材ができたことにも感服

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    2025年02月12日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    弔うこと。
    悲しみ抜けるようにすること。

    異国で亡くなった方のご遺体を、家族の待つ国へ帰す、エアハースの仕事について紹介されています。

    「死」を考える、貴重な機会となりました。

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    2025年02月10日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さんの最期の書籍だったのですね。あとがきには2023年9月になってましたね。この一年後旅立たれたのですね。ルポルタージュの章の禅を書かれた章と中国残留孤児の話が印象に残りました。実は僕の両親は満州の引き揚げで青春を満州で過ごした人です。母は多少中国語が話せたので1990年代中国残留孤児の帰国のボランティアをしてました。二年程ボランティア活動したのですが、母は突然辞めました。生き別れた親子の再会をみるのが辛かったようです。
     佐々涼子さんは希少ガンで発症して亡くなられて死生観というものをいろいろ考えられたのでしょうね。

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    2024年12月08日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    やっと読んだ佐々氏の本。
    エンジェルフライトを数年前読みたい、と思ったままの自分に、日々大切に生きろ!と言われた気がする…

    友人で弁護士になり入管重要問題を扱っている、と言う人の話や、柿を送ってくれる東北で頑張る本屋の話、ベトナムなどアジアからの就労で来た外国人実習生へのインタビューなどは涙が出てくる。
    日本語は生きるための言葉を教えないと意味がない!と。

    佐々氏の本を通して仏教をみる人がいるようだ。国際霊柩送還士、東日本大震災など死生観に関わるようなノンフィクションを描くのはきっと身を削るようなところがあるのだろうか、ある日文章がかけなくなり、旅に出て各地の宗教、瞑想を求め旅をするが、ふ

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    2024年11月21日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    気になるところに付箋を貼りつつ読んでいたら付箋だらけになってしまった。

    佐々さんの文章がとても染みる。以前読んだ「エンジェルフライト」や「紙つなげ!〜」がとても良かったので本作も早く手に取りたかったけれど出会えたのは亡くなられてからになってしまった。
    病を得て余命が僅かであることを知ってから綴られた文とその以前からの文との陰影を感じながら読み進めた。

    最初の章のエッセイはまだ余命を知る前に書かれたものなのかなと思った。
    でも状況や物事の捉え方がやはり深くてとても命を意識した表現に自然となっていると思った。
    p58「弔いの効用」の中の枕経のシーンで、とても悲しい場面なのにどうしてもおかしい状

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    2024年10月23日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    「技能実習生」「入管」など聞いたことがあるだけで、実質は何も見えてなかったのか。
    ウィシュマさん死亡事件がニュースになっても、稀なケースのように感じていたが、実際はニュースにもならずに、人としての尊厳も奪われている人が多くいることに愕然とした。
    それも過去ではなく、現在進行形であるということ。

    政治家に頼めば、ビザも簡単に取れてしまうというのもどうだろう。とりあえず、生きるために使える手段は使うというのはわかるが、それでは根本的に完結には進んでいかないと思う。

    まずは自分の心の中の「ボーダー」を無くすようにしなければと強く思った。

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    2024年10月22日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    初めて読んだ「エンド・オブ・ライフ」が衝撃だった
    そして「夜明けを待つ」も深い感動を……
    その作家が先月、56歳という若さで逝ってしまわれた!
    ニュースにショック

    これは友人が送ってくれた
    中島京子の「やさしい猫」を読んだ後、読みたいと思っていたものだ

    〈そして「ウクライナ難民で始まった話ではない。
    ミャンマー、スリランカ、イラン、アフガニスタン、そしてアフリカの国々から……。
    命からがら、日本にたどり着いた人たちを、
    私たちは、どう受け入れてきたのか? 〉

    広範囲な取材に胸が熱くなる
    私たちってこんなにひどい国民なんですね
    知らないでは済まされないですよね

    佐々涼子さんの痛切な願いを

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    2024年10月09日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    筆者は言う「国際霊柩送還の仕事とは、遺族がきちんと亡くなった人に向き合って存分に泣くことができるように、最後にたった一度の 「さよなら」を言うための機会を用意することなのだ。」本書は遺体の搬送会社エアハースとその社員の方々の活動を通して、国際霊柩送還とはどういった仕事なのかを追っている。付け加えると、遺体とともに運んでいる形のないを何かを。感動作という言うにはあまりにも重いテーマのように感じるが、作中の随所で泣いてしまった。こんなノンフィクションは初めてだ。

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    2024年10月09日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    ダブルリミテッドの話は、西川美和「スクリーンが待っている」でも同じような話が出てきたのでとても興味深かった。
    本当に使える生きた日本語は「どけ」とか「やめろ」とか、命令形であってですます調の丁寧な日本語ではない。
    「会えない旅」がとても印象に残った。アポも取らず、会えるともわからないけど会いに来る。こういう行動力があって、多くのノンフィクション作品を生み出したんだろうなとうかがえるエピソードだった。
    ご冥福をお祈りします。

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    2024年09月19日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さんの訃報に残念でなりません。ご病気のお話を知っていたので回復することを願っていたのですが…

    全ての作品からたくさんの刺激をもらい素敵な仕事をしていただいたことに感謝です。

    いままで魅力ある言葉を紡いでもらいありがとうございました!

    佐々涼子さんの著作を大切に…宝物として私の心に活かしていきますね。
    みなさん…
    ぜひ〜

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    2024年09月02日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さんの生死感が描かれているエッセイで、あとがきはまるで彼女の遺書のようで心が痛い。「この世に生きている人はみな同じく、死についての未経験者だ。ほかの人の死を見て、私たちはあれやこれや想像している。でも、どれほどの賢者であろうと、やはり生きている限り死など分からないのだ。そう思ったら生きるのが楽になった」佐々涼子さんは、今この瞬間、どのように生きておられるんだろう。

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    2024年08月29日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    エンジェルフライトを読んで好きになった佐々さん。本人の経歴もなかなかで面白かった。オウムはちょうど世代だけど思い出すきっかけを与えてもらいました。大変な病気を患われていると聞いていましたが、あとがきで病名を知りました。穏やかな日を送られることを願います。まだ読んでいない著書があるので楽しみにしています。

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    2024年08月01日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    ノンフィクションとは不都合な真実を暴く
    告発書です。

    2021年3月に発生した名古屋出入国在留管
    理局に収容中のウィシュマさんが死亡した
    事件を覚えていますでしょうか。

    これによりやっと出入国在留管理局の施設
    通称「入管」の実態が世に知られるように
    なりました。

    日本は難民条約に加入して40年経ちます。

    しかしその間に難民として認められたのは
    わずか900人弱です。

    国連から人権条約違反、国連憲章違反との
    批判に耳を貸さず、今も難民を長期収容し、
    強制送還し続けているニッポン。

    その真実に迫るのが本書です。

    しかし「技能実習生として多くの外国人を
    受け入れているではないか」という

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    2024年06月09日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さん。すごいです。10年書きためてきたエッセイとルポルタージュから厳選された作品集。重い現実に真正面から向き合って、伝えてくれるこの本に出会えてよかったと思いました。

    初めの〈「死」がおしえてくれること〉から、一気に自分が体験したことに引き戻されました。いざ親の死と向き合ったときに、オロオロして自分の無力さを感じたこと。「親は死してまで大切なことを教えてくれる」というのは、私もそのときに感じたことでした。

    次の〈夜明けのタクシー〉も、親になって、ワンオペで心細かったときに、ふとした言葉に救われたことを思い出しました。

    〈体は全部知っている〉では、「人は死に方を知っているし、家族は

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    2024年06月07日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    これが「おもてなし」の国、日本で起きている現実だと思うと戦慄する。

    日本での難民申請者の弁護を長年続けている児玉弁護士の活動は、まさに地獄に仏。
    しかし、国際難民条約に加入している国でこんなひどいことがまかり通っていることが事態が異常だと言えよう。
    日本が難民条約に加入しているからこそ、そこに望みをつないでくる難民も多いはず。

    経済や政治的事情によって、弱い立場の人の命が左右されることがあってはならないと、強く感じると共に、一人でも多くの人にこの現状を知ってもらいたいと感じた。
    2024.1

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    2024年05月18日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    日本の難民入国についてのルポタージュ

    自分の無知無関心について思い知らされる。
    現代の日本で、信じられない位の酷いことが、今も本当に近くで起きていることについて愕然とさせられた。

    酷い事実である事柄を、読み易すくわかりやすく、感情的にならない調子で書かれていて、また、希望のある部分についても同様に書かれていて、文章や構成の凄さにも感動。

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    2024年05月05日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    毎回、佐々さんの著書には深く考えさせられます。

    入管で死んだスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん。確かにこの報道で劣悪な環境の入管施設を知った。

    佐々さんは「異様な状態だが、私には既視感があった。長崎の大村入管で餓死をしたナイジェリア人のサニー、そして絶叫しながら死んでいったカメルーンのWもいる。彼らの死についてきちんと原因が究明されていればウィシュマは今も生きていただろう」「誰も口にしないが、痩せた黒人男性より、若くて健気な女性には同情を抱きやすいのだ。そして伝える側は、彼女の物語の方がはるかに共感を得やすいことを、よく心得ている。」
    と記す。

    入管施設雑居房は男女別、子供でさえ

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    2024年02月17日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    移民、難民問題。

    佐々涼子のノンフィクションという理由で読んだが、ものすごく勉強になった。

    日本ではこんなことがまかり通ているのかと、驚きと怒りを禁じえない。

    外国人の技術研修生の実態も記されているが、これからの将来、当たり前のように外国人が日本に来てくれるとは思わない方がいい。

    インバウンドを6,000万人とする目標もいいが、足元の一緒に生活をする外国から来た人のことも考えたほうがいい。

    どんな人も一度読んで絶対損はしない本

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    2024年01月19日