佐々涼子のレビュー一覧

  • エンド・オブ・ライフ

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    看取る側から看取られる側に…

    佐々涼子さんを知る作品でした。

    死はだれにでもやってくる医療関係者や福祉関係者や芸能人だっても。

    死は特別にしないようにだけど自然になるように考え方をもたないとね。


    ぜひ〜

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    2025年01月19日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さんの最期の書籍だったのですね。あとがきには2023年9月になってましたね。この一年後旅立たれたのですね。ルポルタージュの章の禅を書かれた章と中国残留孤児の話が印象に残りました。実は僕の両親は満州の引き揚げで青春を満州で過ごした人です。母は多少中国語が話せたので1990年代中国残留孤児の帰国のボランティアをしてました。二年程ボランティア活動したのですが、母は突然辞めました。生き別れた親子の再会をみるのが辛かったようです。
     佐々涼子さんは希少ガンで発症して亡くなられて死生観というものをいろいろ考えられたのでしょうね。

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    2024年12月08日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    やっと読んだ佐々氏の本。
    エンジェルフライトを数年前読みたい、と思ったままの自分に、日々大切に生きろ!と言われた気がする…

    友人で弁護士になり入管重要問題を扱っている、と言う人の話や、柿を送ってくれる東北で頑張る本屋の話、ベトナムなどアジアからの就労で来た外国人実習生へのインタビューなどは涙が出てくる。
    日本語は生きるための言葉を教えないと意味がない!と。

    佐々氏の本を通して仏教をみる人がいるようだ。国際霊柩送還士、東日本大震災など死生観に関わるようなノンフィクションを描くのはきっと身を削るようなところがあるのだろうか、ある日文章がかけなくなり、旅に出て各地の宗教、瞑想を求め旅をするが、ふ

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    2024年11月21日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    ネタバレ

    気になるところに付箋を貼りつつ読んでいたら付箋だらけになってしまった。

    佐々さんの文章がとても染みる。以前読んだ「エンジェルフライト」や「紙つなげ!〜」がとても良かったので本作も早く手に取りたかったけれど出会えたのは亡くなられてからになってしまった。
    病を得て余命が僅かであることを知ってから綴られた文とその以前からの文との陰影を感じながら読み進めた。

    最初の章のエッセイはまだ余命を知る前に書かれたものなのかなと思った。
    でも状況や物事の捉え方がやはり深くてとても命を意識した表現に自然となっていると思った。
    p58「弔いの効用」の中の枕経のシーンで、とても悲しい場面なのにどうしてもおかしい状

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    2024年10月23日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    「技能実習生」「入管」など聞いたことがあるだけで、実質は何も見えてなかったのか。
    ウィシュマさん死亡事件がニュースになっても、稀なケースのように感じていたが、実際はニュースにもならずに、人としての尊厳も奪われている人が多くいることに愕然とした。
    それも過去ではなく、現在進行形であるということ。

    政治家に頼めば、ビザも簡単に取れてしまうというのもどうだろう。とりあえず、生きるために使える手段は使うというのはわかるが、それでは根本的に完結には進んでいかないと思う。

    まずは自分の心の中の「ボーダー」を無くすようにしなければと強く思った。

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    2024年10月22日
  • ボーダー 移民と難民(集英社インターナショナル)

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    初めて読んだ「エンド・オブ・ライフ」が衝撃だった
    そして「夜明けを待つ」も深い感動を……
    その作家が先月、56歳という若さで逝ってしまわれた!
    ニュースにショック

    これは友人が送ってくれた
    中島京子の「やさしい猫」を読んだ後、読みたいと思っていたものだ

    〈そして「ウクライナ難民で始まった話ではない。
    ミャンマー、スリランカ、イラン、アフガニスタン、そしてアフリカの国々から……。
    命からがら、日本にたどり着いた人たちを、
    私たちは、どう受け入れてきたのか? 〉

    広範囲な取材に胸が熱くなる
    私たちってこんなにひどい国民なんですね
    知らないでは済まされないですよね

    佐々涼子さんの痛切な願いを

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    2024年10月09日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    筆者は言う「国際霊柩送還の仕事とは、遺族がきちんと亡くなった人に向き合って存分に泣くことができるように、最後にたった一度の 「さよなら」を言うための機会を用意することなのだ。」本書は遺体の搬送会社エアハースとその社員の方々の活動を通して、国際霊柩送還とはどういった仕事なのかを追っている。付け加えると、遺体とともに運んでいる形のないを何かを。感動作という言うにはあまりにも重いテーマのように感じるが、作中の随所で泣いてしまった。こんなノンフィクションは初めてだ。

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    2024年10月09日
  • エンド・オブ・ライフ

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    在宅医療、看取りをテーマにしたノンフィクション。
    私自身、看護師として既に何人者方達をお見送りした経験から、大変内容もリアルに書かれていて、現場にいるようでした。
    コロナ禍もあり、ここ最近では自宅での看取りもかなり増えたと思います。
    私も、家族を持つ身として、もしもパートナーが余命宣告されたら、残りの時間をどのように一緒に過ごしたいか、この本を読んで一層考えさせられました。

    佐々涼子さんの本、他も読んでみたい!

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    2024年09月21日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    ダブルリミテッドの話は、西川美和「スクリーンが待っている」でも同じような話が出てきたのでとても興味深かった。
    本当に使える生きた日本語は「どけ」とか「やめろ」とか、命令形であってですます調の丁寧な日本語ではない。
    「会えない旅」がとても印象に残った。アポも取らず、会えるともわからないけど会いに来る。こういう行動力があって、多くのノンフィクション作品を生み出したんだろうなとうかがえるエピソードだった。
    ご冥福をお祈りします。

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    2024年09月19日
  • エンド・オブ・ライフ

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    在宅医療をテーマにした本だった。

    ガン患者とその家族が最期の時間をどう過ごすのか、周囲はどうサポートするのか、涙なくしては読み進められなかった。
    自分も似たような仕事をしているので、関わっていた職員の大変さも共感できたとともに、親身に寄り添う姿に自分の利用者への向き合い方を考えされられた。

    また自分の人生について考えさせる本でもあった。

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    2024年09月17日
  • エンド・オブ・ライフ

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    佐々涼子著 エンド・オブ・ライフ
     以前フェースブックで紹介されていて、作家の佐々涼子氏が今月亡くなられてこの本手に取った。
     京都西加茂診療所の在宅医療で終末医療での人間の様々な人生を経て死に臨みドキュメンタリーとして幾つかの死をとりあげている。その診療所の男性看護師がすい臓がんを原発として肺転移して1年余りのガンとの付き合いなくなるまでを主軸としてドキュメントしている。死とは何かとは言い表せないが死に臨むまで誠実に生きることと書いてます。重たい本です。

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    2024年09月16日
  • エンド・オブ・ライフ

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    佐々涼子さんが、在宅医療を取材して書かれたノンフィクション。

    タイトルの『エンド・オブ・ライフ』という言葉の重みを強く感じました。在宅医療の現実を知り、渡辺西賀茂診療所の医師や看護師、ヘルパーの方達のきめこまやかさに脱帽しました。そして、なによりも在宅医療を受けていた患者さん達の病気の受け止め方や、生き方に感銘を受けました。

    「亡くなる人って遺される人に贈り物をしてくれるんですね。」という言葉が、とても印象的でした

    グリーフをかかえて生きていくことと、いずれいつかは自分も経験するだろうことについて、とても参考になる本でした。

    最後になりましたが、佐々涼子さんのご冥福をお祈りいたします。

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    2024年09月09日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さんの訃報に残念でなりません。ご病気のお話を知っていたので回復することを願っていたのですが…

    全ての作品からたくさんの刺激をもらい素敵な仕事をしていただいたことに感謝です。

    いままで魅力ある言葉を紡いでもらいありがとうございました!

    佐々涼子さんの著作を大切に…宝物として私の心に活かしていきますね。
    みなさん…
    ぜひ〜

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    2024年09月02日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    佐々涼子さんの生死感が描かれているエッセイで、あとがきはまるで彼女の遺書のようで心が痛い。「この世に生きている人はみな同じく、死についての未経験者だ。ほかの人の死を見て、私たちはあれやこれや想像している。でも、どれほどの賢者であろうと、やはり生きている限り死など分からないのだ。そう思ったら生きるのが楽になった」佐々涼子さんは、今この瞬間、どのように生きておられるんだろう。

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    2024年08月29日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    世の中にある仕事のことについて、また一つ知ることができたのが良かったです。死と向き合う仕事に携わることはとでも考えさせられますね。

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    2024年08月08日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    エンジェルフライトを読んで好きになった佐々さん。本人の経歴もなかなかで面白かった。オウムはちょうど世代だけど思い出すきっかけを与えてもらいました。大変な病気を患われていると聞いていましたが、あとがきで病名を知りました。穏やかな日を送られることを願います。まだ読んでいない著書があるので楽しみにしています。

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    2024年08月01日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    国際霊柩送還士という仕事がある事を始めて知りました。異国の地で亡くなったご遺体が母国に届けられる事はわかっていても、誰がどのように送り届けてくれるのかまで考えた事はありませんでした。
    海外旅行や海外での仕事が身近になった今、いつ自分や家族に起きてもおかしくない。
    まずは「知る」事ができてよかった。
    ドラマも見てみたいと思ってます。

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    2024年07月25日
  • 夜明けを待つ(集英社インターナショナル)

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    死と向き合い、入管、外国人就業制度、日本語学校などのもどかしさ、ご本人の病気、お母さんの病気、色々考えさせられた

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    2024年07月14日
  • エンジェルフライト 国際霊柩送還士

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    知らない事が多い
    プロフェッショナルってすごい
    国際霊柩送還士を知る事が出来たのもこの作家のおかげだけど、彼女の母の胃瘻の選択のくだりに個人的に納得するものがあった

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    2024年07月02日
  • エンド・オブ・ライフ

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    作者が取材してきた数々の在宅医療の現実、
    作者が経験した親の難病の進行と介護、
    在宅医療の支援をしてきた看護師が末期癌と向き合う姿、この3部を織り交ぜた構成が珍しく、繋がりを感じるため、読者の心に響きやすい。

    感情的な場面をいい距離感で冷静に捉える表現は、医療関係者が日々感じていることを適切に捉えて代弁してくれているようだった。

    物語としても、在宅医療の学問的な題材としても読み込む価値のある本だと思いました。

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    2024年06月16日