佐々涼子のレビュー一覧
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叔母選書
佐々さんのエッセイ良いよ〜と言われ手に取る
個人的に「冬眠」とても好き、心にズンときた
佐々さんののエッセイめっちゃいい…と思って読んでいたけど
2章のルポがそれを上回るものだった
サバイバルジャパニーズか、…
なんて思っていたけど、外国人技能実習生のことなんて、入管で亡くなられたウィシュマさんの話題くらいしか知らず
そんな自分が恥ずかしくなるくらい知らなかったことが綴られていて勉強になった
外国での一人旅も好きだし、外国の人と話すのも好き、他宗教・他文化への興味理解もそこそこ深い自負がある
中国嫌いの日本人も多いけど、真っ当な中国人の友達もいるから、日本人にも悪い人がいるように -
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エンジェルフライトを読んで、佐々涼子さんの書かれたものを読んでみたいと思い、手を伸ばした。
日本人として日本に住んでいると、友達でもいない限り、コンビニや工場勤務のユニフォームを着ている外国人がどんなビザで日本に滞在しているのか、どうやってビザを取得しているのかを想像する機会はあまりないように思う。ましてや難民に至っては、どうやって日本に辿り着いたのか、これまで深く考えたことがなかった。
私は過去20年にわたり海外で生活してきた。学生ビザや労働ビザなど、それぞれの国で必要なビザを取得して滞在してきたので、一般の人よりは少し事情を知っているつもりだ。ビザ申請というのは本当に面倒で、時間もお金 -
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本作は国際霊柩送還士エアハースの人々、海外で亡くなった人、または日本で亡くなった外国人とその遺族について書いてある。
まず、エアハースで働く人たちに敬意を払いたい。今までにここまで人に対し、真摯に向き合って考え抜いて仕事をしている人たちの話を聞いたことがなく、自分の仕事への向き合い方に少し恥ずかしい気持ちになった。
私は長く海外に住んでいて、外国のお葬式などにも参加経験があり、それぞれの国や家族によって故人を弔う方法や気持ちは違うんだと言うことを認識してから日本の葬儀などに疑問を持っていた。お葬式って本当にいるの?日本にはお葬式の後に初七日、49日法要、1周忌、3周忌などなど、故人を弔う期間が -
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難民申請をしたり、移民の在留資格を取り消されたりした人々がどのような境遇にあるか、についてインタビューや体験、現地での観察を個人に焦点を当てて、具体的に書かれた本である。弁護士の話、技能実習生の話、人管の話、鎌倉にあるアルペなんみんセンターの話などもりたくさんである。入管の施設が監獄と同じであり、その職員がジンバルドの監獄実験のような高圧的になってしまうことは、韓国のイテウォンやセウォル号で助けなかった警察官や海上警察を責められない日本である。こうした入管留置された子どもの教育に直面せざるをえない教師の卵もぜひこうした実態をしるべきであろう。ハードカバーではなく、はやく文庫版になって大学生の手
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数年前まで、都内のコンビニでは中国や韓国出身と思われる人が働いている姿をよく見かけた。最近は、東南アジアやインド系、中東系と思われる人が増えているように感じる。「お」と思った。本書『ボーダー』を読んで、その違和感に輪郭が与えられた。
日本は島国であり、歴史的にも大陸諸国のように、常に人が行き交い、戦争のたびに難民が流れ込む国ではなかった。だから移民や難民の問題を、西洋的な価値基準だけで批判されることには、どこか暴力性も感じている。移民や難民の受け入れに拒否感や危機感を抱く人の気持ちは、正直よく分かる。私自身もそうだ。
しかし、それでもなお、日本の入管における難民対応は明確に間違っている。
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ネタバレ「私の人生最大の失敗は、日本に助けを求めたことです」(p.95)
著者が十年かけて執筆した作品。日本が難民や外国人に対してどれほど理不尽で酷い仕打ちをしているか暴かれている、非常にショックな内容。しかし、少子高齢化もあり他国や外国人と共存して生きていく日本で生きていく以上、読む必要性の強い本だと思う。
読みながら、著者自身ショックや無力感に苛まれているのを感じるが、そのなかで、日本の真実を追求する熱量が爆発している。膨大な取材量、自身の思考・分析力の高さ、読んでいるだけで知識は増えて視野が広がる。また日本人の善悪も脚色なく書かれていて興味深く、読書時の満足感がすごい。
◯
まず本作でフォ -
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母国では命の危険等に晒されるから、やっとの思いで自分が住みなれている国を離れて、家族と離れ離れになっても、形上は難民条約に批准しているから、きっと助けてくれると思い日本を頼って庇護を求めてくる難民の人々。その人達を大人も子供も構わず、警察のような司法手続きを取ることもなく行政手続きだけで収容する法務省。在留資格がない状態でオーバーステイが発生している現状も、理不尽に高い難民認定のハードルを設けているからこそ発生しているもので、自らが問題の発生要因を作っておきながら、それを弱いもののせいにする。
これとは区別した実質的な出稼ぎ移民政策の技能実習制度。表向きは移民がいないことにしておきながら、我 -
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ネタバレ「エンド・オブ・ライフ」を書かれた佐々さんの最後の本。ずっと終末医療について書かれていたと思っていたが、その前におこなっていた仕事のルポルタージュ(現地報告。 社会問題などを綿密に取材して事実を客観的に叙述する)だった。
佐々さんは、日本語教師をされていた。幼いころは母がたくさん絵本を読んでくれた。そういう過去から、「エンド・オブ・ライフ」にもつながったのだなと思う。
やはり流石の文章力で、宗教を学ぶための世界放浪では、宗教の意味について深い考察と表現があった。
「いくら自分の外側を探しても答えは見つからない。自分の内側に戻って自分なりの生き方を見つけよう。そう思えた時、世界を旅して、僧侶 -
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数年前の読みたいリストの一冊、やっと読めた!
なんとも素晴らしい作品
最後の解説にあった、ノンフィクションとは『世の中に埋もれた人間にとって大切なことを掘り起こし、読者に提示すること』 まさにこの作品が担っている。
そして数年後にドラマ化され広く知れ渡ったのではないか。素晴らしい。
国際霊柩送還士、エンジェルフライト、と呼ばれる仕事がある。まずはそこから。
東日本大震災や、実母を亡くしたことで死に近かった時期に執筆されたそう。数々の遺体を眼にして精神状態を崩したりしながらも続けた取材。命を削って作り上げたと言っても過言ではない。
そうさせたのはこの社長の利惠さん他、メンバーの方々の振る舞い -
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昨年亡くなられた佐々涼子さんの渾身の一冊。
大学の同窓生だった児玉晃一弁護士から入管収容の実態を聴いた佐々さんは、自らも難民への取材を始めた。その記録が前半に載せてある。
「入管はなぜ難民を追い返そうとするのか」
迫害の危険性や紛争、暴力など、状況が悪化し移動せざるを得なかった人々だ。難民認定もされず入管にとどめ置かれ、強制送還されないかと恐れ慄く。
映画「ヒューマン・フロー(大地漂流)」で、ゴムボートに乗る大勢の人々を写した場面が思い出された。
難民となる人々の数は毎年増加の一途を辿っている。受け入れ国の中で、日本の難民認定率の低さを知り唖然とした。
(2021年 日本は74人で0.7%) -
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人を魅了するノンフィクション作品の難しさ(話を盛ったりすることは、既にノンフィクションではない)について、考えさせられました。
また、一つ一つが短いエッセイであるため、隙間時間に少しずつ読んでいくことができました。
著者は、仏教にも関心があり、実践や体験を通じて、僧侶との交流もあったようですが、いわゆる高名な僧侶についても、ありのままの視点で、痛烈な皮肉と感じる表現をされている部分があります。とても親近感が湧きました。
また、日本語学校の教師というキャリアからも、その体験や思いをつらつらと著されていますが、その現実や今後の展望についても解りやすく示されていました。
ご興味が少しでもある方は、是 -
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ネタバレP202
『働きたいのに働けない難民がいるのに、働いて欲しい日本から逃げていく外国人労働者がいる。どこまで探っても日本の政策は、他人に対する敬意がなく、ただちぐはぐなだけだった。』
なんてつらい話だろう。日本に働きに行き稼いで故郷で錦を…なんて過去の話。もう日本に行きたい人なんていない。そして過去、外国人労働者に頼っていた業種は人手不足。
入管の環境、人権無視の扱いなど、読んでる限りはひどすぎる。けど、何事も両方の言い分をきかないことには判断できない、と思ったり。
移民、難民、技能実習制度、全てが繋がっている。
この先、佐々涼子さんの著書は読めないことが悲しい。ご冥福をお祈りします。