佐々涼子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
泣きながら読みました。仕事上人の死に関わること、とりわけICUという特殊な環境上突然倒れ訳もわからず管に繋がれ最後の数日数週間は意識もなくただ死を待つだけ、という人たちの死に関わることが多く、彼らのように死に向けて準備をできる、家族とともにやりたいことをやって穏やかな最期を過ごせることはある意味では「幸せ」だと思った。「人は何に癒され、どんな治療を受けるのか。何を信じて、どう死んでいくのか。唯一絶対の正解などどこにもなかった。」「亡くなりゆく人は、遺される人の人生に影響を与える。彼らは、我々の人生が有限であることを教え、どう生きるべきなのかを考えさせてくれる。死は、遺された者へ幸福に生きるため
-
Posted by ブクログ
エンジェルフライトを読んで、佐々涼子さんの書かれたものを読んでみたいと思い、手を伸ばした。
日本人として日本に住んでいると、友達でもいない限り、コンビニや工場勤務のユニフォームを着ている外国人がどんなビザで日本に滞在しているのか、どうやってビザを取得しているのかを想像する機会はあまりないように思う。ましてや難民に至っては、どうやって日本に辿り着いたのか、これまで深く考えたことがなかった。
私は過去20年にわたり海外で生活してきた。学生ビザや労働ビザなど、それぞれの国で必要なビザを取得して滞在してきたので、一般の人よりは少し事情を知っているつもりだ。ビザ申請というのは本当に面倒で、時間もお金 -
Posted by ブクログ
本作は国際霊柩送還士エアハースの人々、海外で亡くなった人、または日本で亡くなった外国人とその遺族について書いてある。
まず、エアハースで働く人たちに敬意を払いたい。今までにここまで人に対し、真摯に向き合って考え抜いて仕事をしている人たちの話を聞いたことがなく、自分の仕事への向き合い方に少し恥ずかしい気持ちになった。
私は長く海外に住んでいて、外国のお葬式などにも参加経験があり、それぞれの国や家族によって故人を弔う方法や気持ちは違うんだと言うことを認識してから日本の葬儀などに疑問を持っていた。お葬式って本当にいるの?日本にはお葬式の後に初七日、49日法要、1周忌、3周忌などなど、故人を弔う期間が -
Posted by ブクログ
難民申請をしたり、移民の在留資格を取り消されたりした人々がどのような境遇にあるか、についてインタビューや体験、現地での観察を個人に焦点を当てて、具体的に書かれた本である。弁護士の話、技能実習生の話、人管の話、鎌倉にあるアルペなんみんセンターの話などもりたくさんである。入管の施設が監獄と同じであり、その職員がジンバルドの監獄実験のような高圧的になってしまうことは、韓国のイテウォンやセウォル号で助けなかった警察官や海上警察を責められない日本である。こうした入管留置された子どもの教育に直面せざるをえない教師の卵もぜひこうした実態をしるべきであろう。ハードカバーではなく、はやく文庫版になって大学生の手
-
Posted by ブクログ
訪問医療の世界で患者の最後に寄り添うはなし。何人もの最期を読んで自分が余命を伝えられた時どんな反応をし、それからどう生きていくのか?大切な人が余命宣言をされたとき自分はどう接するのか考えながら読んだ。’生きる’とは’死ぬ’とは人間は悩み迷う生き物としてそれをどう受け入れるのか。読み終わっても結論は出ないけれど大切な人は大切に使用。やりたいことは全部やろうと思う一冊だった。
方丈記
ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて久しくとどまりたる。ためしなし世の中にある人とすみかとまたかくのごとし
’楽しく楽しく’ -
Posted by ブクログ
数年前まで、都内のコンビニでは中国や韓国出身と思われる人が働いている姿をよく見かけた。最近は、東南アジアやインド系、中東系と思われる人が増えているように感じる。「お」と思った。本書『ボーダー』を読んで、その違和感に輪郭が与えられた。
日本は島国であり、歴史的にも大陸諸国のように、常に人が行き交い、戦争のたびに難民が流れ込む国ではなかった。だから移民や難民の問題を、西洋的な価値基準だけで批判されることには、どこか暴力性も感じている。移民や難民の受け入れに拒否感や危機感を抱く人の気持ちは、正直よく分かる。私自身もそうだ。
しかし、それでもなお、日本の入管における難民対応は明確に間違っている。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ「私の人生最大の失敗は、日本に助けを求めたことです」(p.95)
著者が十年かけて執筆した作品。日本が難民や外国人に対してどれほど理不尽で酷い仕打ちをしているか暴かれている、非常にショックな内容。しかし、少子高齢化もあり他国や外国人と共存して生きていく日本で生きていく以上、読む必要性の強い本だと思う。
読みながら、著者自身ショックや無力感に苛まれているのを感じるが、そのなかで、日本の真実を追求する熱量が爆発している。膨大な取材量、自身の思考・分析力の高さ、読んでいるだけで知識は増えて視野が広がる。また日本人の善悪も脚色なく書かれていて興味深く、読書時の満足感がすごい。
◯
まず本作でフォ -
Posted by ブクログ
母国では命の危険等に晒されるから、やっとの思いで自分が住みなれている国を離れて、家族と離れ離れになっても、形上は難民条約に批准しているから、きっと助けてくれると思い日本を頼って庇護を求めてくる難民の人々。その人達を大人も子供も構わず、警察のような司法手続きを取ることもなく行政手続きだけで収容する法務省。在留資格がない状態でオーバーステイが発生している現状も、理不尽に高い難民認定のハードルを設けているからこそ発生しているもので、自らが問題の発生要因を作っておきながら、それを弱いもののせいにする。
これとは区別した実質的な出稼ぎ移民政策の技能実習制度。表向きは移民がいないことにしておきながら、我 -
Posted by ブクログ
ネタバレ在宅看護の森山さんの最期まで話
死の淵をどう迎えたいか
誰もが通るのに、知らなかった話
読んでよかった
作者の佐々さんも癌を患い、
どのような気持ちで描いていたか
以下覚え書き
院長渡辺
患者が主人公の劇でなく
一緒に舞台に上がって賑やかで楽しいお芝居をしたい
癌に対して根治を願うでもなく闘うのでなく、普段は癌を忘れ自分の人生を生きる
深刻にならずに、明るく楽しく笑っていてほしい。
母は寝たきり。胃ろうを選択したのは父。
母も介護で育ったので、迷惑かけたくなかったが、父はどんな姿でもいいから生きてほしい。互いにとって半身であり共依存
家は患者が一番良かった日々を知っている
癌と闘うと