網野善彦のレビュー一覧

  • 日本社会の歴史 中

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    [ 内容 ]
    自律的に進展する社会と「国家」とのせめぎあいの前近代史を、社会の側からとらえなおす通史の続編。
    近畿を中心とした貴族政権日本国―朝廷と、武人勢力によって樹立された東国王権。
    この二つの王権の併存と葛藤のなかで展開する活力あふれる列島社会の姿を描く。
    中巻は十~十四世紀前半、摂関政治から鎌倉幕府の崩壊まで。

    [ 目次 ]
    第6章 古代日本国の変質と地域勢力の胎動
    第7章 東国王権の出現と王朝文化の変貌
    第8章 東西の王権の併存と葛藤

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ

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    2011年05月14日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    宗教史の先生から必読と勧められて読みました。
    中世の世界観を知る上でとても役に立った濃厚な一冊でした。
     ただし一般向けに書かれた本ではないので文章は難しいです。
    繰り返し何度も読みましたが読むたびにのめり込んでしまいます。

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    2011年03月06日
  • 海と列島の中世

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    学校で習った中世観が一変する、網野史学躍如の一冊。太古の昔から道路のない要路であった海。古の海の民を思いながら、足跡をたどってみたいと感じさせる一冊。

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    2009年10月04日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    網野善彦は、間違いなく歴史学の天才でした。
    この本は寺院と俗世、僧侶とその他の人々などの「縁切り状態」、つまり無縁を中心に、それが権力に取り込まれながらも形を変えて生き延びていく姿を文献資料を使って明らかにしています。
    寺院に寄進された荘園もまた公権力の手の及ばないものになり、遍歴の芸能民も、一方では差別されながら、もう一方では力強く自由を持って生きていたことが分かります。
    そして「無縁」は仏教的に肯定された語であることも網野氏によって証明されていく、歴史学の様々な前提を覆した名著です。

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    2009年10月04日
  • 日本社会の歴史 上

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    教科書的な歴史ではなく、人々の生活側から見た歴史。日本の多様性が描かれた、単一民族・統一国家・島国日本、といった概念がすりこみでしかないことに気づかされる。

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    2009年10月04日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    都市が村落との差異を持ちうる要因、市・盛り場などの都市のハレの場となりえた要因、これらは近世以降の概念では説明しえない、無縁の原理によって規定されている。

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    2009年10月07日
  • 日本中世の民衆像 平民と職人

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    あらゆる年貢や公事の実態と職人のすがたを示し、民衆=農民の稲作国家イメージを虚像であると論じた。今の社会史のスタンダードだけど、初めて読んだときは新鮮だった。

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    2009年10月04日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    「公権力もしくは社会的関係が及ばない世界」でいいのだろうか。無縁の話で引き合いにだされるのが「縁切寺」で、ここに入ると夫婦関係(社会的関係)はナシになるし、「楽市楽座」の制は<座>の縁を無くした場所と説明できる。

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    2009年10月04日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    私が卒論を書く上で、凄く影響を受けた本。現代の闇の部分、アウトサイダー、差別問題をこの本に書かれている中世を通じて見ることが出来る。

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    2009年10月04日
  • 歴史の話 日本史を問いなおす

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    面白かった。「日本」という国号ができたのは七世紀末だから、その前には「日本」も「日本人」も日本列島には存在していない。しかも、当初の「日本国」は日本列島の一部しか支配していない。日本国は明らかに東北と南九州とを侵略・征服して、百年をかけてようやく本州・四国・九州をほぼ支配下に入れたことを始めて知った。そうすると聖徳太子は日本人じゃなくなるのが論理的に必然なのだが、なかなかそうは思えない。ナショナリズムについて考えさせられる。対談相手の鶴見俊輔もめちゃくちゃいい。「真理とは方向である」という名言。真理はここに真理がある、という形ではなくて、ここじゃなかったの連続から見える真理がありそうな方向を探

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    2025年12月14日
  • 異形の王権

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    室町以前に異形とされた人々のこと
    難しいことは上手くコメント出来ないので
    個人的に面白く思った所↓
    聖の毛皮や一揆の蓑笠は
    今でいうとコスプレに通じるのかなとか
    穢れにあってしまった時に
    扇子で顔を覆うなどは
    小学生の「透明バリア」みたいと思ったり
    様々な歴史・習慣・文化の集積が
    今ある何気ない日常の行動に
    繋がってるなと思うと面白かった

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    2025年05月24日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    本やさんで見かけて手にとり、あとがきを読んでそのまま購入した本。380ページのうち、初版についての批判を受けた「補註」と「補論」が108ページ。「無縁」という概念から主に中世の日本の社会を捉え直している、という理解でいいのかな。具体的な事例が次々と挙げられ、「無縁」の視点で語られていく。それが真実かどうかは置いておいて、純粋に面白い。

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    2024年07月28日
  • 歴史の話 日本史を問いなおす

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    網野善彦さん、
    その歴史観に圧倒的な刺激をもらいました。
    鶴見俊輔さん、
    その思想に大いに触発されました。
    そのお二人の対談集
    面白くないわけがない

    この本が世に出るまでのお世話をされた
    中川六平氏に力いっぱいの拍手と感謝を贈ります

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    2024年02月11日
  • 蒙古襲来(小学館文庫)

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    「蒙古襲来」というタイトルであるからにはもちろん元寇にも論考の紙数は割かれているが、本書はそれだけにとどまらない広がりがある。蒙古襲来によっていかに日本の政治が揺さぶられたかを、文献を紐解きながら丹念に追っていくのだが、戦前、戦後についても緻密に追っていく書き方。

    蒙古襲来のその前に、「宋銭」の流入による貨幣経済化の萌芽が、為政者や庶民に及ぼした変化を辿るあたりは、非常に興味深い。著者独特の、経済面から中世を斬っていくスタンスが他にも多数見られ、良質の知性に触れる喜びがここにあると感じる。

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    2023年12月16日
  • 増補 無縁・公界・楽

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    歴史書というよりも、思想、文化論。
    西洋の自由、平等、平和に対して、日本文化としての「無縁、公界、楽」を対置しているわけで、生物学で言えばドーキンスに対するグールドの論を読んでいるような感覚を覚えた。
    読みどころは本文よりも補注である。

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    2023年07月22日
  • 日本社会の歴史 中

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    時代は平安初期から鎌倉幕府の滅亡まで、中世の記述が随分詳しいが、鎌倉時代には仏教が興隆するなど社会の動きが激しかったのだろう。東西王権という言葉が度々使われているように、今我々が思っているほど天皇家の権威が絶対でなく、揺るがされていたことへの危機感が強かったと感じた。それは持明院統・花園天皇(後醍醐の直前の天皇)が「皇統が一統だから異姓に簒奪されることはないことは誤り、天皇家の土崩瓦解」を警告していたという驚きの言葉に現わされている。鎌倉幕府がなぜ東の王権を保っていたかの理由に、皇族の将軍が歴面と続いていた!そしてそれが思いのほか大きなインパクトであった。これは驚き、学校の日本史では全く教えら

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    2022年02月28日
  • 日本社会の歴史 下

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    下巻では、建武の新政から江戸時代の初期までがあつかわれています。

    中巻で示された、京都を中心とする「西の王権」と鎌倉を中心とする「東の王権」という枠組みは、室町時代に入って地域の分立の傾向が強まるとともに、それらの相互の結びつきも強くなり、多元性をうちに含みつつもしだいに「日本」という国民国家の基礎となっていく経緯がたどられています。同時に、経済社会の活発化がこうした歴史の方向性と軌を一にしていることについてもある程度立ち入った記述がなされており、著者が批判するような単一の色で塗りつぶされた「日本史」とは異なりながらも、多様性を統合するような「日本史」の見かたが示されています。

    こうした「

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    2021年11月19日
  • 対談 中世の再発見

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    中世の再発見

    二人の中世史の巨人を招いた対談本。ワンピースに例える中カイドウとビッグマムの海賊同盟並みの二人。
    贈与や宴会、市場などのテーマに関しての対談から、日本とヨーロッパの精神の基層をなす中世の人々の考え方を浮かび上がらせるとともに、11世紀頃を境に他の諸国と全く別の文化的習慣を持つに至ったヨーロッパの特殊性についても触れる。特に贈与ではマルセル・モースの贈与論を引いた上で、贈与や互酬関係において人々が繋がりを持っていたとされる。貨幣は貨幣を媒介にしてこれまで関わってこなかった人々と新たな関係性を取り成すとともに、中世の人々は貨幣の持つ呪術性についても信じていた。ゆえに、彼らは死者への

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    2021年10月03日
  • 中世再考 列島の地域と社会

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    封建制度の中では自由がなかったように語られるが、中世には移動の自由や年貢等の交渉の自由があったそうだ。また、本来、「自由」の語義は「専恣横暴な振舞」でマイナスな意味であったが、戦国時代から「他に拘束されない」というプラスの意味が含まれるようになったということを知った。また、中世の庶民は年貢が苦しく貧乏で苦しい生活だったイメージを持っていたが、中層でも資産を持っているという。漁村でも、今では想像しにくいが、海洋交通で遠くの場所と直接つながっており、貿易・貨幣経済が広範囲に広がっていたことが面白い。村の成り立ちを考える際には、西国の横のつながり、東国の縦のつながりという対比は興味深い。確かに、西国

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    2021年01月07日
  • 対談 中世の再発見

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    民俗学から法学、経済、宗教まで幅広く扱われていて面白い
    割と会話のドッヂボール感が強いけど、参考文献として色々読みたくなるので興味の入り口として良いかも

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    2020年05月13日