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Posted by ブクログ 2022年11月09日
中巻は「10~14世紀前半,摂関政治から鎌倉幕府の崩壊まで」(カバー裏より)を扱っています。
わたしが網野さんの本を読み始めたのは,中世日本史の捉え方が新しかったからです。そういう意味では,本書は,その中心的な話題が載っているわけです。
武士が支配する東国(後に,本人たちも関東と呼ぶらしい)と...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年05月14日
[ 内容 ]
自律的に進展する社会と「国家」とのせめぎあいの前近代史を、社会の側からとらえなおす通史の続編。
近畿を中心とした貴族政権日本国―朝廷と、武人勢力によって樹立された東国王権。
この二つの王権の併存と葛藤のなかで展開する活力あふれる列島社会の姿を描く。
中巻は十~十四世紀前半、摂関政治から...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月28日
時代は平安初期から鎌倉幕府の滅亡まで、中世の記述が随分詳しいが、鎌倉時代には仏教が興隆するなど社会の動きが激しかったのだろう。東西王権という言葉が度々使われているように、今我々が思っているほど天皇家の権威が絶対でなく、揺るがされていたことへの危機感が強かったと感じた。それは持明院統・花園天皇(後醍醐...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月02日
平安から鎌倉まで。
藤原家が権勢をほしいままにするところからやがて武士が台頭する過程が細かく記述されている。
印象に残った点としては、源頼朝が築いた鎌倉幕府を「東の王権」と称し、同時に天皇を中心とする「西の王権」と並立するものであると繰り返し強調しているところだ。
藤原家➡平清盛➡源頼朝へと権力が移...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月19日
中巻では、平安時代から鎌倉時代の終わりまでがとりあげられています。
平将門の反乱から源氏の台頭を経て、鎌倉幕府が成立するにいたる歴史を一貫したものとしてあつかい、京都を中心とする「西の王権」に対して鎌倉幕府を「東の王権」と位置づけるなど、著者特有の視点が示されています。同時に、この東西にならびたつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月02日
中巻は9世紀末から13世紀末のモンゴル襲来まで。
正直、物語としての面白さはなく、歴史的事実をずっと連ねているだけという感じがしなくもない。
もちろん、東西の違い、交易の活性化や都市の誕生、都市の職能民や非人の活躍など、網野さんらしい視点がある所は愉しめる。
そういうわけで、網野さんのファンや...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月02日
中巻は後醍醐天皇による鎌倉幕府倒幕まで(建武の新政は下巻)。
社会が高度化・複雑化していく様がよくわかる。個人的に為になったのは
・鎌倉幕府の政治体制・統治体制
・朝廷と幕府それぞれの権力基盤と相互関係
・東北などの辺境地域の動向と朝廷・幕府との関係
・中国大陸・朝鮮半島・アムール川流域など周辺諸...続きを読む
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