片岡人生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
新しいレーベルの第一弾として書かれた杉井作品。
題名や書店店長が主人公な所から、こんどは流通業界を巡る口八丁な業界物語かなと思ったら、ちょっと違った。
店長は元伝説の不良でその筋からアイドルのストーカー騒動の解決を依頼されるという筋書きの神メモ的軽ミステリー。
いやこれ正直書店店長の設定要らなかった気がするな(笑)
主人公が腕力に自信があるのはいつもと違うので、いつもより少しへたれ度は低い(笑)
でもトーヘンボクなのはいつも通り。
吉村さんも苦労するなあ。
謎解き的には半分ぐらいは分かったけど、最後までお兄さんの正体には気づかなかった。
やっぱりかわいい探偵役が必要かも(笑)
この一冊で -
Posted by ブクログ
魂の痕跡=魂石が不幸にして砕け散った場所から魂を回収するお仕事、もしくは今死のうとしている人間の魂を無事に死なせて魂石の砕け散るのを防ぎ、来世へ移送するお仕事、でも言うべきテーマで描かれる本作。「魂鎮め」とは一味違うが、砕け散った魂を清掃し、魂石にする役目の天野くん(見た目少年・中身に何が入っているか分からない為感情・痛覚その他が無に近い)と、魂石の査定をするとでも言うのか、魂石から持ち主の人生の最期を確認する役目を担う黒髪メガネの櫻井(こちらは生真面目から来る人生経験の少ない青年と言う感じ)、この二人のコンビにコンビ愛が生まれるのか、と言う楽しみもある作品。
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Posted by ブクログ
死にぞこない共の宴の終焉。
丸太とシロ。表と裏のように常に離れない関係であった二人。この作品のすべてのキャラは苦しみを背負い、死んでもいいと半ば死人のように振舞っていました。だからこその死にぞこない。主人公の二人とも死にぞこないに相応しい未来に向かう答えを最終的に出していました。苦しんだ自分の罪を理由にすんなり死を受け入れればそりゃ楽でしょうが、それでもまだ生きたいと思うからこそ不条理な世の中は生まれるんじゃないでしょうか。世の中は自分ですら思いのままにいかない不条理なもの、それをうまく体現している二人だったんじゃないかなーと思います。
正直言えばこの作品に対しては少し不満が残ります